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第2話──異世界に来たからっていきなり対応出来るわけない。

人型をした緑のモンスター『ゴブリン』は明らかにこちらに敵意を持っており、こちらの様子を窺っていた。

「ギギ…」

(まだ分からないことが多いんだがとりあえず戦ってみるか?……いやいや勝てるわけないだろ!こっちは装備なしだぞ!?くそ…隙をみて逃げるしかないな…)

そう思い、こちらも相手の様子を窺う。すると突然ゴブリンの前に薄く文字が現れた。


•攻撃⇐

•道具

•逃げる



(は?なんだこれ?)

動揺していることを悟られたのか、ゴブリンが襲いかかってきた。

「ギャギャ!!」

「くそ!よく分からんがとりあえず避けるしかないか!」

咄嗟に回避行動をとろうとするが何故か体が動かない。

「何だ!?体が…!?」

ゴブリンは既に手が届くところまで迫ってきていて、ついに攻撃してきた。

(まずい!よけられな…)

あと少しでゴブリンの攻撃が当たるところで、突然横から飛んできた物体がゴブリンに衝突し、ゴブリンは叫び声をあげた。

「ギャッ!?」

「!?」

見てみるとゴブリンは地面に倒れ、絶命していた。

「た、助かったのか?」

急に体が動くようになったのと安堵感からか思わず座り込んだが、すぐ我に返ると、ゴブリンに刺さっている物を調べた。

(これは…矢だな…ってことは誰かが助けてくれたのか?)

すると早速、矢が飛んできた方角から人が現れた。…息を切らしながら。

「ゼェ…ゼェ…ゼェ…ひ、人が狩ったものを、よ、横取りしようなんて…ルール違反じゃない!ギルドに報告するわよ!?」

現れたのは綺麗な薄く赤みがかった長髪が特徴で、背が俺より少し低いぐらいの女の子だった。

「ま、まぁ落ち着けって…別に取るつもりなんてないからさ。それより助けてくれてありがとう。助かった。」

「え?うん。取らないならいいんだけど…というか襲われてたの?って何その格好!?装備なしでここにいたらさすがに危ないよ!?」

「え?あぁそれは…」

「武器も持ってないじゃん!?じゃあどうやってこの森を抜けるつもりだったの!?ここの近くには住める所なんてないと思うけど…」

「じゃあ1番近くにある町のようなばしょ」

「少し先にちょっとした村があるけどそこへ行くつもり?私もそこへもうそろそろ帰ろうと思ってたから連れて行ってあげようか?こんなところにいたら死んじゃうだろうしさ?」

「な、なら頼もうかn「どうしたのー!おいてくよー?」

「オイコラ話聞けよ。」

(まぁ…とりあえずこの世界の事をもっと知らないとな……)

今後の事で不安ながらも俺は彼女について行くことにした。

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