14話 決着 雷side
稲光 雷とか言う滅茶苦茶電気使いそうな名前な理由として先祖代々電気の能力者としてやっていたためそれが一目で分かる苗字にされたそうです。なんでどこかの先祖と被りそうな名前なんだろうね?
「バリバリッ」
水中には常に電気が流れていた。
「手加減はしませんよ。どこにいても感電するでしょう?あなたはそんな状態でまともに動くことが出来るんですか?」
「多少は僕の動きも悪くなるだろうね。ただ、そうでもないと僕が圧勝しちゃうから仕方がないよ。君に勝ち目なんか無いんだからさ。」
「いつになったらその無駄口が焦りでなくなるでしょうね?雷武装。」
雷は電気の鎧を纏う。
「ダッ ドドドドドド」
雷は電気をまとった拳でルシファーを殴る。しかし当たったはいいもののダメージを受けていることを全く持って感じられない。
「水で勢いを殺しましたか。ホームグラウンドというだけありますね。ただそれだけでは私には勝てませんよ?」
「バリッ」
水が紅に染まっていく。高速で放たれた電流がルシファーの左腕に食らいついたのだった。ルシファーは少しだけ顔を歪めた。
「ほんの少しはやるようじゃないか。正直舐めてたよ。ただ、遊びはここまでだ。」
「ドシュッ ドシュッ」
(なんだ?なにも無いのに殴られている・・・?)
「簡単な話だよ。この空間の水は全て僕のものなんだ。自由に操れておかしくないだろ?」
「なんだ。簡単な話でしたね。私のバトルフィールドで上書きしてしまえばいい。バトルフィールド!」
雷のスピードは更に上がりルシファーを殴り飛ばした。
(今はバトルフィールドを展開するには魔力が足りない。魔力が回復するまで待ち、展開できたときに一気に畳み掛けるとしましょう。)
雷は月光剣を握りしめ、ルシファーに近づく。
「カンッ」
振り下ろした刃は素手で掴まれてしまう。
「パワーが足りてないみたいだね。もっと頑張れよ。」
「ブンッ」
雷は剣ごと放り投げられる。彼は受け身を取りながらその圧倒的なパワーに驚かされる。
「ザッ」
「あなたもパワーが足りないのは同じようですが。」
雷にはダメージが入ったようには見えなかった。
「パリパリッ」
雷の右目が電気を帯びる。少しずつ時間をかけて蓄電しているようだった。
(この電気が完全にたまりきってしまっては僕に勝ち目はないだろうねその前で全力で潰す!!)
ルシファーは拳を握りしめた。それは普通の拳のはずだった。
「ぶしゃッ」
何かが雷の体を貫く。それは鋭く尖った氷の欠片だった。
「僕は水の能力者かと思ったかい?残念。氷も同時に扱えるんだ。僕は天才だからね。君の体にはどんどんと水が流れ込んでいき君はそのまま失血死する!この騙し合い、僕の勝利だ!」
雷は両膝を地面についてしまう。
「バトルフィールド 雷雲の中。」
「パシュッ」
雷は瞬時に消え去りルシファーの後ろに回り込む。
「バチッ」
雷の目から放たれた電撃はルシファーの腹に大穴を開けた。雷はルシファー目掛けて剣を振るう。
「大破!」
「バリンッ」
ルシファーはバトルフィールドは残りの魔力でなんとか壊せたもののもうすでに体内に魔力は残っていない。
「どうやらここは僕の負けみたいだ。潔く撤退させてもらうよ。」
「逃がすかよ、てめえ。」
先駆はそう口にするものの振り絞る力はもうなかった。ルシファーはさっさと逃げてしまう。
「仕方がないです。今回は諦めましょう。」
雷はそう言った。
「改めて自己紹介をさせてもらいまあす。私は稲光 雷。日本魔法学校中等部の3年生です。」
「じゃあ俺らと同い年か。」
「魔法が使えると判明した人間は皆日本魔法学校の生徒として学生生活を送るはずですが君たちはなぜそのような力を・・・?」
「俺のことはこいつに話すと都合が悪い可能性がある。極力黙ってくれ。」
舞武と先駆にベルゼブブは頭の中に語りかけた。
「肝試しに行ったから力に芽生えたんだ。」
舞武がそう口にする。
「なるほど。先程までローブを着ていたのは死神に存在を寄せるため・・・人間にしては不思議な気配だと思っていたんです。一度死者に触れたことで霊感が芽生えてローブで顔を隠すことで死者を降霊術のように降ろしている、といったところでしょうか。」
「俺達もよくわかってないけどそういう感じなのかな?」
「そうですか。ならばついてきてください。魔法が使える人間なのであればあなた達には日本魔法学校に転入してもらいます。」
「日本魔法学校!?」
「ええ。能力者を育成するために設立された学校です。ほとんどの人が血筋で能力者一家の人間が入学しますがあなた達のような後天的に能力に目覚めた人もいますが。そうですね・・・そろそろ春休みなので具体的な編入タイミングは高校一年生の春からでしょうかね。入学試験はありますが。」
「入学試験?俺勉強できないんだけど。」
先駆は勉強と聞き体が震えだす。
「実技なので問題ないですよ。本来なら能力における座学の試験もありますが血筋入学と違って貴方がたはまだ何も知らないでしょうし今回はないでしょうね。」
「風音は・・・弟はどうなる。」
舞武が疑問を口にする。
(風音にはまだ自分自身を守る力がないかもしれない。)
「ここで倒れている男の子ですか?どうやら長時間悪魔に体を乗っ取られても生きているみたいなので魔法に対する適性はありそうですね。初等部に編入してもらいましょう。」
「でも風音にそこまでの実力があるのか・・・。」
「大丈夫ですよ。弟は兄が思うほどか弱で何もできない存在じゃないんです。彼ならきっと頑張れる。」
雷は風音に誰かを重ねているようだった。
「さあ、行きましょう。貴方がたにはこれから魔法を学び、強くなって貰わなくてはならないのだから。」
先駆が風音を担ぎ、三人は歩き出した。
肩が重すぎてキーを1個押すのにも一苦労なんだが。みなさんはどんな姿勢で執筆をされているのだろうか。一つ言えることがあるとするなら僕もらんぶたちのローブで疲労を癒やしたいって事です。




