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11話「友達」

* * * * *

【4:40】

『ただいま、全国各地で白い球体が侵略活動を行っています。

警察や自衛隊でも対処できないレベルです。

昼の現場状況の動画をご覧ください・・』

 『こちら、別井です。

ヘリからの様子をご覧ください。

あ・・、自衛隊が発砲を行っています・・。』

 そのあとの、ニュースの動画は見るからにアウトな放送だった。

「まじかよ!!、こんなの放送していいのかよ・・、自衛隊が真っ二つだぜ・・」


 口を慎め、八柳。

と言いたいところだったが俺も同じ意見だ。

 これは、放送規定を完璧に超えてる・・・もう日本が終わりと言ってるようなものだった。

ほかのチャンネルを回した。

 『暴動です!!国民の暴動が起きています!!

先ほどの連絡ですが、総理大臣の姿もきえてしまったらしく国会も機能していません・・!!

日本は終わりなのでしょうか!!』


 今、俺らは改めて分かった事が2つあるだろう・・・

 一つは、これから先は警察も陸軍も海軍も自衛隊さえも・・、頼れないことだ。

 もう一つは、電機もいつ使い物にならないかわかったもんじゃない。

俺の銃も、電気で動いている・・電気が無くなれば銃も使えない。

 水道もそうだ・・

 これから人類の助かる未来なんて、一生訪れないだろう。

「今すぐに2階にこい」

 俺はそう言って親父の部屋に入れるはずが・・。


「その前に、お風呂いいかしら?ねぇ、ゆずりちゃん」

「そうですね、私もすごい入りたかったんですよ・・」

 この女どもが・・・、と思ったが、さすがに女の子にそういわれると仕方がないって気にもなる。

というより、初めてアイコンタクトで八柳と意見があった。

「そ・・そうだなぁ~風呂わかすから少し待っててくれ~・・・」

自分でも言ってて恥ずかしくなる・・。

 俺は、風呂の湯銭を閉めて風呂を沸かした。


* * * * *


「それじゃあ~お風呂いただくわね、それとのぞかないように男二人は外で見張ってなさい・・。」

そういって、俺と八柳は外に出された。

「ガチャ・・」

ドアの鍵を閉められた。

「はぁ~!!?ここ俺の家だろ!!ドア開けろよ!!!」

「ざけんな!!!ここで風呂覗けなかったら、一生どうていじゃね~か!!!!」

 いやいや、八柳・・いくら風呂覗いても俺らはどうていだから・・。

なんて思いながら俺はこの時間に八柳に伝えたいことを伝えた。

「なぁ・・八柳・・」

「なんだよこんな時に!!」

 まだドアを開けようとしていた。

「去年のこと覚えてるか・・・?」

 俺はそういうと、八柳は落ち着いて俺も事を見た。

「あぁ、俺が坂町・・てめぇーをいじめ倒したことか?」

 俺は少し驚いて八柳から目線を外して「そうだ・・だから俺はお前が嫌いだ・・」そういって八柳の返事を待った。

 すると八柳は、口を開けて話し出した。

「ユキ覚えてるか?俺の元カノだ・・

小学校2年から中学校入学まで付き合ってた。

だけどな、お前に告白するからって俺を振ったんだよ・・。

それをお前はあんなにひどい振り方をして俺はお前が許せなかった」

 八柳はプルプルしながら腕を思いっきり握っていた。

「ふざけんな」

 俺はその場で怒って八柳を思いっきり殴った。


* * * * *


「はぁ・・いてぇ~な・・てめぇがわりんだろうが!!」

そのあと何度も何度も殴り合った・・。

「俺はあいつを本気で好きだったんだ・・それをてめぇは・・」

 顔面を思いっきり蹴られた。

「ざけんなよ・・俺が断っただけであんなに人数集めて俺をいじめてた、てめぇにいわれたかね~よ」

 思いっきり鼻に頭突きをした。

「ガチャ」

ドアの開く音がした。

「何やってんのよあんたたち・・?」

 みことの声だ・・。

「うるせ・・少し黙ってろ・・こいつ{八柳}をブッ飛ばすまで家で待ってろ」

「同感だ・・女なんかには、一生わかんね~事だ。」

 何発も顔面を殴り・・、殴られて、俺らは倒れた・・。

そしてまた立ち上がった瞬間・・

 ゾンビの声が聞こえて曲がり角からやってきたが一目見て、目線を外して八柳をガン見した。

 その瞬間ゾンビが、俺の背後に走って飛んで来た。

「邪魔すんなよ・・」

八柳の声だ・・

 八柳はそういうと、ゾンビの顔面を殴って隣の家のレンガを通り越した。

 ゾンビはレンガを越えて正面の家の庭に吹っ飛ばした。

「アァァ・・アァァ・・」

 ゾンビは、レンガに何度も自分からぶつかってこっちに来ようとする。

「馬鹿だな・・」

「あぁ・・馬鹿だな・・」

 また、八柳と俺の意見があった・・。

 そのあと俺と八柳は殴り合ったあげく、両方倒れて動けなくなりゾンビに襲われかけたところをみこととゆずりが助けてくれた。

「パチン・・パチン・・」

 みことに俺と八柳は叩かれた・・。

「すいません」

「悪かったよ・・」


「よろしい・・次殴り合ったら殺しますから・・」

この時初めて、女が怖いと感じた。

 そのあと、ご飯を食べて風呂に入って八柳とたくさんしゃべった・・。 

 いじめられた後の話や、俺がユキさんをふった後の話や、八柳が生徒会長になった理由などいろいろ話した。

 やっぱり俺はこいつが『嫌い』だ・・。

でも前と少し違う・・『嫌い』に変わっていた。

 そして俺と八柳は、俺の部屋のベッドと地面で寝た。

「ガチャ・・」

みことが入ってきた。

「武器とかいろいろ忘れてると思うんだけど大丈夫かしら・・?」

 みことが言うと俺は布団をけっ飛ばして起き上がり「あ、やべ・・」

そういうと、八柳の攻撃の激痛がはしって、叫びながら背中からベッドに倒れてゆっくりと寝てしまった。

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