春の種
思い描くことは自由だから。
春になったら何を育てようか。
灼熱の夏がすぎたばかりだけど、
吹雪の冬が過ぎる前だけど、
春はまた来る。
胡麻粒のような小さな種が、
大きく大きく育っていくから、
小さな種を手に入れておこう。
お布団のような、
ふかふかの土もいる。
毎日水をあげて成長を確かめる。
薄いピンク色の花も、
真っ赤に色づくトマトも、
紫色のなすでもいい。
春を待つ心に、
希望の種を探しす。
わたしの心を温めて、
でこぼこの土をならして、
雑草も取り除けたかな。
こんど来る春は、
忙しい。
大切にしたいものが、見つかりますように。