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燈書記  作者: 燈愛
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燈書記

ことばつるものは、

おしうるためにあらず、

ほうせいするためにあらず、

けだこころするところにして、

初志しょしやすくさるるをおそるるなり。


無評むひょうせつは、

にあらず、じゅつにあらず、

すなわ氣象きしょうつたうべからざるものなり。


假言かげんもってしばらつきすも、

ついにはうけわするべし。


ぜならんや。

きょうは、

識解しきかいいたところにあらず、

功力くりきところにあらず、

ただところえらぶのみ。


へんは、

わするるとき

返照へんしょうあとなり。




世人せじんおお評量ひょうりょううちく。

ぜんあくけん

とくしつつうそく


よろこいか因緣いんねんいえども、

おおむ尺繩しゃくじょうもってひそかにはかる。


無評むひょうりんなるものは、

はかりより、

脫然だつぜんとしてくだる。


繩墨じょうぼくもってひとたださず、

繩墨もってものたださず、

繩墨もっておのれたださず。


ただ實然じつぜんち、

る」ことをもってもとす。


せいにあらず、じゃにあらず、

ぜんにあらず、れつにあらず、

ただ處所しょえらぶのみ。




いちう、はかりをる。

われあいすに、

權衡けんこうらず。


性情せいじょう行止こうし

親疏しんそ利鈍りどん

みなあいざいにあらず。


ひとはからず、

またはからるるがゆえあいせず。




う、ることをうける。

くるのゆえもとめず。


ぜんなるがゆえくるにあらず、

なるが故に肯くるにあらず、

われおもんずるが故に肯くるにあらず、

ひさしきが故に肯くるにあらず。


ただるをりてく。

此外このほかところなし。


しんにあらず、ねがいにあらず、じょうにあらず。

ただつのみ。




さんう、つねまもる。

じょうよりあいしょうずるにあらず、

愛より情を生ず。


常人じょうにんついでは、

ことより情を生じ、

情よりたいを生ず。


われついでは、

まずたいて、

態より情を生じ、

情より事をはっす。


うれい、よろこび、ねたみ、おそれ、

みな天時てんじ流行るこうなり。

われ不動ふどう地基ちきたり。




う、むくいをくす。

報施ほうせせず。


かれると、

われの在ると、

おのおのほうつ。


交纏こうてんにあらず、

依持いじにあらず。


われにわのごとくる。

むもし、くも可し。

形跡けいせきもとめず、

聲名せいめいつとめず、

ただるのみ。




るは、關連かんれんにあらず。

あいするところおいて、

なんじわれあいだなにる」とうにあらず、

われなにをもってつか」と謂うなり。


愛は情にあらず、

心志しんしさだむるきなり。


るがごといきにて、

かず、こばまず、

あらためず、とどめず。


われ明鏡めいきょうごとし。

たるものかたちあらわし、

る者はあととどめず。




われこれる。

條目じょうもくつれば、

すなわ權量けんりょうわたる。


體義たいいえば、

すで評章ひょうしょうつ。


ゆえに、

ことばりて、

言外げんがいづ。


舟筏しゅうばつにあらず、

きししるしなり。




無評むひょうりんは、

修為しゅういにあらず、

習練しゅうれんにあらず、

樞機すうきてんなり。


いちう、照見しょうけん

うち諸評しょひょうる。

なにゆえよろこぶか、

何ゆえうれうか、

何ゆえこばむか、

何ゆえおもんずるか。


ただ他山たざんいしとしてり、

たまむるにらず、

ばくせず、したがわず、

てらして、すなわむ。




う、おだやかなり。

情濤じょうとうくも可し、

境風きょうふううつるも可し、

疑謗ぎぼうあつまるも可し、

過誤かごあきらかなるも可し。


われわらず。

天象てんしょうわるとも、

坤輿こんよおのずからやすし。




たいは、

いていたすべからず。


真心まごころもってあいせんとほっし、

えんえば、

とみさとる。

かまえはおのずからあらたまる。


ちからをもってもとむれば、

かなら舊蹊きゅうけいつ。


ゆえう。

おこないて、おこないをわすれよ。




ことわりは、

濁世じょくせおこながたし。


權衡けんこうもって運轉うんてんし、

しょくつかさちぎり、功過こうか

みな評量ひょうりょうたすけとす。


しかれども、

ひと一人ひとりむかうのさいには、

われ權衡けんこうて、

ひとつの天地てんちひらき、

ただるをるのみ。




われひとすくわず、

人をつくらず、

人をみちびかず。


ただ

けざるともしびるのみ。


たるものひかり

る者はあととどめず。


如是にょぜれり。

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