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レブル  作者: 朱史
3/3

FILE2:暗転

「なんだあれは!?」

誰かが叫んだその言葉で、甲板は騒然となった。

人が多すぎて、一体何を指して叫んだのか誰もわからない。

トレインは椅子に座ったまま、その状況を見ていた。

「なんだぁ?・・・・・・っ!?」

直後、ものすごい轟音と共に船が揺れた。

「うぉっ」

バランスを崩したトレインだが、固定されているテーブルにしがみついて転がるのを防いだ。

トレインのまわりでは、他の乗客が転がっている。

「なんだよ、これは・・・っ」

トレインは毒づきながら、ふらふらとなる体を支えていた。

なんとか体を安定させようとして、ふと空を見上げたトレイン。

そこで視界に入ってきたのは、信じられないものだった。

いつのまにか、厚くどす黒い雲に覆われた月。

美しい夜空の星も隠してしまうような竜巻―――突然の嵐が、船に迫っていた。

「うっ・・・そだろ、おいっ!!」

トレインはとっさに、テーブルに置いていたパソコンに手をかけた。

あわてつつも自分のバックパックにそれを押し込み、封をした途端。

「痛っ・・・・・・!!」

ひどい衝撃がトレインを襲った。

吹き上げられた椅子が飛んできて、トレインの背中を直撃した。

次の瞬間、トレインの視界は反転―――



「・・・あ・・・・・・?」







荷物をしっかりと抱えたまま、トレインは暗い海へと投げ出されたのだった。



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