第四話 零歳児の行進 中編
前回のアラスジ
後書きでシリアスする
……後書きってなんだ?
作者
「君は疑問を持たない。いいね?」
俺
「……ハイ。ワカリマシタ。」
( ゜д゜)ハッ!
何だったんだ、今のは。
ま、いっか!
今、俺は生後六ヶ月だと思います。
この三ヶ月、いろいろとありました。
二ヶ月前に遡りましょう。
ある日、暇な私は……。
「あうあうあうあう!」
ブンブンブンブン!!!
ヘドバンしてました。
暇なんだもん。
乳母さんが飲ませてくれるけど、お世話したら直ぐに出ていっちゃうし。窓なんて、少ししか開けてくれてないから外の音も殆んど聞こえない。
やること無さすぎてブンシャカですよ。
んでもって、この奇行を乳母さんに見られました。
するとね?
ママンとオバチャン?が入ってきましたですよ。
ママンは栗色の髪だけど、オバチャンは真っ白ですね!白髪?(煽り)
近くで見ると色素が抜けて白色になったんじゃなくて、根元から白の色素で生えてきてるのがわかる。
あ、因みに白髪が元の髪色で生えてくることがあるぞ。友人に一人いました。
白髪を抜いてやったら、途中から黒色に再生してた。怒られましたね。
オバチャンは何か言ってきてるけど…ごめんね?わかんなぁい。
音声はカットですよ。
その日から、オバチャンが俺の世話をするようになりました。おっぱい吸うのは乳母ちゃんのですけどね!
毎日毎日、オバチャンは話し掛けてくれる。
窓を指差して、同じ声を何度も上げる。
多分、言葉を覚えさせようとしてるんだな。
ありがとう、オバチャン。
母音を掴めたと思う。
だけどね?流石に数ヵ月は要るよ?
帰る時、残念そうな顔しないで?
オバチャン、顔がかなり良いから泣きそうな顔されるとちゅらい。
オバチャン!俺頑張るからね!
早く喋れるようになってオバチャンの期待に……?わい、洗脳されてません?
すぅ……あっぶねぇわ!
魔性の女やん!
良い女には気を付けよう。戒め。
そんな事がね?あったんですよ。
オバチャンはいろんな物を持って来て、鏡も持ってきてくれたので私の容姿も確認できましたよ!
私、なんと髪がスカイブルーでした!
地毛で水色ってヤバイですね!
異世界感が溢れてますよ!
ま、そんなこんなで生後六ヶ月まで経った訳なんですが。
ついに発見、魔法を見ましたよ。
やっぱり異世界転生でしたよ。勝ち組。
で、その魔法なんですが。
オバチャンが使ってました。
重そうな本を数十冊も空中に浮かべて、自在に開いたり閉じたりするのに。
その日も、言葉を喋れなかったので悲しそうな残念そうな顔で出ていくオバチャン。重そうな本は置いていかれました。
この赤ちゃん部屋、広いですね?
……チャンス到来!
いざ、籠から脱出し本を見るのだ!マジックアイテムだから浮いてたとか、そういう落ちじゃないのを確認するために!
私は!本キチ転生者ではない!
宣言しておかないと勘違いされそうなので……。
うぉぉぉ!!!
我がパワーよ!籠を開けたまえ!
仁王立ちし、小さな手で木の柵を掴み、拡げるように全力で力を入れる赤子。
赤子の力で柵が壊れる事は絶対に無く、可愛い姿にしか見えない。
実に赤子だった。
( ゜д゜)ハッ!
魔法があるのを仮定して発動するように想像しよう!
発動したら魔法があることの証明!
発動しなくても、このやり方では出来ないの証明!
一粒で二度美味しい!
「ぱぁー とぅ ぺ ひぃ ポォーーゥ!」
どうして、Power To The Peopleなのかだって?
力くれそうだから。(意味不明)
そもそも、こんなので魔法発動なんてでk『バキッ!』……やはり天才じゃったか。
柵が壊れちまったぜ。バッキバキですよ。バッキバキ!
タッタッタッ!ガチャッ!
そうですよね。直ぐ来ますよね?
何せ、帰って直ぐにやって。
派手に音出して壊しましたからね!
……よし、これで行こう。
壊れた柵をぽいして、潤んだ目でオバチャンを見る!
そして!
「あぅ~~~(涙目)」
作戦名:あざとい、だがそれが良い。
さあ、どうする?
オバチャンは俺を泣きながら抱き締める。本当に嬉しそうに優しく抱く。
つまり、計画通り!(ゲス顔)
それから、ママンや知らない人がいっぱい来たけど余り覚えてない。
魔法が使えた事が嬉しすぎて、これからどうしようかと楽しい楽しい計画を経てていたので。
ちゃんと会話を聞いておくべきだった。
喋れなくても、単語単語に繋げていけばなんとなく意味がわかったのに。
『一緒、離さない』
この時の俺でも理解出来た言葉を聞き漏らした。
この頃からオバチャンってヤバかったんやな。衝撃の真実。
魔法使えたぞ!
魔法使いだ!
うっせぇ!
悪かったな!清い身体で!
悲報
作者はアレでした。