第六話 遅れまくった誕生会 前編
まーた、前編やってるよ
長くなるから分けるって
文才無いよ?
前回のあらすじ
髪が白に近いほど魔力が強く死にやすい。後、三百年ババァ。
終わり!
今回はまともにしたな。
さて、前回から数日経ったある日のこと。
俺の誕生会が開かれることとなった。
え?遅くないかって?
それは仕方無いだろう。
みんな、俺が直ぐに死ぬと思ってたらしい。
死ぬ子に愛着が湧かないように乳母とママンだけが世話をしていたそうな。
リリスが教えてくれました!
俺は三百年ババァという語呂が気に入ってたが、うっかり言いそうになるので、『リリス』と内でも外でも呼ぶことにしました。
女性に年齢のことを言うと大変そうだからね。
因みに、今の若々しい姿が本来の姿らしい。最初のババァ姿はあることを避けるためにしてたみたい。
ま、大体は想像がつく。
こんなに美人で若々しい姿を男が見たら、手を出そうとするか胸の内に閉まって、誰にも知られずに抜くかのどちらかだろう。
ま、女にTSしてしまった?わいの今の心境では何も出来ない。
……百合って犯罪か?同意ならこの世界でも良いのか?
そもそも百合に成りえるのだろうか?
今の俺は、前世で言うところの性同一性障害にあたるのでは?
別にいいや。考えても答えなんて出ない。
何せ、情報が不足しているのだから。
今は誕生会の事を考えなければ。
「リリス、服とかどうするのですか?」
「そうね、リリィが生きるとは思ってなかったみたいだからリリィ用の服が無いらしいの。自分の子供の誕生会なのに用意出来てないなんて酷い話よね」
「お母様たちが誕生会を開くのでは無いのですか?」
リリスは俺が流暢に話すのは天才だからと思っているので疑問に思ってない。
助かるよ。今さらばぶばぶ挟んで単語単語で話すのは面倒すぎる。
一歳児ってどこまで話すのが一般的なのだろう?
「主催はリリィの親だけど、開くように命じたのは国王ね。リリィが一歳まで生きたから、後は大事に育てれば成人するはずなの。国王はこの機会に貴女を献上させるか王族と婚約させる気だと思うわ。猶予を与えずにやるように命じたから、貴女をこんな環境で育てさせられないとか言って盗っていく気でしょう」
「え゛…まじ?」
「まじまじ」
リリスはいろいろと教えてくれる。
俺が産まれた国はニビラ王国というらしい。
良くも悪くもない普通の君主制の国家で、王>王族>貴族>平民という力関係のわかりやすい国だ。
王命であっても平民の子を奪うことは出来ないと言っていた。
民主制に近い体制なのかな?それは君主制と言えるのかな?
疑問はあるが、例え王でも好き勝手は出来ないらしい。
で、今回の会は王命で開くように言われたらしい。
貴族以上で子が産まれた際、数ヵ月後には誕生会を開くのが習わしらしく、『一歳になったのに開かないとはどういうことだ、我が国の伝統をなんだと思っている!即刻やれ!』と言われ、やることになった。
はい、ということは。
私は貴族として産まれた!
ではないのである。
パパンは貴族だが、ママンは平民なのだ。しかも、二人で結婚してないですよ!
パパンはパパンの方で貴族として結婚して家庭を持っていて、ママンは愛人扱いなのである。
ママンは平民で商家の娘で、幾つかの商いを行っている。女主人で成功している数少ない金持ちだ。
例え金持ちでも、直ぐに死ぬとわかっていた娘に専用の服を作る気が無かったのだ。
薄情と思われるかもしれないが、商人なのだから損得で動かなければ商人失格だと俺は思う。
ママンも服を作らせていたのだ。魔法を使った日から。
だが、不運が重なった。
作らせようとした専属の織物屋が燃えて。その対処と復帰に時間を有して、代わりに作らせる場所を探したがどこも仕事が入ったばかりや、追加注文で受けることが出来ない等が殆んどだったらしい。
少しは作れる所もあったらしいのだが、格が無い所だったり出来合いがよろしくない所だったりと駄目だったらしい。
ママンは王家が何か文句を付けてくるのをわかっていたので、不確かな所には注文が出来なかった。
結局、専属の織物屋を復帰させて作って貰ってたらしいが誕生会には間に合わないみたい。
「嵌められてます?」
「多分ね。燃やしたのも作れる所が受けれないようにしたのも王家が関わっていると思う。リリィを盗るために」
「私ってそんなに価値ありますかね?貴族と平民に出来た、貴族ではない子の誕生会を開かせる無茶をしてまで」
「白に近い髪を持ってて魔法を使ったから、リリィの価値は凄く高いわよ?」
「えぇ、他にも居るんじゃないですか?白っぽい子」
「昔は居たらしいわよ。ただ、戦争して白い子も白っぽい子も全員死んだの。今、確認されてるのは私とリリィだけ。偽る人も居るけど、歳取って老化するから数年でバレる」
成る程、俺の価値は世界で二人しかいない超人だから高いのか。
でも、気になることがあるぞ?
「リリス、歳を取るのは普通なのでは?その言い方だと、私達は老化しないみたいじゃないですか」
「しないわよ?私達は魔力が高い分、免疫力とか再生力が弱くて産まれても直ぐに死ぬ。でも、魔法を使いさえすれば魔力が免疫力と再生力の代わりをして成長しやすくなるの。肉体にとって成長から老化に代わる辺りから私達の成長は止まり、老化もしなくなる。だから、私達は不老になれるの。覚えてないかもしれないけど、歳を取った姿は魔法で作った虚像よ。若い姿だと、いろいろと面倒なのよ」
今明かされる、衝撃の真実ぅ!
エルフやん!
楽しかったぜェwww
お前との友⤴️情⤵️ごっこぉぉぉ!
作者ぁ!
俺を売ったのかぁ!?
作者ぁぁぁ!!!
なに遊んでんのやら。