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2話「中ボス」

 あれから移動すること30分ほどでボスがいるターミナルに到着とうちゃくした。

 ゾンビどもに出くわさなければもう少し早くいただろうに。


 ターミナルは、なかなかに大きくてゾンビにやられたのかとてもボロボロだった。

このターミナルでは地下室のフィールドのような場所に入るとボスが出現して、倒すまでは出られなくなるらしい。


 が・・

「三階に上がって中ボス狩りと行きますか・・」

 そう、このターミナルには中ボス『デス』がいる。

 ボスや中ボスに名前などはなかったがネットではそう呼ばれているらしい。

 

 中ボスをなぜ倒すのかと聞くやつがいるから説明しよう。

中ボス撃破で一回しか使えない手榴弾が手に入る。

 

 ほとんどのプレイヤーは手に入れずにボスへ向かっていって死んだが、手に入れようとして死んだ奴らもそれと同じぐらいにいる。

中ボスの撃破ですらしんどいということだ。

 

 そして三階までの移動で敵が現れることは無かった。

どうやらそこらへんは空気読んでくれるらしいな。

「中ボス前で死ぬとか、可哀想すぎんだろ(笑)」


* * * * *


〔三階中ボスフィールド入り口前〕

 フィールドは、円周えんしゅうのコンクリート地面のようなところだった。

ところどころの地面に、割れ目ができておりそれっぽい感じはとてもよくわかる。

まかに赤いものが見えた・・・

「でた・・・、中ボスだ・」

 心臓の鼓動こどうが徐々に大きくなっていく・・。

 真ん中に皮膚がなくて真っ赤な化け物がいた。

いや、形は人間そのものだが神経しんけい顔中かおじゅうに浮かび上がっていて敵は、さけんだ。

「よし」

敵が叫んだと同時に俺はフィールドないを回りながら背中を連射・・

「AK-25X」は、移動しながら連射が可能の武器である。

 HPは、ちょびちょびと減っていく・・。

この様子なら三時間あれば倒せるであろう。

 

 と、その時敵が消えた・・

そして後ろに現れたであろう音が耳に感じた。

 

 緊急回避で前に倒れて、後ろにはデスがいた。

「あぶね~・・瞬間移動とか無理ゲー超えてんだろ。」

すぐさま距離をとって乱射・・、消えたら緊急回避。

これを繰り返せば何とか倒せるだろう。


* * * * *


【4月5日02:48~】

 が・・

 2時間と少しやった時、中ボスの体に変化が起きた・・。

HPもほんの少しとなったそんな時中ボスが巨大化をした。

その瞬間、移動は止まったが背中から生えてた肉のつるぎが飛んできた。

「うぉ・・」

何とか緊急回避したがもう一本の肉のつるぎが狙ってくる。

それをまた緊急回避するが、連続で肉のつるぎが飛んでくるため攻撃ができない。

「どうすんだこれ・・MPがなくなっちまう・・」

頭の中で緊急回避を行うMPがみるみる減っていくうちに、いい案を一つだけ見つけた。


 MPがなくなった瞬間に銃をかまえて、飛んでくる肉のつるぎを連射。

すると肉のつるぎが消えて、また少しずつ再生されていくのに気づいた。

「OK、なるほどね・・・」

 続いてもう一つのつるぎを破壊した。

その間は攻撃されないらしく、連射を続けた。

「よし・・いけるぞこれ・・」

相手のMPはもうほとんどなかった。

 肉のつるぎが再生したが攻撃される前に相手の撃破を確認した。


* * * * *


 俺は「ふぅ~」とため息をついて落ち着いた。

パソコン画面から顔をとうざけて椅子に腰をつけた。


 俺は次でラストだと心から期待していた。

「よし、手榴弾ゲッチュ!!!」


 そして俺は、コントローラーを軽く握りしめてボスのいる部屋へ向かった。

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