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半生死神  作者: right
9/13

9話 崩壊

9話からまだ二章ではないですが話の流れが大きく変わります。是非この作品を楽しんでいたでければ幸いです。・・・真面目に前書きすんのクソ久しぶりだな。

 宿泊体験学習から帰ってきた舞武は自宅の扉の鍵を開け、それを開く。


「ただいま。」


 舞武は返事が帰ってこないことに対し違和感を感じる。家の中には誰もいない。


(最近母さんは稼げるらしいからと言ってマグロ漁船に乗って言ったからいないとして風音[ふうね]は友達と遊んでいるのかな?今は6時だから早く帰って来るといいけど。俺が少しでも母さんの代わりに働けるといいんだけど・・・。)


 舞武は料理をしながら考える。今日は風音が好きなカレーを作っていた。彼は船が好きでカレーは大海原のように見えるから好きだと言っていた。


 カレーが完成した。その時には既に7時になっていた。これは何かが変だと思った舞武は風音に電話をかける。


「おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません。」


「母さんの出発は今日だったはず!無理を言って母さんの後をつけたのか?それとも・・・。」


「プルプルッ プルプルッ」


 舞武は次の番号に電話をかける。


「はい。」


「失礼します。中村先生はいらっしゃいますか?」


「はい、今中村とかわります。」


 電話に出てくれた先生が風音の担任へと電話をつなぐ。


「可解 風音の兄、可解 舞武です。風音は今日、学校に出席しましたか?」


「風音くん?今日もきちんと学校に来ていましたけど・・・?」


 困惑する女性の声が聞こえる。それもそのはずだ。いきなりそのようなことを聞かれては驚いてもなんら不思議ではない。


「風音がいないんです。今僕は旅行から帰ってきたところでいつからいなくなったか分からなくて。」


「あらそうなの!警察には電話した?」


「いいえ。まだです。せめていついなくなったかを把握してから電話をかけようと思って。」


「もうこんなところで電話している場合じゃないわね。すぐに警察に電話をしなさい。」


 そう言って彼女は電話を切った。舞武は次の番号に電話をかける。


「プルプルップルプルッ」


「はい、こちら〇〇警察です。」


 警察に事をすべて一から説明する。


「小学三年生の弟さんがこの時間になっても家にいない・・・ということですね?」


「はい。」


「分かりました。可能であれば今からあなたの身分証、印鑑、弟さんの顔写真数枚を持って警察署まで来ていただいて捜索願を書きに来てくださいませんか?」


「分かりました。それを持って向かえばいいんですね?」


「はい、そうです。」


「失礼します。」


 舞武はそう言うと警察は電話を切る。慌てて荷物を用意して彼は家を飛び出した。それと同時に彼はもう一人の人物に電話をかける。


「プルプルッ」


「おう舞武。なんか用か?さっきぶりだけど。」


 先駆の声がスマホから溢れてくる。


「風音がいないんだ。ローブを着て探しに行ってくれないか?一刻を争うんだ。警察署に今から俺は行ってくるから頼んでもいいか?」


「もちろんだ。見つけたらすぐに連絡する。」


「ありがとう。頼りにしてる。」


 舞武は電話を切り警察署へと向かった。


 ◇◇◇◇◇


 舞武が警察署を出たときだった。


「プルプルッ」


「もしもし!」


「今うちの中学の体育館に風音が・・・霧もここに・・・。」


 スマホが破壊されたのか電話がブツリと切れる。


(霧も探し回ってくれたんだな。ありがとう本当に。)


 舞武は駅に向かって駆け出す。しかし電車はギリギリのところで去ってしまう。


(次の電車は5分後!ならば走ったほうが早い!!)


 舞武は踵を返し改札を出るとローブを纏った。屋根から屋根を移るように彼は移動していく。


「トッ」


 体育館前に降り立つと舞武は閉められた扉を開け放つ。


「風音!!」


 舞武はそう叫んだ後に見たくもない景色が目に入る。先駆は凍らせられて身動きが取れなくなっていた。風音は寝込んだまま一人の男に抱えられている―――霧に。彼は黒いローブを纏っていた。その時舞武は気がつく。先駆が言っていた『霧も』は先駆の他にここに来たという意味ではなかった。風音の他にここにいた、という意味だったのだ。


「どうして!なんでだ!どうして霧がこんな・・・」


 舞武にとっての平和は崩壊してしまったのだ。


「こんなところで・・・かい?()は楓音くんとともにワープするための魔法の準備をしていたんだよ。」


「お前は誰だ!」


「誰って()は明日朝 霧だよ?君の親友じゃないか。」


「君は僕なんて言わない。そうだろ。」


「アハッ。少しからかいすぎちゃったか。僕はルシファー。七つの大罪の一人だよ。それは君も知ってるよね?」


「なんのことだ?」


 舞武は何を言っているのかを全く持って理解することが出来ない。


「君のことだよ。ね、ベルゼブブくん?」


「・・・。」


 悪魔・・・いやベルゼブブは黙りこくった。

警察の対応とか調べながら書いてたけどマジで大変だった。・・・こんなリアリティーのあるやり取りを誰が求めているのだろう。ていうか誘拐したやつとそいつを書いたやつが悪いんだよ!あれ?ブーメランしてる?

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