008話.精霊の神殿
ペリエ達は、妖精ルリが封印されていた魔法ランタンの中にいた。
森の中に大きな湖があり夜空には、月の様なものが浮かび湖にその姿が浮かんでいる。
ペリエの肩に乗る鍵妖精のキーもその光景に目を見張る。
「妖精が封印された魔法ランタンの中ってみんなこんな感じなの」
その言葉に頭を左右に振る鍵妖精キー。
「僕には、こんな事できない」
「こんな事って・・・」
「妖精が封印された魔法ランタンの中って本当は、何も無い世界がただ広がるだけなんだ」
「何もない世界?」
「そう、本当に何もない世界が広がるだけ。でもここには、森があり湖がある」
「それってどいういう事?」
「恐らくだけどルリは、何もない世界にルリが住みやすい世界を創造したんだ」
「妖精ってそんな事出来るの?」
「鍵妖精の僕には無理だよ。でもルリには出来るみたい」
鍵妖精のキーは、同族のルリの事をあきれた表情を浮かべておどけて見せた。
ペリエは、湖のほとりを歩きながら伝わる地面の感触を確かめる。
足から伝わるこの土の感触もルリが作ったものなんだと考えると何か不思議な感じがする。
「世界を作れる妖精か・・・」
「やはりただの妖精様ではないのだな。魔法ランタンの中に自らの世界を創造する妖精様」
いつの間にかペリエの横に並んで歩くシルキーがそんな言葉を放ちながら湖の対岸を見つめる。
月明かりに照らされる湖でときたま魚が跳ねる。それにより湖に波紋が広がる。
「この湖には、魚までいるのか。妖精様は、まるで創造神様だな」
シルキーの言葉には、ある種の高揚感が感じられた。
精霊や妖精を神として崇拝して来たエルフ族だが、その彼らでもこんな世界を妖精が創造できるとは考えもしなかった。
そして湖畔でいくばくかの時を待っていると妖精ルリが姿を現した。
「よく聞いて。これから僕が魔法ランタンを持って精霊の神殿まで飛んでいく」
ペリエと出会ってからは、ペリエが背負う大きな鞄の上で寝てばかりいる妖精ルリ。そんな妖精がいつにもなく真剣な表用で話を続ける。
「僕に何か出来る事はある」
「ペリエには、とても重要な仕事がある。僕には、妖精が封印された魔法ランタンに触れる事ができない」
「魔法ランタンにかけられた呪いの事だね」
「この中で魔法ランタンに触れる事が出来るのは、ペリエだけ」
「僕は、魔法ランタンを回収すればいいんだね」
「そう。でも精霊神殿には、魔法ランタンを守る魔獣がいるはず。その魔獣と戦いながら魔法ランタンを回収するのは至難の業」
「つまり・・・」
「かなり危険を伴うってこと」
ペリエの前で真剣な表情を浮かべる妖精ルリ。
「それが目的でキーと旅を始めたんだ。今更だよ」
「そう。なら僕が言う事は何もない。時が来たらまたここに来る。その時がペリエの出番だ」
「分かった。それまでここでお湯でも沸かして”かれーめん”の準備でもしてるよ」
「ふふん。分かってるね~」
ペリエと妖精ルリは、お互いにニコリと微笑みながらお互いがやるべき事を確認し、そして準備にとりかかる。
ペリエは、湖畔の近くに背負っている大きな鞄を置くと落ちている枝を拾い焚火の準備を始めた。
シルキーは、湖に流れ込む小川を探してその水をポットに汲んできた。
鍵妖精のキーは、いつの間にか集めた枝に火を付けていた。
3人の前には、焚火とポット。そしてかれーめんが置かれ、妖精ルリの呼び出しを待つ事にした。
妖精ルリは、魔法ランタンから出ると廃屋の崩れた壁の隙間から周囲の状況を見渡す。
既に陽が山の影に隠れていてかなり暗くなっている。
先程から何かがはいずる音があちこちから聞こえて来る。
そして目に飛び込んで来たのは、全長が10mを超える巨大な蛇であった。
魔法ランタンを手に持ち廃屋の屋根の上へと移動したルリは、屋根の上から蛇の行動を探る。
「数は1・・・2・・・」
その時、妖精ルリの前を頭をもたげた大蛇が通り過ぎていき、ルリと大蛇の目線は確実に合っていた。だが、大蛇はルリの事を無視して通り過ぎて行った。
「そうか僕が見えないのか」
この大蛇達は、人族と同様に妖精を認識できないのだ。
それが分かれば目の前の大蛇を怖がる必要も無い。
ルリは、魔法ランタンを手に廃屋の屋根から飛び出ると廃墟となった村の周囲に広がる薄暗い森へと向かった。
すると廃墟となった村の中を徘徊していた大蛇が一斉にルリを追いかけて来たのだ。
「あれ、僕が見えないはず・・・」
ルリはふと手に持つ魔法ランタンを見つめた。
何も無い空に浮かぶ魔法ランタン。
いくら魔獣とはいえそれを見て何も感じない訳がないのだ。
「そうか。僕が見えなくても魔法ランタンが見えるのか!」
大蛇が魔法ランタンめがけて追って来る事に気がつたルリは、暗い森の中に入り木々の間をめちゃくちゃに飛び回り大蛇から必死に逃げる。
木々の間をすれすれに飛び時には高く時には低く飛び魔法ランタンが大蛇から見えない位置取りを探し必死に飛び続けた。
やがて大蛇のはいずる音が遠くなった頃、ルリの目の前に廃墟となった神殿が現れた。
既に陽も落ちて辺りは暗い。なのに廃墟となった精霊神殿には、ところどころ灯りが灯る。
「今でも魔法ランタンの灯りが灯るんだ」
以前の主を無くし魔獣の巣窟となっているはずの精霊神殿。以前の主が残した魔法ランタンは、けなげにも何も言わずに仕事を続けているのだ。
壁も床も屋根も崩れかけている精霊神殿だが、それでも以前はここに優美な神殿があったと思わせる姿をかろうじて残していた。
廃墟となった精霊神殿。その最奥にルリの仲間である妖精が封印された魔法ランタンの反応がある。
ルリは、魔法ランタンを床に置くとペリエを呼びにその中へと入っていく。
「お待たせ。精霊神殿の中に入った。廃墟の村から蛇の魔獣が追って来てるけどまだ時間はあると思う」
「分かった。これ食べるでしょ」
ペリエが差し出したのは、熱いお湯を入れたばかりのかれーめんだ。
「分かってるね~」
ペリエが差し出したかれーめんを妖精ルリが手に取った瞬間、ペリエの視界がぐにゃりとひしゃげた。
「僕も行く」
そう言ってペリエの髪の毛をつかんだのは、鍵妖精のキーだ。
「わっ、私も・・・」
だがシルキーは、寸前のところでペリエの体に触れる事が出来ず湖の前に取り残される羽目になった。
「おいてかないで~~~」
ペリエの耳に遠くで叫ぶシルキーの声が響き消えていく。
ひしゃげた視界が元に戻る。そして目の前に現れたのは床だ。
べちゃ。
魔法ランタンの世界から元の世界に戻って来たペリエ。廃墟の精霊神殿で着地に失敗し顔から床に落ちてしまう。
「ペリエ、もうすぐ魔獣が来るよ」
妖精キーが自身の得意属性でもある水魔法を発動して神殿の前に厚い水の壁を作る。
「これで魔獣の侵入を防ぐからペリエは、神殿の奥にある僕達の仲間が封印されている魔法ランタンを回収して」
「分かった!」
魔法ランタンから戻った途端、床に顔面から落ちらペリエ。真っ赤になった顔を手でさすりながら、妖精リルが指を指す神殿の奥へと走り出した。
「ペリエ。この先だよ。全速前進!」
ペリエの髪の毛につかまっていた鍵妖精キーもペリエの頭に乗り激を飛ばす。
廃墟となった精霊神殿の中をひた走るペリエ。
走り去るペリエの姿を追うルリの目には、崩れた壁の中から現れた3体の大蛇の姿が映っていた。
「あれ、何であそこから出て来たんだ?」
妖精ルリは、廃墟の村から追って来るはずの3体の大蛇の足止めをするために、神殿の入り口に水魔法で壁を構築した。
その水の壁の向こう側にも3体の大蛇が姿を現した。
そう、この廃墟となった精霊神殿に巣食う大蛇の魔獣は、3体ではなかったのだ。
既にルリの前にも3体の大蛇が迫る。もう走り去るペリエを助けに行く事は出来ない。
あとは、ペリエに期待するしかないと考えたルリは、水魔法で構築した水の壁の向こう側に現れた3体の大蛇と対峙した。
ペリエの前に現れた3体の大蛇。
それに向かってローブのポケットから多数の魔石をばら撒いていくペリエ。
床に撒かれた魔石の呪いは、瞬時に開放され大蛇に襲い掛かる。
それは、視覚を奪う呪い。
突然視覚を失いたじろぐ3体の大蛇。
その大蛇の横を必死に走り抜けようとするペリエ。
だがすぐさま嗅覚を頼りにペリエを探し始める大蛇は、ペリエの前にその巨大な体を横たわらせる。
ペリエは、ローブのポケットから次なる魔石を取り出すと目の前に横たわった大蛇に向かってそれを投げつける。
すると大蛇に向かって魔石の呪いが発動しその嗅覚を奪っていく。
視覚と嗅覚を奪われた3体の大蛇。
その体の上に飛び乗りその先へと進もうとするペリエ。
だが大蛇は、視覚と嗅覚を奪われたにも関わらずペリエのいる場所を正確に捉えていた。
神殿の奥へと進もうとするペリエの前へと移動し、その前進を阻止せんとする3体の大蛇。
まるで何かを守護するかの様な振舞いである。
ペリエに向かい大きな口を開き無数の牙を晒す3体の大蛇。
「あいつらペリエの体温を見てるんだよ。見てるって目で見る訳じゃなくて感覚で分かるんだよ」
鍵妖精のキーがペリエの頭の上でそんな言葉を放った。
その言葉を聞いたペリエは、ローブのポケットに手を突っ込み、ポケットの中にある無数の魔石の中から手の感触だけで目的の魔石を選別するとそれを3体の大蛇に向かって解き放った。
それは、火の魔法が封じられた魔石だ。
街の魔法具屋に行けば、安く手に入る魔石で大した威力のない火魔法が発動する。
それだけの魔石だが鍵妖精のキーの言葉によりこの窮地を乗り切るには、これが最適と判断したペリエ。
視覚と嗅覚を呪いにより失いながらも体温を感知してペリエの居場所を特定する大蛇は、魔石から解き放たれた火魔法をペリエの体温と錯覚した。
大蛇は、その火魔法に向かって大きな口を開けそこに牙を突き刺す。
だが3体の大蛇が牙を突き刺したのは、お互いの大蛇の胴体であった。
3体の大蛇は、別々の大蛇の体に噛みつくと体をくねらせ巻きつかせ締め上げる。
その大蛇の体の隙間を縫うように走り出すペリエ。
やがて3体の大蛇は、お互いの体を締め上げると小さな魔石へと変わった。
「やった。大蛇が魔石になったよ」
その光景をペリエの背中越しに見届ける鍵妖精キー。
廃墟となった精霊神殿の床を蹴る音とペリエの息遣いだけが響き渡る。
長い長い回廊を走り抜けた先。そこに広がる広間とその床に転がる無数の魔法ランタン。
ある物はひしゃげ。ある物はつぶれている。
だがその中に無傷の魔法ランタンがいくつも転がっている。
「どのランタンに妖精が封印されているんだ」
声を荒げるペリエ。
「落ち着いて。ここにある魔法ランタンに妖精は居ないよ」
周囲を見渡し他に魔法ランタンが無いか探すペリエと鍵妖精のキー。
「あった。あそこ」
鍵妖精のキーが指差す先。そこには、魔法ランタンをくわえた姿の大蛇の石像があった。
なぜ廃墟の精霊神殿に大蛇の姿をした石像があるのか。
そんな疑問がふと脳裏をよぎる。だが今は少しでも時間が惜しい。
もしかすると妖精ルリが戦っている大蛇が追ってくるかもしれないのだ。
ペリエは、大蛇の石像の前に進むとその巨大な口にくわえられた小さな魔法ランタンに手を伸ばした。
パキ、パキ、パキ。
何かが剥がれ落ちる音が廃墟となった精霊神殿に響き渡る。
今まで灰色だった石像の大蛇。だがその石造の大蛇の体が灰色から真っ赤な色へと豹変していた。
それはまるで脱皮を行ったばかりの蛇の姿であった。
さっきまで石像だった大蛇。だが今は、赤い鱗を晒す巨大な魔獣の蛇へと姿を変えている。
ペリエは、ローブのポケットに手を突っ込むと魔石の形と感触を頼りに一粒の魔石を取り出しそれを真っ赤な大蛇に向かって投げる。
ひょい。
ペリエが投げた魔石を大蛇は器用に避ける。その巨体に似合わない俊敏な動きだ。
負けじとローブのポケットから次の魔石を取り出すとそれを真っ赤な大蛇えと投げるペリエ。
ひょい。
大蛇は、投げられた魔石を次々と避けていく。
床に落ちた魔石は、はじけると呪いを発動して真っ赤な大蛇へとその呪いを発動させていく。
だがそれは、何かに遮られるかの様に弾けて消えていく。
「この大蛇。呪いに耐性がるんだ」
これは誤算であった。ペリエは、魔力はあっても攻撃魔法も防御魔法も殆ど使えない。
出来るのは、呪いを貯め込んだ魔石を使い相手を呪いにより行動不能にする事なのだ。
それが役に立たないとなれば、万に一つもこの魔獣に勝てる手段がペリエには無い。
額を流れる冷や汗。それをぬぐう余裕すらない。
ローブのポケットに突っ込んだ手が握る魔石は、どれもこの大蛇に効果の無い呪いを放つものばかりだ。
そして大蛇の巨大な口が開き無数の牙がペリエの前に姿を現す。
その牙のひとつに妖精が封印された魔法ランタンの取手が引っ掛かっりぶらぶらと揺れている。
水魔法が得意な妖精ルリは、まだ来ない。
恐らく廃墟の村から追って来るという大蛇と戦っているはずだ。
何か手は無いのか。焦りながらも次の手を必死に考えるペリエ。
カチャ。
何かの金属がこすれる様な音が廃墟の精霊神殿に響き渡る。
そしてペリエの目の前で大きな口を開き無数の牙を晒す大蛇の口がゆっくりと閉じられてゆく。
ペリエも大蛇に飲み込まれる自身の姿を想像しなかった訳ではない。いや、大蛇に飲み込まれる姿しか想像できなかった。
だがそれも徒労に終わった。
見れば真っ赤な大蛇の頭の上で大きな鍵を左右にふる鍵妖精キーの姿があった。
「キー。何をしたの?」
「この魔獣の精神に鍵を掛けた」
「精神に鍵を掛ける?そんな事出来るの?」
「ん~。以前は出来なかった。でもリルが持って来た異世界のかれーめんを食べたら出来る様になったみたい」
鍵妖精キーが大きなカギを振り上げると真っ赤な大蛇は、その鍵が示す方向にゆっくりと進み始める。
「まさかこの魔獣を操っているの?」
「そうみたい。僕も魔獣と戦える武器をようやく手に入れる事が出来た」
嬉しそうに真っ赤な大蛇の頭を撫でる鍵妖精のキー。
その姿に思わず笑みがこぼれるペリエであった。
真っ赤な大蛇の頭の上に乗り、廃墟となった精霊神殿の入り口へと向かうペリエと鍵妖精キー。
「どうやって魔獣をティムしたんだい」
廃墟の村から追って来た3体の大蛇を倒した妖精ルリが、廃墟の精霊神殿の入り口で不思議そうな顔でペリエ達を迎え入れた。
その日は、廃墟となった精霊神殿の入り口に幕を張り野営をする事にした。
「私も戦いたかったのに・・・」
妖精ルリの魔法ランタンの世界にひとり置き去りにされそこから戻って来たシルキーは、少し頬を膨らませながらスープを作っている。
そして真っ赤な大蛇はというと、小さな小さな蛇に姿を変え鍵妖精キーの頭の上にちょこんと乗っている。
フェアリーランタン・パープルイエロー
さて、ペリエが回収した魔法ランタンは、例の如く呪いが施されているため、背負っている大きな鞄から魔石を取り出すとゆっくりと時間をかけて魔法ランタンから魔石に呪いを移していく。
その横では、焚火にかけられた鍋でいつもと代わり映えのしない干し肉と野菜のスープを頬張る妖精ルリとシルキーの姿があった。
異世界のおじさんがくれたかれーめんは何かあった時用にと残してある。
翌朝、廃墟となった精霊神殿をあとにしたシルキー達は、草が生え何処が道なのかも分からない森の中を抜け廃墟となった村を通りすぎ街の近くまで戻っていた。
その日は、そこで日が暮れたため街から少し離れた場所で野営をする事となった。
ペリエは、幕の前で回収した魔法ランタンの呪いを魔石に移す作業に没頭している。
「あと少しで呪いを魔石に移し終わるよ」
「次は僕の出番だね」
鍵妖精のキーは、仲間の妖精が封印された魔法ランタンを見つめながら鍵を作る。妖精が封じられた魔法ランタンの鍵にそれほど違いないらしく、一回でも開けた事がある鍵ならばほぼ問題なく開ける事ができるという話だ。
「終わった。もう魔法ランタンに触っても大丈夫だよ」
すると鍵妖精キーがランタンに向かって作ったばかりの鍵を差し出す。
鍵穴が現れそこに鍵を挿入してゆっくりと回す。
カチャン。
鍵が開いた。
妖精ルリが魔法ランタンの中へと入っていく。
そしていくばくかの時が流れると妖精ルリの横には、見た事のない妖精が立っていた。
「僕達の新しい仲間だよ!」
可愛いらしい妖精は、久しぶりとばかりに空を飛び回る。
そして久しぶりにこの世界のあまり美味しくないスープを堪能した。
「久しぶりに食べたスープ。美味しくないけど美味しい」
微妙な言葉を放った妖精は、ペリエ達に自身の得意な土属性の防御魔法を披露して見せる。
ペリエも妖精ルリも、本当は攻撃魔法が得意な妖精が仲間になって欲しいと考えていた。だが今のペリエ達に選んでいる余裕は無いのだ。
次の日の朝、幕をたたみあの街が見える丘の上へとやって来た。
ペリエ達は、。闘いの前に街から逃げて来た。
だから街に入る事は出来ない。そう思いながらも街がどうなったかをひとめ見るために丘の上へとやって来た。
すると街のあちこちから煙があがり家々が燃え上がっていた。
そして街の上空には、人の姿をした者が立っている。
「魔神だ」
妖精ルリがぼそりとつぶやく。
その言葉にその場にいる全員が丘に伏せ、そっと頭を上げて様子をうかがう。
「ルリは、魔人を知ってるの?」
ペリエの言葉にルリは、小さくうなずいた。
「封印される前に戦った事がある。空を飛べるから恐らく風属性の魔神だと思う」
魔神は、街の上空を飛びながら街に向かって魔法を放ち、その度に街の家々から炎が上がる。。
まだ魔神と戦う仲間集めが始まったばかりというペリエ達前に魔神が姿を現した。
「いくらなんでも早すぎるよ」
「うん、うん」
ぽつりとつぶやいたペリエの言葉に思わず全員が首を縦に振った。
仲間の妖精集めも始まったばかりだというのに魔神が姿を現しました。
さて、これからどうなりますか。
このお話ですが、異世界Sideをなろうで。現世界SideをYouTubeで展開しています。
なろうとYouTubeを連動、或いは現世界と異世界を連動させたお話を書いている方ってどれくらいいるんでしょうか。
このお話を書いていて痛感しましたがなろうの異世界SideとYouTubeの現世界Sideを出すタイミングが難しいです。
それと当然なのですが現世界Side側でどうやって異世界Sideに影響を与えるかが難しいです。
元々、文章力とか表現力とかアイディアとか乏しいのでかなり悩んでいます。
そして来週末は、ふもとっぱらにキャンプに行く予定です。
キャンプ3回(冬キャンプ2回)の初心者ですがふもとっぱらは、ゆるキャンの2回目のキャンプ地となった場所です。
ふもとっぱらは、2020年10月初旬に1回目のキャンプで行ってます。
ゆるキャンでは、あまり描かれてませんが冬のふもとっぱらは、強風と極寒で有名な場所です。
実際のところ”ゆるいキャンプ”なんて言ってる場合の場所ではありません。
真冬は、氷点下10度を下回る日もある場所です。
それでもせっかくキャンプを始めたので冬キャンプの最後は、ふもとっぱらで終わりたいです。
という事でふもとっぱらで現世界Sideの動画も撮影してきます。
ではでは・・・。
◇フェアリーランタン(現世界Side)
道志の森で魔法ランタンと冬キャンプ
https://youtu.be/E5koSWCQ7DQ
道志の森で寒風吹きすさぶ冬キャンプ
https://youtu.be/rYbmk-ZDriE
◇魔法ランタン
https://youtu.be/rhFhjx9aPEE
◇フェアりーランタンの世界観を楽しむにはこちらもどうぞ!
僕の盾は魔人でダンジョンで!
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