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第5話──俺のコマンドの力って需要あるのか?

最近忙しくて……(´;ω;`)

長い間放置してましたorz

──早朝。


昨日の夜は散々だった。

一人部屋なので、もちろんベッドは1つのみ。

そこにティルが一緒に並んで寝ようと言い出したものだからたまったものじゃない。窮屈過ぎる。

(つーか流石に俺の理性が持たない……)


結局渋るティルを説得するのに時間がかかり、ほとんど寝ることが出来なかった。




(しかし今日!ついに俺の異世界能力的なものの正体を調べることが出来る!)


そう思うと、不思議に疲れを感じなくなる。

人間って案外単純なのかもな。



ティルはまだ寝ている。

「んぅ……zz……」

よし、外へ出るなら今だ。

俺はティルを起こさないように静かにドアを閉めた。


部屋を出て、宿の出口に向かう途中に昨日の宿の管理人に出会った。


「おはようございます。朝はお早いのですね。よく眠れましたか?」


(………まぁ宿が悪いという訳じゃなかったしな…)

「おはようございます。お陰様で良く眠れました。今日は朝から予定があるので早いんですよ」


「そうでしたか。あら?お連れの方は一緒では無いのですか?」


「彼女はまだ寝ているんですよ。彼女がもし俺のことを聞いてきたら村周辺の森にいると伝えておいてもらえますか?」


「分かりました。伝えておきますね。では、行ってらっしゃいませ。」


俺は管理人さんにお辞儀したあと、宿を後にした。


++++++++++


俺は早速森に足を踏み入れた。やはり村とは違って敵がいつ来るか分からない緊張感と恐怖がある。


森にはゴブリンのような人間に害をなす明らかな『敵』だけでなく、普通の『動物』もいるらしい。


(そりゃそうだよな…森の中敵だらけとか

とっくに俺死んでるわ)


「まず、ゴブリンみたいな『敵』との遭遇だけは回避。これが最重要だな。できれば害のない小動物がいいけど……」


問題は『敵』以外にコマンドらしきものが現れるか、だ。

村人で試すのはリスクがあるし、気が引けたので出来なかった。


「無理だった場合は大人しく装備を整えてから再チャレンジだな」


こういうのは引き際が大事だ。丸腰で敵と対峙するなんて、昨日の状況の二の舞になりかねない。


《まあそうそうゴブリンに出くわすなんてないらしいし、気楽に行くか!》────なんてフラグのような発言をしないようにしないとな…

ティルなら間違いなくここで言っていただろうが。

しかし生憎ティルは今ここにはいないんだよ!フハハハ!残念だったな!


少し歩いていると、予定通り動物に出会うことが出来た。

決して小さくはないがウサギだろうか。つーかデカイ。大型犬ぐらいの長い耳が垂れていて大人しそうだ。


俺はすぐにウサギへと標準を合わせ、対峙する。

すると、


·攻撃 ⇐

·道具

·逃げる


昨日ゴブリンとの戦いで見たコマンドが現れた。

「おお!やっぱりこれよく見た事あるゲームのコマンドだったのか!」


これで『敵』以外にもきちんとコマンドが現れることが分かった。おそらく、俺が「対峙」もしくは「敵」と認識した相手にコマンドが現れるんだと思う。


「とりあえず攻撃してみるか…?」


ウサギの方へ行こうとするが、以前と同じく、体がほとんど動かない。


「……っ……自分からは動けないってことか?どんな縛りプレイだよ…」


俺は「攻撃」と明確に念じてみる。

すると今度は勝手に体が動いた。

「うぉ!?」

小走りでウサギに近づいていき、勢いづけて普段の俺なら到底無理な力で大きなウサギの顎を蹴り飛ばした。

「!!!?」

ウサギはわけも分からず蹴り飛ばされ、あっさり地面に倒れた。


「おいおい…蹴りの威力強過ぎるだろ…」

確かに威力は凄い。だが、それでも釣り合いが取れてなさすぎる。


一撃で大ダメージを与えられる。しかし命中率は不明、更に攻撃前と攻撃後は自分は一瞬とはいえ動けない。

つまるところハイリスク、ローリターンである。


「……これってチート能力どころかただの初見縛りじゃねーかぁぁ!!!」


チート能力とは何なのか。


そうやって自分の能力の不便さを恨んでいた時、突然目の前にさっきのコマンドとは別の文字が現れた。



─────《Level UP》─────


名前 訪藤滄多

LV 1→5

HP 100→280

MP 20→121

攻撃 350→505

防御 45→82

敏速 34→40


────────────────

「お、おぉ…今更だがステータスあったんだな………ちょっとまて、自分のステータスが分かったのはいいんだが基準が全く分からない」


つーかあのウサギ倒すだけで5も上がったのか。

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