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半生死神  作者: right
3/13

3話 宿泊体験学習

とりあえず夏休み終わるまでは毎日16時に一話ずつでいこうかな?そういえば声のボリュームの調整って難しくないですか?途中まででも感想を伝えていただけると幸いです。

 舞武はワクワクしていた。バスの窓から見える景色が揺れ動いていく。バスの中に意識を向けてみるとクラスメート達が楽しそうにおしゃべりをしている。


「いやー。ついに今日が宿泊体験学習か。マジで楽しみすぎてやべぇな。」


 隣の座席に座っていた先駆が声をかけてきた。彼は少し浮ついているのだろうか。体を無意識に小刻みに揺らして興奮を隠すことが出来ない。


「たくさん思い出が作れるといいんだけど・・・。」


「俺達なら一緒にいるだけで思い出になんだろ!な、霧。」


「少し静かにしてくれないか?今日本を読む時間を取れそうなのはバスの中だけなんだ。後で目一杯遊びたいし今のうちに読んでおきたい。そもそも先駆は騒ぎ過ぎなんだ。バス全体にお前の声が響き渡っている。」


「え、マジ?俺そんなにうるさい?」


 先駆は更に声を大きくし驚いたかのように言う。


「・・・先駆。そういうとこだと思うよ・・・。」


 舞武は呆れたように口にする。


「いやー。普通に話してると気がついたら声がデカくなっちまってんだよ。話に熱中しすぎて楽しくなっちゃってさ。お前らもこの気持ち分かるだろ?」


「分かるけど・・・。声量はなんとか抑えようね?」


「いつもお前らが止めてくれるのはマジで感謝してる。サンキューな。」


(俺らは本当にこいつの暴走を止めることが出来ているのか?)


 内心そう思わずにはいられなかった霧だった。


 ◇◇◇◇◇


「グググッ」


「やはり長時間バスの座席に座っていると疲れるな。このままここで日光浴をしてしまいたい。」


 バスからついに降りることが出来た霧は体を伸ばしながらそう呟いた。


「これから目一杯遊ぶんだろ?日光浴なんてしてる暇ねえよ。」


 荷物を運びながら先駆が霧に向かって言った。


「つーかそもそもおめえの荷物はおめえが運べよな。なんで俺が運ばなきゃいけねぇんだ。」


「ゴリラの筋トレにはコレくらいがちょうどいいだろ?。」


「確かに・・・何なら足りないくらいかもだけどよ。舞武は舞武でしれっと俺に持たせてんじゃねぇよ。」


「本当に感謝してるけど大丈夫?軽いものなら少し持つけど。」


「『少し持つけど』じゃねぇし。元からお前のなんだよ。まぁ俺はコレくらいの荷物大丈夫だから一人で持ってやるけどな。」


 先駆は3人の部屋の中にドサリと荷物を置く。そのまま先駆は伸びをして床に倒れ込んだ。


「大丈夫か?」


 普段は先駆に意地悪をする霧でさえ少し心配してる。


「ヘーキヘーキ。普通にゴロゴロしてぇだけだから。来年の修学旅行は2泊3日か。1泊2日でも嬉しいけどやっぱ来年が楽しみだぜ。」


「まずは今を楽しめよ・・・。」


「まあそうか。今日は外出る時間あまり長く取れなさそうだしこのまま昼寝するわ。」


 既に穏やかな寝息が聞こえ始める。


「目一杯遊ぶとか言ってたくせにすぐ寝るんだね・・・。」


 舞武は苦笑いする。


「まぁ長旅で疲れたんだろう。ゆっくりと休ませてあげよう。それでは俺は日光浴に向かわせてもらうとしようか。」


 霧が部屋から出ていき舞武は一人、いや正確には二人になった。


「空気が悪いな。どこかに死神でもいるのか?」


 悪魔が舞武に話しかけてくる。舞武自身も死後1週間、何度か死神との戦闘を繰り返しそれ同様にこの空間にも居心地の悪さを感じていた。しかし彼が感じたのは今までのものとは大きく異なっているように思えた。


「それなら周辺を探してみるか。」


「貴様はマメなんだな。ここまで真面目に仕事に取り組む死神は見たことがない。何がお前を突き動かす。」


「死神とか悪魔の存在を知った上でそれを放置するなんて俺には出来ないよ。」


(俺が殺された時ような死神や悪魔による被害を減らす。そう、決めて・・・死神になったのだから。)


「偽善者かそれともアホか。どちらにせよ救いようのない人間だな。命がなければどんなものにも価値がないというのに。わざわざ常に自分の身を危険の地に置き続ける必要など無いのだ。これは死神の責務やりたくなくてもやる必要があるとはいえどうして貴様は人のために命をかける。そこまで全力になる必要はない。」


「俺は死んでいたはずだったんだ。あの時。それに生きた死神である自分がこの世に滞在していること自体が正しいとは思えない。その程度の命、かけない理由がないよ。」


「そうか。俺には理解できないが覚悟があるなら逝けばいい。気づいているか?これは今まで戦ってきた死神と同じものではない。それは自殺行為に値する。それでも俺はもう止めないが。」


(分かってる。足が震える。死んだときと同じ・・・いや、あの時以上の恐怖。あの感覚を知らなければ、この居心地の悪さに気が付かなければ―――どんなに幸せだっただろうか)


「問題ない。止めてくれなくて構わない。」


「ボワッ」


 舞武は既にローブを纏っている。自身の頭にさっとフードを被せる。


「シュワーーッ」


 舞武は虚空から鎌を取り出す。


「ビューッ」


 舞武が窓の縁に立つと風を感じられる。そこには本来立ち入れないはずの樹海が広がっていた。舞武の体が前方に倒れていくと思うとその部屋にはただ眠っている先駆だけが取り残されていた。

小学生の頃に書いた下書きが文章力雑魚過ぎて全く下書きとして成り立って無くて本当に困る。この文章も至らないところばかりだが。

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