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魔星  作者: 竹たけし
ナンバリング編
10/10

P10 ジュウ

 向かってくる極魔の前に俊樹が立ち塞がる。「おい、極魔!お前に壮は触れさせないぜ!《炎刃》」すると突然、俊樹が持つ刀が炎を帯びだした。


「ウォリュゥゥゥゥゥゥ」

「燃え上がれーーーー!」


ザァザァァァァァァァァァァッッッ!!


二人は激しく衝突し、激しい轟音を鳴らし粉塵を巻き上げた。しばらくの沈黙がしばらくして俊樹と極魔の両方の力が五分五分に釣り合って互いに押し合っている姿が見えた。


「クゥゥゥ!!壮ー!俺の石化を直してくれーー!」俊樹が若干、押されながら壮に叫ぶ。

「滅…終わりだ……ナイトよ」極魔がそう言うと先程よりもますます俊樹が押されてきた。

「ああ、今やる!《オール・ヒール》」俊樹の石化がますます解けていった。しかし俊樹が押されているのには変わりない。


「クソが!終わってたまるか!!」そう言い先程切り落とされた片手を前に出した。すると炎の腕ができ極魔を押し戻し始めた。

「ほう…炎で腕の…復元か……お前は楽しめそうだな」極魔は少し下がり言い放つ。

「ああ、ただじゃ終わらないぜ」俊樹も燃え上がる刀を持ち直し答える。

「行くぞ…」シュッ

極魔が一瞬で姿を消した。


ザァァァァァァッッッッ!!


消えたと思ったら一瞬で姿を現し、俊樹に攻撃を仕掛けた。しかし俊樹はその攻撃を見切り防いだ。


「まだまだ…上げていくぞ!!」

「来いっ!」


ザンッッッッ!バァァァァッ!ザンッッッッ!


極魔から俊樹への攻撃はさらに激しさを増していった。


ザッッッッッッンッッッ!


「まだまだまだー!!」俊樹が一つ攻撃を防ぐとまた一つ一つと攻撃のパターンが増していった。

「クッ…」俊樹はどんどん強力になってきている攻撃に押され始めている。

「これで終わりだぁぁぁぁぁぁ!!!うぉぉぉぉぉぉぉぉああああああ!!」極魔は全ての拳を俊樹へ向け突っ込んでいく。


ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザッッッッッッンッッッ!!!


極魔は俊樹にとてつもなく速い攻撃を浴びせた。俊樹もそれに対抗するように刀を振る。しかし、攻撃が続くにつれて俊樹はどんどん押され始めていた。


「くっ…《モアファイア》」俊樹は極魔の攻撃の隙を見つけ技を繰り出した。

「なっ!?」バァッッッン!!

モアファイアが極魔に直撃しそのまま吹き飛ばした。

「この瞬間を狙っていたんだよ…この一瞬の隙をな!!そして追撃だ!!!《ファイアーズ》」無数の炎が極魔の方へ飛んでいきそのまま追撃した。


「おい…効いたぞ……ナイトよ」

「!?」

ボロボロになった極魔が俊樹の前へ立ち塞がった。

「我もまだまだ…終わってないぞ………《メデュマ》」

「なぁっ…」俊樹が反応しようとしたが既に遅かった。


スァァァァァァッッッ


「………ん?……あれ?動くぞ…石じゃない?」俊樹は恐る恐る目を空けた。するとそこには麗華のオンプ・ユニットがメデュマを防いでいる様子があった。

「あ…麗華……すまねぇ、マジ助かった!!」

「おうよ!!じゃあこれもオマケだ!!《エネルギッシュ・ザ・リズム》」麗華がそう唱えると俊樹の力がみなぎってきた。

「うぉーーーー!!なんか力が湧いてき来たぞーーー!!」

「ええ、私のエネルギッシュ・ザ・リズムはバフをかける能力よ」

「ほう…」

「おい二人とも!そんな呑気に話してる場合か!とにかく俊樹、微量ながら回復しておいたから悪いがしばらくはそれで戦ってくれ!奴が弱ってる隙に叩くんだ!次は油断するなよ!取り敢えず俺は真田を安全なとこまで運ぶ!」

「おう…てか薫は?」

「………」

「ここだぁぁぁぁぁぁぁ!!」極魔の後ろに突然、薫が現れた。

「いつの間に!?」極魔は反応しようとしたが間に合わなかった。

「くらえ!《ダーク・ショット》」


ボォォォォォォォォォォンッッッ!!


「ブホァッッ」極魔は薫に地面へ叩きつけられた

「油断したな」薫は倒れる極魔を見下ろし言った。

「不意打ちとは卑怯だな…(なぜ…?私はこいつの気配に気付かなかったのか…?)」

「不意打ちっていうか普通に歩いて近づいたんだけど?まさか俊樹に気を取られて気付かなかった?」

「まさか!?(そういうことか…確かに私はナイトにしか視線を向けていなかった)」

「ほーう、図星だなー」

「……」

「まぁ、でも周りを見るのは大切だぜ」

「ああ、そうだな…今わかったよ……お前のおかげでな」

「ああ…」

「喜べ、お前から殺してやる…他は後回しだ!!」シュッッ!!

極魔は先程よりも速いスピードで薫へ攻撃を仕掛ける。


スザァァァァァッッッンッッッ!!


「そう言うとこだよ!」

「………」


ザッッッッッッ!バッッッッッ!!バゴォォォォォォッッッ!!


「話も聞かないし!!」


ドォォォォッッッッッッ!!


「………」極魔は全拳を薫へ向け向かっていく。

「来るぞ!!」俊樹が薫に叫ぶ。

「ああ、わかってるさ!!」


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ


あまりにも速い攻撃に薫は防ぐことしかできない。

「………(くっそ!!速すぎて全く隙がねぇ…見切るので精一杯だ…)」

「なぁ、さっきの俊樹のより速くないか?」

「ああ、俺のときの反省を生かしてやがる…あいつ成長するタイプなのかよ…」

「で、どうすんの?あれ?薫のこと助けに行くの?」

「いや、今行ってもかえって薫の邪魔になるかもしれない」

「そうなんだ…」

「とにかく俺たちは今は無力だ……」


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ


「クッ…(てか、いつになったらこの攻撃は止むんだよ!!長すぎんだけど!!)」必死に攻撃を受けながす薫へ無慈悲にも終わる気配のない打撃が叩き込まれる。


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ


(早くこの状況から抜け出さす方法を見つけなければ……しかも体が石化し始めてるし…まじでどうしよう、早く考えないと……てか後ろに下がればほんの数秒の隙ができたりするんじゃね?…まぁ、今は下手に考え込む時間はない、思いついたら行動だ!)


ダダダダダダダダダダッッッ


薫は拳が向かってきた瞬間にその拳の反発で後ろへ下がった。

「なっ!?」

薫は唖然とする極魔へ重ねた拳を向けて言った。

「よし!なんかうまくいったぞ(出るかわからないが一か八かだ)《魔弾》」すると薫の手からでた黒い波動砲が極魔へ一直線に向かっていく。

「!!」極魔は反応する間もなく魔弾に体を貫かれた。

「なに!!」極魔は体と貫かれそのまま魔弾の威力により吹き飛んでいき壁へめり込んだ

「壮…今のうちに真田を回復しろ」薫が落ち着いた声で呟いた。

「お、おう…まかせろ」そう言うと壮は真田の方へ向かっていく。

「ほかの皆も身構えろ……奴がくる」薫が言った直後…


《ストーンプレス!!!!》バァッッッッッッン


三人が間一髪避け、振り返るとめり込む地面から目を光らせ三人の方を見る極魔が佇んでいた。

「まだ生きてやがるか…しぶといな」

「まったくそうだよ」

「いや…前の時はあった手応えがなかった」

「ああ、効いた効いた…しかし私はこれでは倒れないー!!」

「次こそ終わらせてやるよ」

「やれるもんならやってみろよ三人まとめてぶっ潰してやらる」

「二人とも行くぞ!!」

「おう!」

「まかせろ!」

「くる!!」

「くらえ《メデュマ》」

「させるか!《オンプ・ユニット》」

「麗華、伏せろ!《モアファイア》」ドォォォォッッッ!!

「まだまだ!!《ストーンスパイク》」無数の突起状の石が三人へ向かう。

「くるぞ!!」


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッッッッッッッッッ!!!


「案外簡単にきり抜けられたな」

「ああ、そうだな」

「でも油断は禁物だよ」

「おい…全て聞こえているぞ…お前ら全員殺してやる……」

「かまえろ!!」

「散れ《ストーンブレーク》」とてつもなく大きな石の塊がオーラを帯び三人へ向かっていく。

「おいおいおい、さすがにこれはやべーな」

「てか耐えられるかな……?それとも避ける?」

「耐えるしかないな(間に合わなそうだし)」

「いくぞ!!《モアファイア》」

「ああ《ダークネス・スパーク》」

「まかせろ!《スラッシュ・ビート》」


バァッッッッッッッッッンッッッッッッ!!


「やばい…、威力は落ちたが技自体を打ち消せない」

「えーー!!どうすんのーー!!」

「斬るか」

「いや、無理だろ」

「まぁ、そうだな」

「ちゃんと考えよー!」

「とにかく技をぶつけよう」

「バフかけるよ《エネルギッシュ・ザ・リズム》」

「燃えろ!!《ファイアーズ》」

「行けー!!《魔弾》」


バァッッッッッッッッッッッッッッッッンッッッ!!


「これでもだめか…」

「ふん!もう遅い!!お前たちは終わりだ!!!」

極魔の技は三人の技を当てても少しの減速と少しのダメージを与える程度だった。

「もう終わりだ…間に合わない……逃げもできない…」

「ここら一帯吹き飛ばせそうな威力してそうだね」

「おそらく、その通りだな」

「くっ、為すすべ無しか…」

三人が諦めかけたとき何が来る気配がした。

「間に合え!!《超グランド・シールド!!》」


バァゴォォォォォッッッッッッッッッンッッッン!!


「間に合った…」復活した真田の超グランド・シールドがストーンブレークを防ぎきった。

「真田!!」

「ありがとー!!助かった!!」

「助かった!!」

「礼はあとで聞く、今は極魔に集中だ」

「おう!!」

「俺もいるぜ」壮がそう言い前へ出てくる。

「壮!!体力は?」

「ああ、少し残っている」

「じゃあ、いけるな!!」

「小賢しい…次から次へと!!!五人まとめてぶっ潰してやる!!」

「行くぞ!!《クロス・アイアン》」クロスした鉄の塊が極魔を襲う。

「追撃だ!!《ファイアーズ》」


ボォォォォォッッッッッッンッッッ!!


「ぐっ!!反撃だ《ストーン・スパイク》」

「《炎刃》すべて斬り落とす!!」ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザッッッッッッン!!

「鳴らせ《スラッシュ・ビート》」

「くらえ!!《ダーク・ショット》」


ザッザッザッザッザッザッッッッッッドォォォォッッッッッッンッッッッッ!!


「ぐぅっほっ!!」ドォォォォッッッン!!

極魔は吹き飛び地に這いつくばる。

「終わりじゃないよな?」壮が極魔を見下ろし問う。

「クソガキ舐めやがって!!」そう言い極魔は壮に向かっていく。

「俺だってやってやる……魂鎧〚タイガー〛」壮はタイガーの魂を纏った。

「くらえ!!《メデュマ》」

「当たらんな」スッ!!

「これは想定内だな…《ストーン・スパイク》」

「来いよ!!」ダダダダダダダダダダダッッッ!

壮は向かってくる尖った石をすべて弾き落とす。

「なかなかやるな」

「ああ、そうだな……てかお前、最初の方まったく喋ってなかったくない?何で今そんな喋ってんの?まさか最初の演技だったの?」

「いや、お前たちとの戦いに興奮してるからだ」

「興奮すると喋れるんだ……じゃあ、その興奮をすぐ終わらせてやるよ《タイガー・チョッパー》」壮が超スピードで極魔の前に移動し極魔を切り刻む。

「!?、ストーン・アー……(間に合わない!!)」ザザザザザザザザザザザザッッッッッッンッッッ!!

「く…くそ」極魔が立ち上がる。

「すまないな、俺は攻撃的なヒーラーなもんで」壮が極魔の背後を取り言い放った。


壮と極魔の戦闘をみて薫は俊樹に聞いた。「なぁ俊樹、壮のあのオーラはなんだ?」

「あれか?あれは魂鎧だ」

「魂鎧?」

「魂鎧ってのは、ある動物や人物などの魂を鎧として纏うことだ。まぁ、見た目は変わらないけどな」

「へぇー、俊樹は使えるの?」

「いや、俺は使えない、俺らの部活で使えるのは壮だけだ」

「そうなんだな」


壮が極魔を見て言う。「もうめんどくさいから、そろそろ終わらせてやるよ」

「やってみろよ…クソガキが」

「ならお望み通り《タイガー・ショット》」

「やっぱ速いな、ならこっちもこれだ《ストーン・ショット》」ドォォォォッッッッッッッッッ!!!

「くっ……(力と力のぶつかりか……)」

「ふん(力は五分五分このまま消耗戦に持ち込めば私は負ける……ここでやらねば!!)」極魔の力が増し壮が少し押され始める。

「くそ……(押され始めている……でも負けてられるか…!!)」

「我は貴様のことを認める!!我の名前は"デュラン"。貴様の名前はなんだ!!」

「くっ……押し勝てそうだからって今聞くかよ!!」

「まぁ、それもあるが、この力の押し合いで貴様のことを認めたことが大きい!!」

「そうかよ……壮、広山壮だ」

「広山壮か…その名前覚えたぞ!!」デュランの力がさらに増し、本気で壮との押し合いを終わらせに来ていた。

「くっ……(手も石化し始めてる…これまでか…)ドォォォォッッッッッッン!!

壮がデュランに吹き飛ばされた。

「マジかよ…壮がやられた……」

「ああ、ヒーラー不在か……」

「うん、怪我できないね」

「いてもするなよ…」

「ヒーラーは倒した…さぁ、どうする?」

「どうしようかな……(あれは……)よし、こうしよう《ダークネス・スパーク》」

「不意打ちか、面白くないな……」

「壮!今だ!!」

「うぉぉぉぉぉぉ《タイガー・チョッパー》」

「なにぃぃぃぃぃぃ!!!(防御が間に合わない!!)」ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザッッッッッッ!!!

「ナイスだ壮!!」

「ああ、斬り刻んでやった……」

「くそ…まさか……」倒れたままのデュランが呟く。そこへ壮が歩いてきて言った。「あの一瞬、お前に隙ができた」

「は?」デュランは何言ってんだこいつと言うような顔をして言った。

「いや、そのままの意味だ。薫のダークネス・スパークを防いだ後、あの時に少しの隙ができていたんだ、ヒーラーである俺を倒したと思い込んで、尚且つ相手が不意打ちをしてきて、もう為すすべがないと思い込んでの油断によるものだ」

「なに…言ってるか分からないな…」

「お前はお前が知らないとこで油断をしていたと言うことだ。」

「ふん…」

「まぁ、お前はもう終わりだ」

「ああ、そうだな。」しばらくして、デュランは消滅していった。」

 

 しばらくして吾郎先生が五人の前に現れた。

「お疲れ様です。吾郎先生」

「おう!お疲れさん!てか薫、あの最後のやつはとっさの判断か?」

「最後のやつ?」

「ああ、最後の不意打ちだ」

「確かに、おれも気になっていた」壮も吾郎の問いに同感をした。

「ああ、あれは壮の方をみたらこっちへ来ていたから、油断させたらいけるかなと思って賭けに出たんだ」

「賭け?」

「さっき壮があいつに言っていたように、不意打ちで相手に油断をさせることだ。もしかしたらあれであいつが油断しないで負けていたかもしれないし結構な賭博だった。」

「まぁ、とにかく皆よくやったよ、お疲れさま。じゃあ俺は帰るから、また今度ね〜」そう言い吾郎先生は帰っていった。

「先生っていつもすぐ来てすぐ帰るよな…」

「確かにそうだね…」

「まぁ、俺たちも帰るか」

「そうだな」


そうしてデュランと魔研部の五人との戦いは幕を閉じた。結局デュランは何だったのだろうか……?


〜その後〜


「ういっす、あれ吾郎先生?」薫と俊樹が部室へ行くといつもの三人となぜか吾郎先生がいた。

「よぉ薫、俊樹、ちょうどお前たちを待っていたところだ」

「なんかあったんすか?」

「今度の週末に部活で遠征へ行くことになった。予定をあけておけよ」そう言い吾郎先生は教室を後にした。

「はぁ????????」皆が呆れた声で言った。



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