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魔星  作者: 竹たけし
ナンバリング編
9/9

p9 キュウ

 こちらを見る極魔と目が合った。

「な、なんだ…?」

極魔はこちらを見たまま一歩も動かない。

「………」

「おい…どうすんだ…?これ」

「いや、どうするって言っても…倒すしかないだろ?」

「じゃあ…やるか」

そう言い、俊樹が極魔に攻撃をしかける。

「おい!お前ら、もう少し様子見を…」

薫が言おうとした時にはもう間に合わなかった。俊樹は刀を振り下ろす。


ザッッッン!


「なっ!?」

極魔は俊樹の攻撃が自身の体に当たる直前に無数に生える腕を石化させ自身の体に当たるのを防いだ。

「刀が効かない…?」

「…………」

「おい!俊樹ー!」

「なんだ!」

「極魔から離れろ」

「えっ?」

薫からの「極魔から離れろ」という言葉を聞き、俊樹はふり返る。

「滅…滅…滅…滅…滅」

極魔は「滅」という言葉を連呼しながら俊樹を睨む。

「!?」

俊樹は直感で理解した。今の自分が結構ヤバい状況に置かれているという事を。

「滅…滅…滅…滅殺!!」

極魔が俊樹に殴りかかる。


ズゥゥゴォォォォン!!


「あっぶね…」

極魔の攻撃は俊樹がいる少し横の地面をえぐった。

「外したか……次こそ仕留める…。滅…滅…滅…滅」

極魔は俊樹の方をずっと見ている。その時、薫が俊樹に叫んだ。

「おい俊樹!そこから離れろ!!」

俊樹は薫に言った。

「いや、離れても追ってくるだろ!」

俊樹の言葉に薫は少し黙ってから答える。

「………俺が引きつける!」

「まて、お前一人でか?」

真田が薫に聞く。

「ああ、そうだ!お前らは様子を見ててくれ!」

そう言い、薫は周りの奴らに様子見をさせ極魔へ向かっていく。

「くらえ!《ダーク・ショット》」


ドォォォゴォォォッッ!!


「まじか…全然効かないな…」

「滅…滅…滅…滅…滅」

極魔はこちらを睨んでいる。

「……(結構やばいな…どうしよう…?)」

薫が無言でいる中、極魔は「滅」という言葉をブツブツ呟きながら薫に近づく。

「滅…滅…滅…滅…滅…滅…滅………滅ッ殺!!!!」

薫は直接、極魔の攻撃を受けた。 


ズゥゥゥゴォォォォン!


「ぐっ!!」

薫は吹き飛んでいく。

「薫ー!」

極魔は薫の方を見ている。

「いってーな!この野郎!」

吹き飛ばされた薫だったが、思いの外ピンピンしていた。

「おーい!薫ー!大丈夫か?」

「ああ、問題ない」

薫が再び極魔へ攻撃をしかける。

「喰らえっ!」

「滅…滅…滅…めぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙っつ!!」


ダッッン!バァッン!ズッッキ!ゾッッン!


「全部防がれたか…」

「…滅…滅…滅…めぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙っさぁぁぁ…」


ザッッッッン!


「!?」

極魔は薫の攻撃を全て防ぎ反撃をしようとした。しかし、俊樹の攻撃による邪魔が入った。

「残念ながら薫への攻撃は防がせてもらったぞ!」

「……殺…殺…めっ…滅殺!!」

極魔は俊樹の方へ飛んでいく


スパッッッッ!


「??………なっ!?……ぐ、ぐぅおぉぉぉぉぉ!!」

一瞬の間が開き俊樹が叫びだした。

「俊樹!?」

薫が俊樹の方を見ると、俊樹の腕が斬られて地面に落ちていた。

「あぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙…」

俊樹の腕から血が垂れている。

「おい!俊樹!」

「がぁ゙ぁ゙ぁ゙…ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!」

「いったん落ち着け!」

薫は俊樹を落ち着かせようと声をかける。

「ぐっ…ぐぅぅぅ……」

「俊樹!!」


 しばらく唸った後、俊樹は落ち着きを取り戻し、突然自分の手を炙った。

「ぐっ………」

「えっ…?俊樹?」

薫は少し引きながら俊樹に語りかける。

「どうした?何かあったか…薫」

「いや、何かあったじゃなくて…斬られた場所炙るの?」

「ああ、止血のためだ…。」

「火で本当に血は止められるんだなー」

「俺も本当に止まるとは思ってなかったが、何とか気合で止められたんだ…。」

「つまり別に止められないって事は、ないってことか〜」

「まぁ…そういうことでいい」

「ああ……てかさ、極魔の姿がさっきから見えないんだよな〜」

「確かに…」

そう二人が話していると向こうから壮が二人に聞く。

「なぁ二人共、極魔はどこに行ったんだ?」

「は?お前ら周りで見てたんじゃないのかよ?」

「まぁ…見てはいたんだが…極魔が俊樹に飛んでいった時に速すぎて見失っちまったんだ…」

「まぁ、俺達もあの攻撃以降、奴の姿を見ていないな…」

「みんな!極魔の音はすぐ近くから聞こえるよ!」

突然、麗華が言った。

「どこだ!!」

「近くにいるのは確かなんだけど、正確にはわからない」

「とにかく周りを警戒しろ!」

「おう!」

(どこなんだ…?隠れる場所なんて木の上とかしかないぞ…?)

「なぁ、みんな」

皆が辺りを見回している時に真田が皆に声をかけた。

「ん、どうした真田?」

「俺思ったんだけど、あんなとこに石像あったっけ?なんかすげぇ違和感があるだけど」

真田が指を差し言った。

「石像?」

他の皆も真田の指差した方を見ると、そこには明らかに不自然な場所に立っている石像があった。

「確かに…違和感があるな」

「じゃあ麗華!探知をしてくれ。」

「うん、あそこの周辺から音がする」

麗華の音探知で石像の近くに極魔が居るのがほぼ確定した。

「壊すか?」

「ああ、俺の能力じゃ壊せないから頼むは」

「分かったぜ!《グランド・アイアン》」


ドゴォォォォォォォッッッン!!


真田の攻撃は石像に命中した。しかし!石像の中には何も居なかった。

「なっ!!いない…?」

「真田ー!後だー!」

「なにぃぃぃ!!」

真田が一瞬隙を見せた時、既に極魔は真田の背後を取っていた。

「消えろ。」

極魔が真田に手刀を振り下ろす。

「やられてたまるか!《アイアン・シールド》」


ズバァァァァァァッッッ!!


「ただの手刀だとは言え強力だな…さすが俊樹の手を切り落としただけはあるな」

「滅…滅…防いだか…次は仕留める」バサッ

極魔は飛び上がった。皆がなんだと思った次の瞬間、極魔が技を使った。

《メデュマ》

一瞬何が起こったのか分からなかったが、薫の方を見たら何が起こったのか理解できた。

「体が…動かない!」

薫の体はどんどん石化していっていた。

「俺もだ…!なんか腕が動かない」

俊樹も石化していっていた。

「滅…滅…滅…俺の石に触れたらそいつを石にする事が出来る」

「そういう事か、でもお前は自分から能力の秘密をバラしちまったな」

「別にいい、だって全員葬るから」

「やってみろ!」

「ああ!」シュッ

「!?」

極魔が壮の目の前から一瞬で居なくなった。

「どこ行った?」

壮が辺りを見回す。しかしもう探すには遅かった。

「まさか!?」

壮がふり返ると極魔が背後にいて攻撃モーションに入っていた。

「まずっ!!」


ズドォォォォォォッッッ!!


間一髪、麗華が壮に攻撃が当たるギリギリ前に音符で攻撃を防いだ。

「すまない麗華、助かった」

「ええ」

「あっ忘れた!」

「!?」

突然極魔が喋りだした。

「そういや戦うときは鎧を着るんだったな《ストーン・アーマー》」

極魔は全身に石の鎧を着けた。

「まじか…」

これは結構ヤバいことになった。あいつの石に触れたらは石化すると言うことならもうあいつの体に触れることは出来なくなった。これから攻撃を受けるもするもどちらも出来ない。

「おいおい…まじかよ」

「これはもうポグラシアよりも手強いな」

「まぁな、だって攻撃されても終わりって言うのはちょっとやばすぎるよな…」

「どうやったら勝てるんだ…?あれ」

(確かにどう勝つんだあれ?普通にやったら多分無理だよな?……いや、まだ方法は残っている!)

「いや、まだ行けるかもしれない」

「まじで!!どんな方法なんだ!」

「それは俺が囮になるからその間に皆で奴を叩け、もしかしたらお前の《グランド・アイアン》をまともに喰らわせれば勝機はあるかもしれない。」

「いや待てよ、でもお前は前衛向きじゃないだろ!それなのに大丈夫なのかよ?」

「ああ、俺にはこの腕と足がある!」

壮は自分の足と腕を見て言った。

「……まぁ信じるぞ」

「おい麗華、俊樹!動けるか?」

「私は動けるけど…俊樹は…」

「いや…俺も行ける」

俊樹の姿を見ると半分くらい石化にやられていた。しかもその石化は俊樹の刀から始まっているようだった。

「いや、俊樹無理するな」

「いや…俺はいける」

「ん……そんなに言うなら…」

「で、何をするんだ…?」

「ああ、今から俺が囮になり奴に隙を作らせる、その間に奴に攻撃をするんだ!でも攻撃の時に絶対に奴に近づくな!一定の距離を保て!近接戦は俺がやる!」

「まてよ、それじゃあお前が…」

「いや、気にするな!俺はスーパーヒーラだ!石化の方はなんとかなる!」

「理由になって…」

「じゃあ、行くぞ!」

壮は極魔に向かっていく。

「滅…滅…滅殺!!」


ズバァァァァァァッッッ!!


「うわっ!危ねっ」

「チッ、避けられたか」

「滅殺!!」


ズゴォォォォォォッッッ!!


「クッ…!」

「滅殺!!」


バゴォォォォッッッン!


「うぐっ……抑えてやったぞ」

「なかなかやるな……だがお前はもう俺の石に触れている!つまりお前はもう終わりだ。」

「そんなん覚悟の上だよ!てか一回触れてんだから、二回目からもう関係ないよな!じゃあいくらでも攻撃できるじゃねぇか!!」

そう言い壮は距離に攻撃をする。


バァァァッッッ!!


「……滅…滅…それほど早く石になりたいのか…じゃあ!お望みどおりにしてやるよ!《メデュマ》」

「うっ!?」

壮の体はメキメキと音を立てどんどん石化していく。

「壮!!」

「くっ!ヤバいな…これ!!《オール・ヒール》」

その瞬間、壮の体の石が消えた。

「なに!?お前は俺の石が効かないのか?」

極魔が驚いた。

「いや、石が消えたのは俺の能力だ!」

「……つまりお前はヒーラ系の能力か…厄介だな先に抹殺してやる!」


スパァァァァッッッ!


「今だ!!」

壮が極魔の攻撃を避け言った。

「抑えつけろ!《オンプ・ユニット》」

「いけ!《ファイアーズ》」

「体が動かない……それに前からは炎の弾幕がこちらへ向かってきている……これはマズイな……《ストーン・アーマー》」

「!?」

極魔はアーマーの二枚着をした。

「危なかった…」

「やっぱり手強いな……でもこっちの攻撃はまだ終わっていない!」

「喰らえ《グランド・アイアン》」

「なに!?」


バゴォォォォォォォッッッッ!!


真田の《グランド・アイアン》により地面に大きな穴が出来た。

「や、やったか…?」

「いや、多分やっていない…」

すると地面の穴から極魔が出てきた。その姿は鎧が砕け散りボロボロの姿だった。この時、壮は思う。(やはり《グランド・アイアン》はとてもダメージになる!それを奴に当て続ければ勝てる!……まぁ、そう簡単には行かなそうだがな…)

「おお!結構効いてんじゃん!」

ボロボロになった極魔をみて薫が言った。

「滅…滅…………め………めっ…めっ……滅殺!!!」

攻撃をもろに受けた極魔は突然叫びだし、物凄いスピードで真田に一直線に飛んでいく。

「真田!!避けろ!!!」と壮が叫ぶも時すでに遅し。真田は極魔の攻撃により吹き飛ばされていた。

「くっ……」

壁に激突し地面に横たわる真田にとどめを刺すかのように、極魔は《メデュマ》を真田に放った。

「真田ァァ!!!避けろ!!」

真田は誰の声にも返答することなく石になった。真田が戦闘不能になった事により早々に壮の考える勝利法が一つ消えた。

「滅…滅………次こそは…厄介な……お前だ」極魔は真田が石化された事に動揺していた壮に言い放ち、壮に向かっていく。


スバァァァァァァッッッ!


「あぶねっ」壮は突進してくる極魔を避け、ふと下をみると極魔が通り過ぎた場所が石になっていた。

「お…おいおい、マジかよ」

「滅…滅………」極魔は動揺する壮にお構いなしに突進してくる。


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