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12話「日常ラスト」

【4月7日木曜日9:10】

 頭をきながら、今日の夜中のことを思い出していた。

八柳に殴られた顔や体の痛みは乗らん・・

 今考えると、隣の家まで吹っ飛ばす化け物のパンチをよくあそこまで受け切った自分をほめて馬鹿にするやつは、この世に一人もいないだろう。

 あいつの切れた右腕があったらと考えると、それだけで恐怖が止まらない。


 そんな俺は今ほどこいつ「八柳」を殴りたいと思ったことは無い・・

「なんで、ベッドにこいつがいる・・」

 おかしい・・

 昨日までは、俺がベッドで八柳が下で寝ていたのになぜかベッドにいる。

 ゆずりやみことならまだわかる・・、だがこいつだけはいろんな誤解を生む可能性大だ。

「失礼します・・起きてますか」

 まずい・・、ゆずりだ。

 ドアが「ガチャ」と開き、よそよそしく入ってくる。

「ずいぶんと仲がいんですね・・朝なので下で待ってますね。」

 まずいまずい・・俺は少なくともこんな奴と『仲いんですね』なんて言われたくは、ない。

「ガァァぁ・・・ゴォォォ・・」

 怪獣みたいな声を出してるこいつをどけて、俺は下に向かうはずだったが・・。

 「みこと・・?何してんだ?」

 俺はみことのいる、親父の部屋に入って行った。

「なかなかいいものがあるは、AKにMKサブマシンガン・・何個か持っていきましょう・・」

 俺はすでにメンテや弾の補充、バッテリーの充電や銃を運ぶバッグがすでに準備されているのに驚いた・・。

「すごいな・・、だがっこれからどこに向かうんだ・・?」

 俺の顔を、少し悲しそうに見こういった。

「怖いけど、東京に行くわよ・・」

 まぁ、当たり前だと思った。

この世界を作ったのかは知らんが、あのゲーム・・

 少なくとも、原因の一つではある・・、書いてあることが今のところは本当だった。

ならば、東京にボスがいるのも本当だろう・・。

 俺は、みことと同じような悲しい顔をして「下にいるから下りて来いよ」、そういって階段を下りた。

 下に行くと、ソファの前にある机の上には、ご飯、魚、味噌汁、漬物。

一汁三菜がよくできている女の子だった。

 俺は少しうれしかった・・、母さんのご飯は二階で一人で食べるのが普通だった、みんなでいや、下で食べるのは何か月ぶりだろうか。

 

 「うぃ~っす、いい香りするね~おっぱいちゃんの手作り?」

 下から八柳が下りてきた。

 「はい・・魚が、冷蔵庫に入っていたので勝手に使わせてもらいました・・」

 よそよそしく話すゆずりに心を打たれるのにそう時間はかからないだろう。

 

 そのあと、みことが来てご飯を食べた。

 今の俺の幸せ度は、地球救えるレベルだと実感で来るものがあった。

 考えるとこれは生ものだ、電機が日本から消えるまでの間しか食べられない貴重なものかもしれない・・。

 そんなことを思うと、より一層おいしく感じる。


「そろそろ私たちのこれからを話すわよ」

 みことはいきなりそういって口を開けた。


 その話の内容を軽く説明するなら。

 東京に行く理由・・

 この事件のきっかけである、ゲームの話・・ 

 

 「私は東京に行って、そいつを倒す・・それが目的よ。

ついて行かない、行かずに安全な場所にいたいのならそれも自由よ・・どうするの?」

 みことはこれまで以上の、迫力で俺らにそう伝えた。

 「俺はいくぜ・・、クリアー者の責任でもある。」

 俺はそういったが実際は違う・・、こいつらと離れて一人になるのが怖かった、学校での記憶がフラッシュバックしていく。

『クズ野郎・・、ぶっ殺してやるよ』

『もう二度と学校くんな・・クズ』

『あんたって最低・・ユキちゃん可哀想すぎんだけど・・』

 学校帰りや学校裏などのいじめはひどくて、不登校になるのに時間はかからなっかった。

 また一人になるのは怖かった。


 「俺も行くぜ~、ボスだってよ!!燃えるじゃね~か!!

それと右手無くて、くいずらいからおっぱいちゃん、あ~んしてくれ!!」

 やっぱりむかつく・・、が・・

最強の戦力と言っていい・・、こいつがこういうことを言うと俺はとても安心できる。


 「わ・・私もお役には立てないけどついて行ってもいいですか?」

 ゆずりがそういうと周りは、「当たり前だ」というにきまってる。

 ゆずりがいると、男の攻撃力が3倍になり気がする。

まさに萌えだ・・、小説の主人公たちが今までやってこれたのはそれが原因だといってもいい。

 

 「みんなありがとう・・、それじゃあこれからの手順を少しずつ説明していくわね」

 みことがそういうと説明を始めた。


 説明の内容は俺には理解が難しかったがここから40キロほど先の、上野から浅草に秋葉をまわって、東京駅が目的地らしい。

 問題はそこではない・・

その移動に俺の家の車を使うのだが、親はいない・・

 俺の家の車の鍵は、親が持っているのっでどうにもならない。

 「私に任せなさい」

みことはそういって、そういって車に向かった。


 しばらくして、何をしているのかと見に行ったら車のどこから抜き取ったのかコードとコードを抜き取ってくっつけている。

「バチバチ・・ぐぁーん・・」

 車のエンジン音だ。

 心から思うが、こいつは天才か?病院の時と言い・・

「すごいな・・なんでそんなことできんだ・・?」

「お父さんの友達が車に詳しい人でね、少し教えてもらったのよ・・

みんなを連れてきなさい。」

 そういって、俺は八柳とゆずりを車に乗せた。

「まじで車動いてんじゃん・・」

「すごいですね、みこと先輩」

 二人の反応もわかる、一番驚いているのは多分俺だ。

 みことは、家からたくさんの食料と武器を入れて車の運転席に向かった。


 俺らは、これから死ぬかもしれない・・

もしかしたら、家で引きこもっていたほうが安全かもしれない。

 でもそんなことを吹き飛ばすほどワクワクする。

 車は、アクセルを踏んで動き出した。

コメント、評価待ってます!!

今回は、普段と書き方を変えてみました!!

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