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7話「スクールデッド〈ラスト〉&ホスピタルデッド①」

 俺は落ち着いた後に、体を起してみことに手を差し伸べた。

「大丈夫か?立てるか?」

「ありがとう」

 みことの手はあったかかった。

「正門からさっさと出て安全な場所に行こうぜ・・」

 この学校にはもう一体化け物がいることをみことに伝えるとみことは冷静に判断した。

が・・、その声はあの化け物らしき悲鳴でかき消された。

 そのあと男の叫び声が聞こえた。

「行くぞ・・」

[2:40]〔グランド{校庭}]

 俺とみことはグランド『校庭』の前で、倒れている男とその男を抱いて泣いている女の子がいた。

 周りのゾンビがその人達を襲おうとしている・・。

「助けるわよ」

 みことはそう言うと、ブレザーの裏から銃を取り出した。

そういえばあれで俺助かったんだっけ・・

 俺も銃を取り出して、周りのゾンビを撃ち殺していく・・。

「ドンドンドン・・ドンドンドン・・カチャ・・」

「悪い、弾が切れた・・」

 俺は、バックを屋上に置いてきたので弾がもうない。

周りのゾンビはみことに任せて二人を助けようとした。

                 が・・

一人の男は、右腕が無くなっており、左手にみことの刀を持っていた。

「あ・・」

俺が目にしたのは、あの化け物の死体だった・・。

「ちょっといいかな?」

 俺は右腕をネクタイで思いっきり縛って血を止めた。

「先輩を助けてください・・お願いします・・」

 女の子は俺にそう言ってきた。

「助かるかは分らんが、隣の病院に行くぞ」

 俺はそういうと、男をかついで4人で病院に向かった。

「みことの武器だ・・、男が重くて使えないから代わりに銃を貸してくれ」

 そういって、俺はみことに刀を渡した。

そしてその代わりにみことに銃を借りた。

『デザートイーグル』

「重いなこれ・・」

 小声で言うと、周りのゾンビを打っていった。

 そして裏から逃げ出したのだ・・。

[15:07]

 病院に到着する間にゾンビはいなかった。

でかい有名な病院だが、正門が閉まっている・・。

 正門を少し開けて病院の入り口前に行くと、誰もいなかった。

窓ガラスは割られていて、中は・・

「マジかよ・・」

 たくさんのゾンビがいた。

 この病院は何個かの建物でできており、その中で医療や手術を行う建物がありただいまそこにいる。

「ここは、何度か来たことがあるから手術室に行くわよ」

みことがそういうと、次々とゾンビの首を切り刻んだ。

「キャアァ・・」

女の子はそれを見ると耐えられなそうに俺に抱きついてくる・・

 歩きづらいし男も含めて重いがなかなかに萌えだった。

手術室は2階の右奥の方にある。

正面のでかい通路をこえて、階段を上った・・。

「おぉ」

俺らは手術室への扉を開けた。

というよりも、壊れて開いていた・・


 [15:13]〔手術室〕

 あらかた中にいたゾンビを銃で撃ち殺した後、男とみことは手術室に入って行った。

 中に入る前に全員の血液型の確認をされた。

「坂町君は何型?」

「A型・・」

「私と同じね・・」

「あなたは何型?」

女の子は、小さな声で「私は、O型です」と答えた。

 みことはそういうと、注射器を持ってきて全員の血を少しずつ持っていった。

------------------------------------

 俺と女の子は手術室前で待っている・・。

「なぁ~、名前聞いていいかな?」

女の子に聞くと、小声で「高田ゆずり」と答えた。

 そのあとにあの男が生徒会長の八柳後世だという話や、助けてくれた話などをたくさん話してくれた・・。

 そして俺は心底思った、あの八柳後世は俺をいじめ倒していた一番ムカつく男だということに。

 そんなことを押し殺して、俺はみことが病院の子というので手術を待っている。

今考えると金持ちなわけだ・・

 「ゆずりちゃんは八柳後世とか言うのが、好きなの?」

 俺は気になって、ゆずりに聞いた。

 「はい・・好きです・」

 顔を真っ赤にして小声で言った後に、「先輩は、私が生徒会に入った時のあこがれの人なんです」そう言って生徒会の話をたくさんしてくれた。

 「アアァァァ・・~ア」

 ゾンビの声が聞こえた。

「あれ・・犬?」

血だらけの犬だった・・。

 急いで銃を構えて打つが、当たらない・・

 ドンドン近づいてくる。

「まずい・・」

その瞬間、「グシャ」

 ゆずりが、首を真っ二つに切った。

「もう・・誰も失いたくないです・・、ね・・坂町先輩」

 顔についた血をかき消すような笑顔を俺に見せてくれた。

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