P1 非日常
あ い う え お
俺の名前は西潟薫、ただの学生だ。特に荒れてるわけでもなく、真面目なわけでもない。俗に言うつまらない奴だ、そんな代わり映えのない日常が俺にとっては、当たり前だった…。
そんな当たり前の春の日だった…
「今は四月だってのになんでこうも寒いんだ?」
このような会話があちらこちらから聞こえてくる。確かに四月にしては寒い、俺もそう思う。
そういつも通りの通学路でいつも通り登校していたその時俺は、商店街のほうが騒がしい事に気づいた。何か、あったのだろうか?と思いちょうど時間があったので商店街の方にちょっと寄り道をしてみることにした。
そこには軽い、人だかりができていた。そこに行ってみると謎の叫び声とともに謎の生物の姿があった。
「ア"ァァァァァァァァァァ"」
「な、なんだよ…あれ?」
そこにいた生き物さ到底この世の物とは思えないような生き物だった。
俺はとても信じられなかった…。
突然の急展開、見たこともないような生き物が目の前で暴れている非日常が。
「なんてシチュエーションだ!!」思わず口から漏れてしまった。
その時あたりの空気がガラリと変わった。するとそこには、一人の男が立っていた。その男は、刀?みたいなものを持っている。俺が啞然としているとき、その男は例の生き物に斬りかかった。
「断!!」
男は叫んだ、そしたら斬られた生き物がその一撃で消えてなくなった。
「す、凄い」また口から漏れていた。
男は当たり前のようにしていたが、特に代わり映えのない人生を送っていた俺にとっては、だいぶぶっ飛んで見えた。
するとその男は、コチラをみるなり喋りかけてきた。
「お前、何もんだ?」
俺はあたりを見回し言った。
「お、俺ですか?」
男は、うなづいた。
俺は思った、なんでこんなに人がいるのに、よりによって俺なんだと…。
まぁ、喋りかけてきたからには、答えてやろうと思い、喋り返してみた。「俺はただの学生です。」普通に答える。
すると男は驚いたような感じで言った。
「お前がただの学生?まじで?」
なんか驚いてるようで俺は思った。(まさか俺には隠された力が?)そう思い少しワクワクしていた自分がいた。
だが俺は、謎の生き物と戦ってすらいない…だから別に"力がある"から驚いたという訳ではないと自己解決した。男が黙り込んだあとに言った。
「お前、名前は?」
正直いきなりで戸惑ったなぜ名前?まぁいいか
「俺は、西潟薫」
とりあえず答えなかったら何されるか分からないから答えてやった。
「そうか…薫か。俺は俊樹だ…松岡俊樹」
そう男は言った、彼は俊樹と言うらしい。思いがけない形で知り合いを増やしてしまった。
「俺そろそろ時間だから行くぜ、じゃあな、薫」
そう言い彼は去っていった。結局なんで俺が話しかけられたのかは、分からないかった。
ふと時計をみると学校の時間がやばかった、てか授業が始まる時間だった。
「やばっ、急がなきゃ」
学校に着いたのは、一限の終わったあとだった。
「よぉ、今日めっちゃ遅かったな」
仲のいいクラスメートが話しかけてきた。
「ああ、寝坊した」
「お前が寝坊!珍しいな」
「ああ、そうだな」
さすがに見たこともない謎の生き物を見ていたなんて言えるわけがなかった。謎の生き物のこともあり、その日の授業の内容は全く頭に入らなかった。
放課後になり、さっきの商店街の方に寄ってみることにした、特にさっきの生物みたいなのは、いなかった。
その時、誰かに声をかけられた。
「おい、薫」
振り返るとそこには俊樹がいた。
「あっ、俊樹くん」
「その俊樹"くん"ってのやめろよ」
「ごめん、俊樹」
「ああ、あとすぐ謝るのもやめろ」
「う、うん(俊樹に謝るの初めてなんだけどな…)」
こんなすぐ打ち解けられる人、初めてな気がする。
「今は、そんなどうでもいいことはいい、とにかく会
わせたい人がいるんだ!」
またまた突然のことだった。もちろんやることが無く暇だったが、怖かったので断ったが当然ように無視されたので仕方なくその人に会うことにした。
俊樹についていき、ある場所についた。
「吾郎先生、連れてきました。」
「ああ、俊樹連れてきたか」
そこには、一人の人間が立っていた。その人間と俊樹が何かを話し出した。
「………」
俺は、無理やり連れてこられた挙げ句に話の会話からもハブられ呆然としていると。
吾郎という男は、こちらをみるなり口を開いた。
「ああ、放置してすまないね。私は平吾郎、ある学校で教師をやっているものだ。」
吾郎は、自己紹介をしてきた
「君にはいろいろ話さないとね、まず何から聞きた い?」
突然何を聞きたいかと聞かれてもな…と思ったが、とっさに口から出てしまった。
「あなたたちは、なんなんですか?てかさっきの生き物はなんなんですか?」
「えっ?私達は、みんな同じ人間だよ?あっ、でも中身が少し違うのかな…まぁ君もだけど」
「!?」
「ど、どうゆうことですか?」
俺は正直、戸惑って吾郎にきいた。それはそうだよな…だってあの"謎の生き物"を一撃で倒してしまうような、化け物みたいな奴と中身が同じだっていきなり言われて。
「やっぱり、驚くか…まぁ驚くことも仕方がないか」
すると吾郎は、話始めた。
「私たちは分かるんだ、目で人を見るだけで私達とじ
"ツァオベラー"かどうかを…」
ツァオベラー?正直どういうことなのか、全く理解できないがこのまま何も言わず立ち尽くしているわけにもいかなく、次の質問をしてみた。
「まぁそんな訳のわからんことはいい、あの謎の生き物はなんだったんだ?」
「その君がみた生き物のことか?その謎の生き物は"極魔"というものだ。」
「極魔?」
俺は、聞いたことのない名前に首をかしげた。
「まぁ、特に気にすることはない」
またまた訳がわからん。
「質問は、終わったか?」
吾郎はいきなり聞いてきた。
俺は特にもう聞くことがなかったのでうなづいた。
そして吾郎が話し出した。
「じゃあ本題に入るぞ。」
俺は、息を呑んだ
「お前には、俺たちの学校に転入してもらう。」
いきなりのことでまた度肝を抜かされた。
一体何を言っているんだこの人は?
「まだ状況を飲み込めてないようだな薫くん、まぁ
それも仕方ないよないきなり転入しろだなんて言われても。」
「ああ、そのとおりだ手続きとか色々なことは、どうすんだよ。」
「ああ、その問題は気にしないでいいよ♪手続きは、こちらでもうやっておいたから。」
(まじかよこいつら、行動が早すぎんだろ!)と心の中で思った。
「友人関係を壊わすのは、正直申し訳ないと思うよ。そこのところは、本当にごめんね…でも私たちは、君の力に期待しているんだ、まだ見ぬきみの力に。」
なんか、理由になっていないように思えたが俺を必要としてくれている事は伝わってきた。
「そこまで言うなら仕方がないな」
俺は転入の事を了承した。というかもう転入は決まっていたらしいから、了承の必要はあまりなかったが気持ちの整理が着いたので、まぁいいとしよう。
俺は一番気になっていたことを聞いた。
「ちなみに聞き忘れていましたが、どこの学校に転入なんです?」
「どこの学校かだって?お答えしようそれは岡川第一高等学校だ!!」
「岡川第一高等学校!?どこですかそれ?」
正直全く分からない学校だった。
「まぁどこでもいいじゃん、とりあえず明日から来てね〜」
「先生そろそろ行かないといけなくないすか?」
俊樹が言うと吾郎は、ハッとしたように言った。
「そろそろ行かなくちゃ、でもその前にこれあげる学校の地図、これ見て学校に来てね!じゃあまた明日〜」
学校の地図を残し、吾郎さんと俊樹は去っていった。
いまいち分からないような人達だったな…。ていうか今一日自体、わけ分からなかった。そんな訳の分からない一日で得た情報を家で考えてみた…しかし"極魔"や"ツァオベラー"など訳の分からない言葉ばかりで、やはり理解するのに苦しんだ。
とにかく今日は、全体が急展開すぎた。
まぁ今日の事は、今日の事。明日の事は、明日の事。
とにかくいまは、明日の準備をするとするよ。
展開がいきなりすぎた。