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半生死神  作者: right
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4話 格上の敵

裁判の時にガンガンと打つやつ、あれガベルっていうんですよ。そんなふうに名前出てこなくてムズムズするときってあるじゃないですか。それで自分今ムズムズしてパンの袋止めるやつと会計のときにお金置くやつの名前調べてきたんですよ。調べるのはなんかちょっと邪道な気がするんですけど。あースッキリしてよかった。以上です

 舞武は木々の間を縫って落ちていく。彼はほとんど音を立てずに着地した。


「いや、本当にすごいな。我ながら人間離れしてる。」


「貴様は人間ではないんだ。当然だろう。」


 舞武は悪魔に突っ込まれてしまう。本来だったら森の匂いを堪能しながら木陰でゆったりと過ごしていたことだろう。ただ今はそういうわけにはいかない。


「違和感の気配はあっちのほうか?」


 少しずつ方向を定め舞武は進んでいる。既にもう普通の人間であれば迷っているところだろう。ただ、死神化した舞武には頭の中で宿からここまでの地図を作り上げている。彼がもう人間離れをしてしまっていることがほんの少しの細かい動作からも見て取れる。


「このローブは本当にすごいだろう?」


「感謝している。」


 このローブは半生死神の制服のそうなものとして機能している。半生死神は悪く言えば半分生きてしまっている。それでは死神の力を完全に生かしきることは出来ない。そこで、このローブで生の力を封じ込めより本物の死神に近いものとなることが出来る。死に近い存在でないとローブの力は使えないもののこれを纏うことにより多少の傷でも再生することが出来る。体の部位の欠損となると本物の死神と違い直せたとしてもかなりの時間を必要としてしまうが戦う上でかなり舞武の役に立っていた。


「そろそろのようだな。貴様が相手に気づいているということは相手からも気が付かれる可能性がある。気配を消して奇襲をかけろ。」


「スッ」


 舞武は自身がそこにいるということさえ忘れて集中する。


(どう考えても相手のほうが強そうだ。だから一撃で決める!)


「ザッ」


「カンッ」


「首が硬い!!」


(ていうよりもこいつ・・・首が3つ―――ケルベロスだ)


「3つの首を同時に落とす必要があるのだろうな。今までの死神は格下だったから余裕だっとかも知れないが今回はそうもいかなそうだな。お手並み拝見、貴様を試食させてもらおうか。」


 悪魔は舞武に話しかける。悪魔は考えながら一つの考えに至った。


(こいつは誰かの悪魔の使い魔なのだろう。野良にしては強すぎる。だとするならここまでの強さを持つとなるとかなり上位の悪魔だろう。そして使い魔ならここで暴れていることに対する理由があるはず。狙いはこいつ・・・?だとすれば『最初から』裏を引いているやつがいたと考えるのが自然だ。)


 ケルベロスが先に動き出す。その巨大な爪は舞武の方へと向いている。舞武はバックステップでそれを躱す。


(かすり傷程度なら大丈夫そうだけどガッツリいかれたら流石に直しきれない。気をつけて立ち回る必要があるかな。)


 舞武はさらにケルベロスから距離を取る。


「ワオォーーーン」


 ケルベロスが雄叫びを上げる。


「ブォンッ」


 ケルベロスの咆哮で舞武は吹き飛ばされ受け身を取ろうとしたものの完全に衝撃を吸収することは叶わなかった。


(爪攻撃を受けないように距離を取ったら咆哮か・・・厄介だ。)


 ケルベロスが近づいてくる。足を振り上げその爪は舞武目掛けて・・・


「カンッ」


 舞武はなんとか爪を鎌で受けた。しかしジリジリと舞武は押されてしまう。


(体格的にもパワーではどう考えても勝てない。)


「俺の力が必要か?」


「必要ない!」


(君が裏で手をを引いていた可能性もある。その場合君に身を委ねるわけにはいかない!俺は自力で強くならなければならないんだ。)


「ダッ」


 舞武はケルベロスが足を下ろす前に駆け出し内側に潜った。そして地面を思いっきり蹴り高く飛び上がる。


「ドッ」


(内側に潜るチャンスさえあれば足は使えない!やるしか無い。今ここで!)


 舞武がケルベロスの首を切ろうとしたその時だった。その首はこちらを向き化物は大きく口を開けた。ケルベロスは鎌ごと舞武を捕食しようとしていた。


「ガッ」


 舞武はなんとか鎌を使ってケルベロスの口が閉じるのを妨害する。


「シュワーーッ」


 舞武は鎌を消し去りながら後ろに身を引く。


(噛みついてくる攻撃まであり遠距離、中距離、近距離にすべて対応できるのか。どのように立ち回るのが正解だ?)


「魔法・・・だな。」


「・・・?」


 悪魔の発言に舞武は困惑する。


「魔法って・・・まだ未知の要素あったんだ。」


 舞武は既にいろいろな事を知っていた気になっていたがどうやら魔法というものがあるらしい。


「通常の死神なら使えないのだが今の貴様は死神に怨霊・・・平たく言えば魂が後付けされた『宿念』のような状態なのだしおそらく使えるだろうな。時間はないしこんな無茶を始めたのはお前だ。自力で習得してみせろ。」


(さぁ、どこまでやれるかな?)


 舞武はケルベロスの爪の斬撃を回避しながら聞く。


「ピラッ」


 舞っていた一枚の紙切れを舞武は掴む。その紙切れには何やら知らない言語が書き込まれている。


「餞別だ。それは魔法の札。それに力を込めることで貴様の適性能力の基礎魔法が出せる。後は自身で感覚を掴め。」


(せっかく手に入れたチャンスだ。これを使ってこの化物に勝ってみせる。)

四話を読む前にパンの袋止めるやつとお会計のときにお金置くやつの名前調べた人出てきてください。今回ネタがなくて【創作論破】DR:NoMeaningというダンガンロンパの二次創作からネタをお借りいたしました。このゲーム面白かったのでお借りしていただいた以上宣伝させていただきます。是非プレイしていただければ幸いです。前書き、後書きってこんなんでいいんだっけ?

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