表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

トリックってなに? (犯人捜し編)

それでは、推理に付きものな「謎」。

トリックについてです。


やっぱり王道は、犯人探しですね。

TVのワイドなサスペンスでは、必ず最初に死体が出てきて。


「犯人はいったい……」


で、始まって。最後は海の見える崖の上で。


「どうしてそんな事を」


って聞くと、犯人がペラペラ自供してくれます。

これで奥様がインターネットに変な動画さえUPしなきゃ。

全て問題解決です。


……名探偵も大変ですね。



この流れは、起承転結型の『箱書き』の基本で。

小説を書こうとすると良く出てくる用語「プロット」の基礎です。





じゃあ犯人は最後に分かるのが「推理」かというと。

最初に犯人が分かっちゃう「推理」もあります。


代表的なものは「刑事コロンボ」や。

日本だと「古畑任三郎」なんかのシリーズです。


これは、前に話した「犯人捜し」じゃなくて。

真理サスペンスと呼ばれる「犯人の心に謎」があるパターンです。


癖のある名探偵が、天才的な犯人を徐々に追い込んでゆく。

「心理謎解き」がメインです。



じゃあ、「最後に犯人」、「最初に犯人」、のパターンがあるなら。

真ん中に「犯人が分かる」は、あるのか。


実はこのパターンが「ハリウッド映画」の主流です。

いわゆるアクション映画や、サスペンス映画は、ほぼこのパターンです。


真ん中ぐらいまでは日本のサスペンスと似てますが。

途中で犯人が判明して、後半はバンバンドンドンのアクション映画になったり。

それで黒幕を追い詰めてハッピーエンドとか。


恋愛がメインにすり替わっちゃって。

犯人と恋に落ちた主人公が、その後どうするか…… に、なったり。



実はこれが3幕構成の基本なんですね。

先ほどかいた「プロット」の勉強をすると。

シドフィールドの名前が必ず出てきます。


この人が提唱したのは。

「ドラマは真ん中がキモや!」です。(たぶんそうだと思う……)


その為、人気の海外ミステリ小説も。真ん中で犯人が分かっちゃって。

後半はそこから延長した、別のドラマを楽しむものが多いです。



それで、もうひとつ。

じゃあ、犯人捜し以外で事件のトリックはあるの。

ですが…… これも古くからあって、代表的なのが。


「そもそも、事件はなんだ?」です。


なんだか巻き込まれて行くうちに、どんどん大きな事件に発展して……

の、パターンですね。


その「事件」の本質と「犯人」を同時に謎といていくやつです。


今僕が書いている、

「ただのおっさんなんだが、

自称伝説の古龍(美少女)にからまれて困っている」

https://ncode.syosetu.com/n5169eg/


の第1章~2章は、このトリックです。


最後の謎解きが全て終わって「事件そのもの」の謎が解けます。

犯人探しも伏線程度のものは存在してますが……


もし、上記作品(まずは1~2章のトリックで)、気になる個所がありましたら。

引き続き、このコラムでお答えしたいと思います。


上記作品そのものの感想は、どうか作品の方へ。

トリックや、ネタバレ含むは、こちらまで。


わがまま言いますが、そうしていただけると嬉しいです。


いま3章が終わって、4章連載中ですが。


3章は「叙述トリック」です。

これは「犯人はおまえだ!」のパターンじゃない、本格ミステリの王道です。


このお話を、コラムの次話にできればと考えてます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ