P2 新環境
か き く け こ
〜翌日〜
俺は家を出て、昨日もらった地図をみて岡川第一高等学校へ行くことにした。正直迷ったりしないか心配だったが案外すぐに着くことができた。
学校に着いて驚いた事があった、それは岡川第一高等学校は思いのほかきれいで大きかったという事だ。名前も聞いたことない学校だったから、どんなところかと思ったが実際に見てみたら結構凄い学校だった。
俺はワクワクした、新環境での生活もそうだがこんなにも綺麗な、学校に行けることに。
そうワクワクして校舎内に入ると、後ろから話しかけられた。
「おい、薫!」
俊樹が走ってきた。
「よう!どんな感じだ岡校は?でけぇだろ」
「確かにでかいね、しかも綺麗」
「だろ!まぁ俺が作ったわけじゃねぇがな…。
なぁ、多分お前これから先生のとこ行くだろ」
「ああ、行くね」
「ちなみに職員室は二階だぜ、じゃあな!」
そう言い俊樹は、自分の教室へ向かってった。
俺も、職員室へ向かった。
職員室に着くと俺の名前が呼ばれた、見てみるとそこには吾郎さんがいた。俺は、吾郎さんのところへいった。
「おお、薫来たな。こっちだ」
そうして、職員室の吾郎の机へ向かった。
「薫、お前の担任はこちらの山崎先生だ。」
そこには、俺が入るクラスの担任がいた。
「よろしく、西潟くん」
「よ、よろしくお願いします。」
「じゃあ、あなたがこれから学習をする教室、
2年3組にいきましょう。」
「はい」
先生は、そう言い俺を教室に案内してくれた。
「2-3は、どんなクラスなんですか?」
俺は、質問した。
「2-3は、みんなが仲のいい普通のクラスよ。」
そう話していると、もう2-3の教室の前についていた。
教室を前にしたときすごくドキドキしていた。
そして先生がドアを開け、その後ろから俺も入った。その時、クラス中の視線が俺に向いた。
先生が話し出した。
「みんな、おはようこれから新たなクラスの仲間を紹介するよ。さぁ、西潟くん自己紹介して」
俺のドキドキが頂点まで達していた。
「はい、西潟薫です。ある事情で転校してきました。
これからよろしくお願いします。」
案外、自己紹介もまともにできた。
「じゃあ、西潟くんの席は…そこ!6列目の1番後ろ」
「はい」
言われた通りに席についた。俺の席のまえの奴は、ホームルームだってのに寝てやがる。
ホームルームが終わりみんなから、色々話を聞かれた。どこから来たの?だとか部活には入ってた?
とか、そう色々会話をしているなか俺のまえの奴が目を覚ました、顔を開けた顔は、どこかで見たことがある顔だった。
「ん?何の騒ぎだ?」
前の席の奴は、言った。
「何の騒ぎって、転校が来て皆気になるから皆で話してるんだよ」
「転校生?……薫か」
見たことあると思ったら俊樹だった。
「同じクラスなんだね。」
俺が話しかけた。
「まあな」
特に興味もなさそうだった。
そうしてまた、机に突伏して寝始めた。
その後もクラスメートたちと色々雑談をした。
そして、初めての授業などが終わり放課後になった。帰ろうとしてる時に俊樹に呼び止められた。
「おい薫、今から部活いくぞ」
部活?なんのことを言ってるのかさっぱりわからないんだが…
「部活??なんのことだ?」
「おいおい、まじかよ聞いてないのかよ。てか吾郎先生とか何も言ってないの?」
特に何も教えてもらってなかったのでうなづいた。
「嘘だろ…まぁいいとにかくついて来い、薫」
「はぁ…」ため息をついた。
とにかくその部活に行くことにした。
案内されるがままに、部室へ到着した。
「ようこそ我が、魔界研究部へ」
俺は、驚いた…なんて名前なんだと
そして部室に入ると何人かの人がいた。
部室に入るなり俊樹が、喋りだした。
「皆!新たな部活仲間だよ」
「おう」
「そうだな」
「よろー」
皆、特に興味がなさそうな気がする。
なんか思ってたんと違った…
「皆!」
俊樹が喋り出した
「自己紹介しようよ」
「確かにそうだね〜私の名前は"大石麗花"だよ、よろしくね」
そう言って一人の女性が話した。
玲花という人が話し終わったら、皆の視線がある男にむいた。
「次は僕か、僕は"真田健介"だ」
真田の話終わると次は、自分かと別の男が話し出した。
「俺は"広山壮"だ、よろしくな」
「あっ、俺は西潟薫っていいます。」
俺も皆と同じように自己紹介をした。
「ああ、皆知ってるぞ」
「えっ…どうゆうこと?」
正直なんで俺の名前を知っているのか、心当たりがなさ過ぎるから驚いている。
「ちなみに俺たちがお前の名前を知っている理由は、事前に吾郎先生が教えてくれたからだ。なんか、凄い魔力を持った奴が来るってな。」
魔力って何?初めて聞く単語が出てきた。
「なぁ壮、いきなりで悪いんだが…その魔力ってのは、なんなんだ?」
「魔力のこと知らないのか?魔力ってのは、その人間の中身の力の事だ。」
中身?なんのこと言ってんだこいつ。人間の中身は、内臓が詰まってるだけだろ、全く意味が分からないぜ。
「つまり俺には、アニメとか漫画で主人公が持っているような最強系の力があるってことか?」
「そう捉えたければ、そう捉えればいいよ。でもどれだけ魔力があろうとも、その人間がそれを使いこなせなければただの見かけだけのお飾りオーラと化すだけだ。」
「つまり、ポテンシャルがあっても使いこなせい可能性もあるわけか…」
俺は、その魔力を使いこなせるだろうか…
「なぁ、いきなりだが薫は、どんな能力を使えるんだ?」
「能力…?」
能力?なんのことを言っているんだ?
「おいおい、能力も知らねとか言わねぇよな」
「……」
「どうやら、まじで知らないようだな。俺たちツァオベラーは皆、能力って言うのを持っているだよ。」
能力…?確か俺もそのツァオベラーってやつだったよな、つまり俺も使えるのか?
「つまり俺もその技ってのを使えるのか?」
「ああ、多分使えるぞ、なんの能力かは知らないが。」
「ここにいる皆、使えるのかよ?」
「ああ、当たり前だろ、お前と違って昔から魔力や技について理解していたからな。どう技を使うかも理解できてるんだ。」
そうなん皆気付くもんなんだな。てかなんで俺は、今まで気付かなかったんだ?
「まぁ、よろしくな薫!」
「ああ」
「そろそろ今日の仕事に行くか〜」
「仕事なんのことだ?バイトでもしてるのか?」
「バイトとは、ちょっと違うな俺たちにしかできない任務みたいなものだ。」
任務?俺たちにしかできないこと?またまたどうゆうことなんだ…?
「薫、お前もいくぞ」
「!?」
(えっ…まじかよ)
「初任務だな、薫」
俊樹が楽しげに喋りかけてきたきやがる。
「まぁ~実戦の方が、まだ能力に目覚めてなくても、能力に目覚める可能性が高いよね〜」
実戦か…あの謎の生き物みたいな奴らと戦うのか、そう思うとクソ怖いな。でも今は怖いなんて言ってる場合ではないかもな。
「さぁ、極魔を倒しに行くぞ」
壮が言うと、皆立ち上がり出発の準備を始めた。
そして準備が終わると、皆部室を出て行った。
「なぁ、今からどこに行くんだ?」
「そりゃ、極魔のところだろ」
当たり前のように言うがどこにいるのか何故わかるんだろう。
「極魔が暴れているという情報があるのは、ここら辺だな…」
「"ウラァァァァァァア"」
極魔が現れやがった、やっぱり迫力がやばい
「出てきやがったな極魔!」
その時、極魔が波動砲をはなった。幸い誰にも当たらなかったがとんでもない破壊力だった。
その時、皆が一斉に動き出した。
皆とんでもないスピードで極魔に攻撃を仕掛ける。
麗花が叫ぶ
「フォルテ!」
すると謎の音符が現れ極魔を攻撃した。
ただの音楽記号に見えたがとんでもない威力だった。
俊樹が極魔へ向かって手をかざした。
「モアファイア!」
俊樹が叫ぶと炎がでてきて、極魔を攻撃した。
それと同時に俊樹は極魔に斬りかかった、だが極魔は、手から波動砲を出し俊樹を吹っ飛ばした。
すると極魔は、周りをみるなりこちらへ向かってきた…とにかくやばい、あんな化け物とまともに戦えるわけがない…そう思ったその時、極魔は波動砲をこちらに撃ってきやがった。もうだめだと思ったその時、目の前に鉄の壁が現れた、すると後ろから真田が話しかけてきた。
「おい、薫…大丈夫か?」
どうやら、真田の能力のようだった。
真田が言ってきた
「こいつは、油断したらやばい、お前もよそを見するな。」
そう言い真田は、極魔に向かっていった。
そして極魔を前にした時に真田が叫んだ。
「麗花!!」
「はいよ〜」
麗花が音符を飛ばし、真田がそれに合わせて極魔に攻撃を仕掛けた。その合わせ技がいい感じに決まり極魔は、大ダメージを受けているようだったが、極魔は全身から波動砲を放ち、2人を吹き飛ばす。
2人を吹き飛ばし、極魔はこちらへ向かってきた…。
さすがに今回はやばいと思い、一か八か両手を前にかざし叫んでみた。
「ハアァァァァァ」
そしたら両手のひらから、波動みたいな物がでて、極魔を吹き飛ばした。
その時、後ろから声が聞こえた。
「くらぇぇぇ!ファイアスラッシュ」
俊樹が、極魔を一刀両断した。
でもなぜ?俊樹は先ほど波動砲で吹っ飛ばされて致命傷を負ったはず…。
「おいおい、俺を忘れてないか?」
「へぇ?」
声の方向をみると壮がいた。
「俺の能力は"スーパーヒール"だ、つまりどう言うことか分かるよな?」
「つまり壮が、俊樹を回復してたってこと!」
「That's right♪その通りだよ。それより薫、あれ君の能力?あの波動みたいなやつ?」
「実は、あんまわかんないんすよね…あれ」
そう言葉の通りだ、正直なぜあんなのが出たのか自分でもよく分からない。でも多分俺の能力であることはわかった。
そうこうしていると、吾郎さんがやってきた。
「お疲れ!みんな、いい仕事だったよ。ところで薫、さっきのは君の能力かい?」
「多分そうなんですけど、いまいち分かんないんですよね…」
「どうなんだろうね?」
吾郎先生は、少し迷ったように言った。
「まぁ今は、別に気にしなくていいよ。いずれ、ちゃんと能力を認識して使いこなせるようになると思うから。」
「はい…」
正直、どのような感覚か全くわからない。
その日は、全員そこで解散した。
家に帰り、考えてみた…。
やっぱ一人で考えても埒が明かない。
「薫ー、ご飯できたよー」
その時、親から呼ばれた。
[まぁ、ひとまず考えるのは、あとだな!]と思い、ダイニングへ向かった。
食事中に父に、聞いてみた。
「なぁ父さん、父さんは超能力についてどう思う?」
すると父は、不思議そうにしたあとに言った
「薫、何言ってんだ?頭でも打ったか?」
そう父は、笑っていた。
やはり、超能力とかの類は、現実的ではないのだろうか?俺は、ますます分からなくなった。
とりあえず風呂に入り、歯を磨き、明日の準備をしたりした。そして改めて能力などについて、ネットで調べるなりして考えてみた。
結構調べていると時間が気になり、ふと時計をみると結構いい時間だった。超能力などのことは、また明日以降調べることにして、今日は、眠りについた。
〜翌日〜
食事を終えて、登校の準備をしていた。その時、窓の外から声が聞こえてきた。
「おーい、薫ー」
聞いたことのある声だった。
「学校行こうぜー」
窓を開けてみると。
「おっ、薫出てきたか、早く学校行こうぜー」
「てか、俊樹なんで俺の家知ってんだよ!」
「だって昨日、俺お前について行ったじゃん」
忘れていた!確かにこいつは、あの極魔との戦いのあと一緒に帰ってその時、こいつは、少し俺の家に寄ったんだった。
ずっと外で放置してるのも可哀想だから、すぐ家をでた。
「おいおい、遅いっすよ〜」
「すまんね〜」
「そういや、昨日のテレビみた?あれやばくない?」
このように普通の会話をして学校へ向かった。学校へ向かっている途中、壮がいた。
「おお!壮!」そう、俊樹が言い近づいたが壮は、それを無視してこちらへ近づいてきた。
「おはよ、薫」
「ああ、おはよう」
「おいおい壮、俺のことは無視かよー」
「それでわかったのかよ昨日のお前の技のこと。」
俊樹の事は、お構いなしで話し続ける。
「いや、あんまわかんない」
「やっぱり先生の言う通り慣れが必要なのかな」
そうこう言っている間に、学校に到着した。
「なぁ、そういや薫って何組?」
「俺は、3組だよ」
「へぇ~隣じゃん」
どうやら壮は、4組のようだ。
「また、後でねー」そう言い教室へ入っていった。
俺たちも自分たちの教室に入った。
「おはよー」
「うっす」
「よぉ、薫それに俊樹」
「それにってなんだよ!!まるで薫のオマケじゃねかよー!」俊樹が嘆いた
そうして今日も授業を受け、あっという間に放課後になった。そして俺と俊樹は、今日も部室へ向かった。
部室に着き扉を開けたら、まだ誰もいなかった。
「よっし、一番乗りだ!やったな薫」
「ああ、そうだね」
【扉が開く】
真田が入ってきた。
「うっす」
「よお、真田」
「あれ?まだ他に誰も来てないの?」
「ああ、まだ俺たちだけだね」
「そう」
そうして真田は、椅子に腰を掛けた。
【扉がを開く】
「よう!」
「どうも~」
壮と麗花が入ってきた。
「うっす」
そうして壮と麗花も椅子に腰を掛けた。
部室で雑談をしていると、扉が開いて吾郎先生が入ってきた。
「よぉ、お前らまた依頼が入ったぞ!今回のは、前回よりもだいぶ厄介な極魔らしいから気を付けろよ!じゃあ、私は用事あるから行くよ、まぁ頑張れよ。」
吾郎先生は、そういい部室を出て言った。
「とにかく、行くしかないよなその厄介な極魔のところに…。」
「まぁ、そうだな」
「おい壮、場所はどこらへんだ?」
「ああ場所は、だな…廃工場のところだ!」
「えっ?あそこにいるの?」
「ああ、そうだ。」
「じゃあ行くか。」
俺たちは廃工場へ、向かった。
✩登場人物の名前の読み✩
西潟薫 =にしかたかおる
松岡俊樹=まつおかとしき
大石麗花=おおいしれいか
真田健介=さなだけんすけ
広山壮 =ひろやまそう
魔星=マスター
極魔=きょくま