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半生死神  作者: right
5/10

5話 舞武の魔法

・・・この作品読んでくださってる方っていらっしゃるんですかね?もしよければ改善点などを教えていただければ幸いです。

 舞武は強く左拳を握りしめる。その拳は突然灼熱の炎で包まれる。


「これが俺の魔法?」


「どうやら貴様の基本能力は炎のようだな。」


「パンッ」


 手を叩くと炎は右拳にまで広がっていく。舞武はその拳をぎゅっと固め姿勢を低く保つ。そして足の筋肉に全神経を注ぐ。


「ダッ ドドッ」


 地面を蹴る音とケルベロスを殴りつける音が同時に響き渡る。明らかに今までと比べてケルベロスにダメージが加わっているということが見て取れる。


(ただ首を落とす必要がある。殴っているだけではだめだ。どうすれば・・・。いや、なぜ俺は炎をまとわせることに執着していた!)


「シュワーーッ」


 舞武は鎌を取り出し、燃え盛るその手のひらで鎌を持つ。すると、鎌の刃の部分へと炎が移っていく。舞武はぎゅっと鎌を握りしめ決意した。


「ダッ」


 少年が空を舞う。炎が舞い上がりそれはまるで不死鳥かのように感じさせられる。


「バシッ」


 纏われた炎が放たれケルベロスの右首へと飛んでいく。それと同時に舞武は残された炎を射出し、推進力を得てケルベロスに急激に近づく。


(魔力の込め方は理解した。これを刃に乗せれば・・・)


「バシュ バシュッ」


 放たれた炎により右首、鎌による斬撃で左首が弧を描くように宙を舞う。舞武はケルベロスの後ろに着地し、またもや大地を蹴りつけた。


(最後の一個!!間に合え!)


「ガッ」


(真ん中だけやけに硬い!)


 舞武は意識を放った炎の刃に向ける。それは舞武に向かって集まっていく。刃は熱せられて赤くなりケルベロスの首に食い込み始める。


「バシュンッ」


 舞武は炎によりさらなる加速を行い首を刎ね落とした。ケルベロスの体は少しずつ崩壊していきやがて塵となり空気の中へと溶けていった。


「・・・やった、のか・・・。」


「上出来だな。正直俺が力を貸してやらねば死んでしまうかと思った。」


(恐ろしい成長速度。炎もほぼほぼしっかり操れている。これがこいつが狙われる原因?だとしたらなぜこいつの隠れた才能に気がつくことが出来た。)


「さてと。そろそろ宿に帰らないとだな。」


 舞武は歩き出す。


(炎をうまく操る事はできたけどまだ自力で炎を一から生み出すのは難しそうか。勝てたから良かったものの俺はかなり苦戦してしまった。大切な人たちに傷ついてほしくない。俺はもっと強くならないといけないんだ。)


 ◇◇◇◇◇


 部屋に戻ると既に先駆と霧はそこにいた。


「遅いじゃねぇか。どうしたんだよ。」


「霧が日光浴に行くって言うから俺も外出たくなっちゃってさ。陽の光浴びたくて。」


「舞武は少しマイペース過ぎるところがあるからな。大切なことを忘れたりしなければいいんだが・・・」


 きりに心配されてしまう。


「飯は6時からか・・・。時間あるしトランプしようぜ。」


「望むところだ。脳筋ゴリラには一勝もさせてやらないがな。」


「かかってこいよ、おらぁ!」


 結果は先駆の全敗だった。一位は体感霧のほうが多かったが舞武は霧との一騎打ちを楽しむことが出来た。


「お前は顔に出すぎなんだよ。それに7並べはカードを止めるのが鉄則だろ。」


「んなこと言われてもよぉ。つーか6と8両方同時に止めるやつと仲良く出来る気がしねー。」


 先駆は笑いながら呟く。先駆はスピードが得意なのだが圧勝してしまうため二人から却下されてしまった。


「もうそろそろ飯の時間か。おかわりは俺が全部もらっちゃうぜ。」


 先駆は駆けて下の階へと向かう。


「ゴリラはバナナでも食っとくんだな。おかわりは俺が頂く。」


 霧もそれに便乗し先駆を追いかける。舞武はまたしてもニコニコとしながら先を行く二人を追いかけて走った。


 ◇◇◇◇◇


 3人は既に風呂も済ませ布団の用意していた。


「こういうのってほんとワクワクするよな。ダチと隣で寝れるっていうの。眠れる気がしないぜ」


「俺はすぐ寝ちゃうかもな。」


「舞武は普段からそうだろう。かなり早寝だしな。」


 準備を終えた布団に3人は潜り込む。電気を消すとそこは真っ暗となり舞武は目を閉じる。先駆と霧が二人で盛り上がっていたが舞武の目が開くことはなかった。


(今日は随分疲れたな。慣れない旅に長時間の戦闘。いつもよりも更に早く寝付けそうだ。)


 舞武は今日あった出来事を少しずつ思い出していく。そうしていく内に少しずつ眠りへと誘われ意識が朦朧としていく。


(今日俺が戦っていなければケルベロスはこちらに来てみんなを襲っていたかも知れない。俺がやるしか無いんだ。ただ、今日はもう考えるのはおしまいにしよう。明日一日が平和に楽しく過ごせますように)


 舞武は眠りに落ちた。彼はまだ知らない。平和はプレパラートのようで脆く簡単に壊れてしまうということを

本編でどう話そうか迷っているのでこの場で能力の基本相性について話させていただきます。基本能力は全部で8種類。

炎→氷→地→風→雷→水→ のループと

光→闇→ の相互に弱点のループがあります

氷は炎に弱いみたいな見方ですね。

また、こちら『基本』能力となっています。しばらくすると血筋とかで代々受け継がれてきた能力がデてくるので楽しみにしていただければ幸いです。冒頭でも言ったけどそもそもこの文章を読む人は現れるのだろうか?

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