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半生死神  作者: right
17/18

17話 編入試験 練習編 舞武・雷side

風が吹いて整えた髪がボサってなったときさ、もう家に帰りたいって思うときあるよね。今僕はそれです。

(相手が早すぎて避けてばっかだ。これじゃあ勝負にならない。)


「バチッ」


 雷の瞳が発光する。その刹那虎が持っていた銃は弾き飛ばされた。高速で放たれた稲妻が彼の右手に直撃したのだ。


「今がチャンスです!」


「ダッ」


 舞武は勢いよく飛び出す。舞武の背中には魔法陣が展開された。虎は何が起こるのかと少しだけ身構えてしまう。


「炎龍の!」


 舞武の魔法陣から炎が吹き出す。やがてそれは形をなしていき龍となる。


刃牙(とうじん)!」


 炎龍が口を閉じていくのと同時に舞武の鎌は炎龍の牙となり虎に襲いかかる。


「ザシュッ」


 虎の肩が裂ける。どうやら少しずつではあるものの虎にダメージは蓄積されているようだった。


「バッ」


「!?」


 舞武は宙を舞っていた。恐ろしく速いスピードで投げ飛ばされたようだった。


(動きを見逃してしまった!油断はしないようにしないと。)


 虎は高く飛び上がり舞武に追撃を入れようとしていた。


「舞武君!」


 雷に声をかけられる。雷がしたいことは舞武に何となく伝わる。問題はどれだけ息を合わせられるか。


(雷の意図を察せ。二人の合せ技で虎を退かせるんだ。・・・俺ならこうする。頼む雷、合わせてくれ)


「「青天の霹靂!」」


 二人の声が大きく響き渡る。打ち合わせもなく合わせられたその技はきれいに一つとなった。熱を帯びた電撃が虎に襲いかかる。


「ドコッ」


 虎は地面に叩きつけられた。


「本当に即興の技かよ。」


 虎は驚きの声を隠せない。


(舞武・・・こいつはまだ実力はないもののセンスはある。将来大物の能力者になっても何らおかしくねえ。新しく俺のライバルが一人増えたな。ただ・・・)


「ダッ」


 虎は地面を蹴る。


「バコッ」


 舞武は殴り飛ばされた。


(狙うは着地隙!ライバルと認めたとしても一瞬たりともお前に実力で追い抜かされたりする気はねえよ!)


(舞武君もそろそろ限界のようですね。ならばスピード勝負で決めきるまで、です。)


「バトルフィールド 雷雲の中。」


「卑怯じゃねえか。俺が魔法を使わないからってバトルフィールドを出しやがって。」


「バトルフィールドがあっても貴方なら勝てるでしょう?それともこの程度で勝てなくなるほど自分が弱いという自覚があるんですか?貴方が魔法は使わないと決めたのなら魔法なしでもこれくらい対抗できるようにしないと。」


「まあいいぜ。それくらいやってやるよ。」


 虎は棍を取り出す。


「ザッ」


 虎は勢いよく飛び出す。


「バチッ」


 雷が放った電撃を虎は棍で受け止めた。


「ブンッ」


 その棍は舞武にむけて振り下ろされる。彼は腕でその攻撃を受けようとした。


「ツッ!」


(打撃に電撃が込められた?雷の攻撃を転用したのか。)


 舞武の動きは鈍くなり、虎からの打撃を数発モロで受けてしまう。


「ビュンッ」


「ドゴンッ」


 バトルフィールドで強化され、加速した雷が虎を殴り飛ばす。そのまま雷は飛ばされていった虎に追いつき更に追撃を入れた。


(まだ動ける。対応できるのは体力も残ってる今しかない。畳み掛ける!)


「炎龍の!」


「もういい。それは1回見た。」


「ザシュッ」


 舞武の魔法陣から炎龍が現れる前に舞武の首は跳ね飛ばされた。


「タイマンだな。」


「負けませんよ?」


「ドコッ」


 虎の棍を雷は片手で受け止める。そのまま棍を掴み、雷は虎ごと投げ飛ばそうとする。


「スルッ」


 虎は棍を手放し、雷の後ろに回り込む。


「ギュッ」


 虎は羽交い締めをする。雷の手の力がよわまり、棍を落としそうになるとそれを掴み、雷の頬に打ち付けた。


「バトルフィールドの中でも俺の方が強いか。」


「そんな事はありませんよ。」


「バチバチッ」


 刹那、虎の右腕は吹き飛ぶ。


「バトルフィールドに入る前から時間をかけて少しずつ電気を瞳に溜めていたんです。コレでゲームセットです。」


「おいおい!俺はまだ殺れるぜ?」


「ならば私はこの左目を!」


 雷は左目の包帯を外そうとするもののうまくいかなかった。


「今はロボの操作中だぜ?お前本体の包帯が取れる訳が無い。」


「ガシッ」


 勢いよく何かをつかむような音がする。


「ドッ」


 虎の左拳を雷の瞳が捉えることはなかった。雷の頭は既に吹き飛ばされていたのだ。


 ◇◇◇◇◇


「まぁ俺たちには勝てなかったみたいだが見込みはありそうだな。いいだろう。俺はお前らの入学を認める。」


「認めるって・・・。あなたにそんな権限は無いでしょうに。」


「クラスメイトとしてだよ。足引っ張られちゃ困るからな。」


「新入生はうれしいな。もしかしたら『1、2年交流会』でギャフンと言わせる結果くらいは出せるかもしれないな。」


「『1、2年交流会』?」


「毎年この時期になると1年生全員と2年生全員で本気のバトルをするんです。実力を知ることの一環として。例年なら2年生が1年生を圧倒するイベントなんですが・・・」


「今年の2年はやべぇ。去年の交流会で今の3年になんとかと言えど辛勝。それが2年になっちまったんだ。」


「草土先生に次ぐ日本最強の能力者であり、雷の兄でもある、稲光 斬[いなびかり ざん]もいるしね。」


(まだまだこの人たちよりも強い人がいるんだ・・・。霧を助け出すためにも俺はその人たちを超えるほどまでに強くなる。)


 舞武には新たな目標ができたようだった。

刃牙って範馬刃牙の「ばき」って読むんだね。知らないで使っちゃったわ。

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