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1話「無理ゲー」

坂町康介

俺は自分が好きだ。

いや、そういう趣味じゃないけどな。


俺は中学校二年生でガンゲームにはまった。

それまでは何でもできる自分が嫌いだった。

周りは自分に嫉妬しっとして、いじめやらなんやらすること。


俺は自分がきらいっだた。


そこから学校に行くのをやめた俺にとっては、パソコンだけが生きてると感じさせてくれる。

今考えるとその頃ガンゲームにはまったのだろう。

初めてやった時に感動すらした。

「負けた・・」

初めて敗北を知ったからだ。

今まで何でもできた自分が赤子あかごのように殺されるのだから。


それから1000時間ぶっつずけで練習した。

そいつらを見返すために死ぬ気でやった。


 それから何か月たって中学校3年生の春をむかえたが不登校の自分にはどうやら関係のないことらしく、家で勉強もそこそこやっていたので勉強に困ることもなかった。

 ガンゲームでも、世界ランク5位に入るほどの腕前になってしまった。

強い奴らが消えたこのゲームは・・・


「つまんない」


頭で必ず考えてしまう悪いくせだ。

 そんな退屈たいくつをしていた俺におもしろいニュースがネットで回っていた。

〈無理ゲー、てか考えたの誰よ~♪〉

〈このゲームやばす・・、クリアー者0だってよ〉

〈うおぉぉぉ~じゃあ最初は俺がいただき!!〉

「無理ゲー?これガンゲームじゃん・・」

 口からぽろっと言葉がこぼれた。


 俺は軽く首をかしげたが、やっぱりワクワクが止まらない。


 『誰もクリアーしたことがない』

 これにつられないゲーマーは多分いないだろ。

その後、俺はそのゲームをダウンロードした。

ダウンロード完了までの長い時間で分かったことが何個かあった・・。

 一つ目に、このゲームクリア者には賞金で100万が手に入ること。


 二つ目に、一度死ぬとデーターが消えるのと同時にそのゲームをやるためのIDまで消えることだ。

つまり登録するさいのメールアドレスが使えなくなるので俺は一度も死ねない。

新しくメールアドレスを作ってもいいがそこまでめんどくさい事をする気はさらさらない。

 

 三つ目にスライム相当の敵ですら倒すのに膨大ぼうだいな時間が必要だし、一撃でもくらえば確実に死ぬ。


確かに無理ゲーだ。

最初の敵倒すだけで何人が消えたかなんて考えられないだろうな。

 頭の中のワクワクは消えて、ゲームシュミレーションをおこなっている。


 それから待つこと4時間ほどでダウンロードが完了した。

「やっとだ・・、ぜっていクリアしてやんよ」

 チョコを噛み千切り、USBにつないだゲーム用コントローラーを強く握りしめた。

「名前選択っと・・、ア・・リ・・ス・・・っと」

 やっぱりキャラは女の子でないとゲーマーのはじだと思う。

顔や肌色や体つきが細かく選べたのでそこでも膨大ぼうだいな時間がかかってしまった。


 それとゲームの説明だ。

題名は「オブ・ザ・デット」

ゾンビゲームだ。

 スタートの場所は4つの区域のどこかでスタートするようにできていて、区域の真ん中にでっかいターミナルがあるらしく、そこの地下のボスを倒すとゲームクリアらしい。

最初はハンドガンしか持っていない。

「あれが雑魚ざこか・・」

 ちょうど自分と同じぐらいに始めた新人が戦っていた。

 新人くんが銃を撃っているがなかなか倒れないそして徐々に距離を取られて右のひっかきで死んでしまった。

「撃ってる間は動けないのか。。。」

 ゾンビ女を銃で撃った。

「ドン・・ドン・・。。」

 二・三回撃って距離をとってまた打ち直すこと30分ちょっとでようやく一体倒した。

「これはきつい・・武器が必要だ・・・」

っと、倒したゾンビにアイコンが浮いたのでAボタンをタッチすると荷物に武器が入っていた。

「AK-25X」

 聞いたことのない武器だ・・。

とりあえず装備してみることにした。

「おおおおおおおおおお!!!!

かっけ~!!?これレアドロじゃんか」


 「レアドロ」とは、レアドロップのことだ。


 雑魚敵を倒すと0.1%の確立で落ちる武器だが偶然ぐうぜんにも手に入ってしまった。

「一体目で手に入るとはなかなかの偶然・・」


* * * * *


 それから何日かがたった【4月5日00:00~】

レア武器のおかげで雑魚がスラスラ倒せるようになった俺はボス狩りに挑戦しようと思った。  


「・・・・・・・・・よし」


「そろそろ狩りますか・・・」

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