16話 編入試験 練習編 先駆side
前回の話でネームドキャラ一気に倍くらい増えましたけど大丈夫ですかね。安心してください。あと数話でまた何人か新キャラ登場します。キャラ少なねぇと思っていた方々には朗報ですね。
謎の装置を頭に付けるとそこには大きな空間が広がっていた。
「さっそく行くぜ?」
虎がどこからともなく取り出した剣を振りかざす。充は弓矢を取り出し、自身の影へとそれを放った。
「ザシュッ」
その矢は先駆の足に刺さる。
(影を通して物体を移動させた、ということか。どんな仕組みかわからないけど厄介だな。)
「ドッ」
考え事をしているうちに虎に切り裂かれそうになった舞武はすんでのところで何とか刃を避ける。
(早い!!なんとか避けるのが限界!)
「これが最高速度じゃないぜ?」
「ドドドンッ」
舞武はどうやら棍で顔を思いっきり強打することとなったようだった。
(いつの間に武器を持ち替えた!?)
「タッ」
虎は舞武に向けて追撃を放とうとする。
「カンッ」
「そうはさせませんよ?」
雷は月光剣で棍を受け止める。
「それでも間に合っちゃいねえよ!」
「ビュンッ」
虎が瞬間、その場から消え去る。
(後ろだ!)
舞武はなんとか虎の打撃を受け止めた。
(打撃がめちゃくちゃ重たい!コイツ、強い!)
「ザーッ」
舞武は跳ね飛ばされ足が地面をこすり、砂埃が立つ。
「ダダダダダンッ」
銃が乱射されそれは舞武と雷の頬をかすめた。
(先駆が充を止めてくれてる。その間になんとか虎を倒さないと・・・。)
◇◇◇◇◇
「お前の相手は俺だな。」
「ああ、望むとこだぜ。」
満の発言に先駆は答える。
(スピード勝負だ。ぬるい攻撃じゃ影に潜っていなされちまう。影に潜る前に潰す!!)
「突風!」
一陣の風が吹き荒れ、先駆の体は風に包まれた。
「ドッ」
先駆は鎌で斬撃を入れるがギリギリのところで躱されてしまう。
「チッ」
(間に合わねえか。今の俺じゃあ敵いそうにねえ。・・・いや、だから何だ?俺を―――限界を超えてみせる。風音を助けるために実現しようとしたあの技・・・これならこいつに太刀打ちできる!)
「物体生成!ウェンディの大剣!」
風により大きな剣が生み出され、それを先駆は両手でガッチリと握る。
(よし、出来た!今まで実践級で生かせたことはねえ。それでも俺はやって見せなきゃいけねえんだ。)
「ブワンッ」
先程の突風以上のスピードで先駆は動く。ウェンディの大剣から発せられる風で擬似的なバトルフィールドとなり、先駆の能力が強化されたのだ。
「お前が一つ剣を取り出した程度でなんとかなるとは思えないが試験の一環だしな。全力で捻り潰すとしようか。」
「ブンッ」
大剣が振りかざされ空を切る音がするが満は影の中に潜り、避けられてしまう。
(クソ。単に適当に振ってるだけじゃあまだ敵わねえ。)
「ザシュッ」
影を通り本来あり得ない位置から放たれた矢が彼の体を貫通する。
「痛ッ!」
(せめて避けねえとジリ貧で負ける!もういっちょだ。頑張れ俺!)
「物体生成!ウェンディの妖精バネ!」
先駆の背中から風によって作られた四枚の羽が現れる。
「ビュンッ」
更にスピードが上がり先駆は攻撃を回避し続ける。彼は強く大剣を握りしめた。
「ザシュッ」
充の肩が裂ける。彼のかをは少し歪んでいた。
「全く持って出来ないやつではないということだな。こんなのはどうかな?」
「ギュッ」
「ゴリッ」
先駆の腹は抉り取られる。2つに別れはしなかったもののダメージはかなり大きい。
(影を放ったのか?それで触れたところだけを影を通して転送して切り取った?俺にはよくわかんねえけど・・・)
「この攻撃は攻撃対象の硬度に関係なく削り切ることができるんだよ。格上相手には魔力が足りなくなってそう上手くいかないけどね。さあ、その状態で俺と戦い続けることは出来るかな?限界まで足掻いてもらおうか。」
(もう立ってるのすら辛れえ。もう立ち上がれねえ。でもこいつに認めさせないと、俺には霧を取り返すためには力が足りねえんだ。いや、違う。俺は風音や霧を助けるためにこの技を完成させようとしていた。鍛錬をしていた。これは間違ってる。自分のためじゃない不特定多数の誰かを助けるための拳、それが俺にはねえ。それが俺とこいつの違い・・・。誰かのためならまだ諦められない。俺は戦える!)
(しぼんでいた魔力が一気に練り上げられて・・・!)
「バトルフィールドォ!」
(物体生成ですでにかなりの魔力は消費したはず。どこからそんな力が・・・。いや、お前ももう限界だろう?先に動いて潰すまでだ!)
バトルフィールドは先駆による絶対領域。この中にある満の魔力は異分子であり、ただでさえ空間に鑑賞する高難易度の魔法の実行難易度が跳ね上がる。
(影が練れない!)
「もらったぁ!」
先駆によって充の首は跳ね飛ばされた。しかし、先駆はもう限界が来ていた。
「バリンッ」
バトルフィールドの結界は弾け飛んだ。先駆はそこに伏せてしまう。どんなに力を入れても体は起き上がることがなかった。
(まだだ。まだ限界じゃねえ。まだやれる!俺は舞武のもとへ行かねえと・・・。)
先駆はもう動かなくなってしまう。彼は相打ちになってしまったものの能力者として確実に成長していた。義死見 先駆は能力者としてこの一戦をとうして別人のようになったのだ。
やっと下書きの文章力上がってきて下書きが下書きとして成り立ってきたぜ。ここからは文章を自分がノートに書き溜めたのをほぼ直に移すことも増えると思うので作品を書くペースが上がると思います。




