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プロローグ

「いつの日か、聖霊の加護を受けたお姫様がこの国の呪いを解くでしょう──」


あるところに1人の女の子がいました。

とてもかわいくて、とてもきれいでこの世のものとは思えないほど。


彼女は、遠い昔に存在していたとされる聖霊の子孫でした。

聖霊などいるはずがない、おとぎ話だと言われている現在。


彼女は小さいころに伯爵家に拾われ、以降娘という肩書ではありながら、家庭内ではほとんど無視され生きてきました。

まるで興味がないとばかりに。

その代わりに、実の娘である姉は贔屓されてきました。


だけどそんな彼女には秘密がありました。

それは、彼女にはどんな魔法も使えるということ。

10歳のころには炎を出したり、水、風、治癒魔法も使うことができました。

1人が使えるのはせいぜい1-2種類の魔法でした。

これは彼女だけの秘密。伯爵に利用されないよう、隠してきたのでした。

特に治癒魔法はこの世界では誰も使えません。彼女だけの特別な力でした。


15歳になる年。

彼女は学園に通い始めます。


いつか、この恋物語が国中に届きますように──。

これはとっても素敵で、ちょっぴり苦い、聖霊の女の子の恋のおはなし。

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