番外編3 学校を作るための話し合い2〜お昼のメニューを考えよう
朝から学校についての話し合いをしていたので、お腹は空くもの。しかし、お昼ご飯を食しながらも、やはり学校についての話になってしまうのはしょうがないこと。
今日の昼食メニュー
・野菜ベーコン入コンソメスープ
・マカロニサラダ
・バンバンジーもどき(チキンを茹で細かく割き、きゅうりの千切り、トマト、ゴマドレッシングです)
・サーモンとほうれん草ときのこのキッシュ
・焼きチキンのトマトソースがけ
・3種のアイスクリーム
・アップルパイ
・色々なパン
「いつもながら美味しいな、リリ」
「お義父さま、ありがとうございます。今日はサーモンが入ったので、キッシュを作ってみたの。明日はサーモンを焼こうかしらね」
「そうだな、サーモンのムニエル バルサミコ酢ソースやサーモンのカルパッチョ食べたいな。あれは美味しかった。サーモンのパイ包も作って欲しいな。スモークサーモンも作って欲しいな。酒のつまみになる」
「セルジュ殿、いろいろ食べているのか。いいな、私も食べたいな。その酒のつまみになるスモークサーモンとはなんですか?美味しいのですか」
「酒のつまみにもってこいですよ。リリ、どうかなぁ」
「わかりました。お義父さま、スモークサーモン、お作りしますわ」
「「ありがとう、リリ(ちゃん)」」
「リリ、父上たちのことは放っておいていいんだよ。全く酒のつまみばかり考えさせて」
「大丈夫ですよ、カイ。無理は全くしていないので、楽しく作ってますわよ」
「こら、カイザール余計なことを言うな」
「フフフッ、学校での給食なのですが、サンドイッチ3、4種類のメニューとスープを出そうと思っているのです。時々おやつ出そうかなと。
例えば、パンにソーセージとキャベツ(酢漬けキャベツ)を挟んだホットドック。
パンにレタス、厚切りベーコン、きゅうり、オニオンなどを挟んだサンドイッチ。
バンズに薄いチキンを挟んだチキンバーガー。
などを考えているのです。ソーセージやベーコンはお腹持ちも良いからいいかなぁと思っているの。ただし、お肉などはコストがかかるので加工すれば多く作れると思うのです」
「なるほど、お肉など、冒険者ギルドに聞いてみるか。魔獣の肉も食べられるらしい。貴族は好んで食べることはしないが冒険者や平民は食べているらしい」
「本当ですか?魔獣のお肉。冒険者や平民の方は食べているのですか?すみません、私、冒険者ギルドや魔獣がいること自体知りませんでした。魔獣がいるのですね」
「そうなんだよ、リリちゃん。このレザール王国は魔獣がいる。このナサエル領にもダンジョンがある。スタンピードにならないように、冒険者や我が領地の騎士団が間引きしにダンジョンに入ることもあるんだよ」
「みんなこのナサエル領のために尽力を注いでいるのですね。知らなかったことが、恥ずかしいです」
「いや、リリ。私がリリにわざと言わなかったのだ。怖がらせてはいけないと思ってすまない」
「カイ、大丈夫よ。私もナサエル家の一員になったのだから、知らないでは済まされない。知ってよかったわ。カイ、気遣っていただいてありがとう」
「冒険者ギルド長のリンドに言って、どんな魔獣の肉があるか聞いてみよう」
「私,食べてみたいわ。楽しみだわ」
「リリ、食べるのか?」
「カイ、もちろん食べるわよ。だって子供達に出すのに自分が味を知らないなんて、だめよ。自分が食べて満足いくものを提供するのよ。私が食べないでどうするのよ」
「リリ、全く君って人は」
「それでは、今度冒険者ギルドに行ってみようか、リリ」
「「私たちも行くぞ」」
「まぁ、お義父さま達ったら」
「では、ギルド長にギルドに行くことの先ぶれをしておきましょう。私たちがゾロゾロと行くと何事だと思ってしまうでしょうから」
「カイ、カイルも連れて行きましょう。冒険者が魔獣を倒しているからナサエル領が平和なのだと、今から理解させても良いのではないのでしょうか」
「いや、リリ、まだカイルには早いぞ。あんな可愛い子が、冒険者の中に入ったら怖がってしまうぞ」
「そうだよ,リリちゃん。カイルにはまだ早いぞ。あの荒くれ達をみたらカイルが泣いてしまうよ」
「父上、私が冒険者ギルドに行ったのも5歳でしたが。それも1人で入りなさいと冒険者ギルドの中に入らせたのは誰ですか」
「いや、それは、それはそれ、これはこれだ」
「はぁ、父上。孫に甘いです」
「いいのだ、孫を甘やかすのはじぃじの役目だ」
「そうだぞ、ロダン殿の言う通りだ。孫を甘やかすのはじぃじの役目だ」
カイザールのお義父様のお名前をここで紹介します。私のお義父様も義父さま、カイザールのお父さまも私からしたら、お義父さま。紛らわしいので、ロダンお義父さまです。セルジュお義父さまはお義父さまです。
カイザールのお義母様は、エリー様なのでエリーお義母様です。
今頃ですみません。紹介が遅れました。
カイルを連れて、冒険者ギルドに行く日は、1週間後に決まりました。自分たちの商会や領地の仕事を片付けて、また集まります。その間に私も、もう少し計画を詰めていかないといけない。必要な道具などを作っていこう。プレゼンしましょう。
・絵柄付きあいうえお表
・数字表
・足し算表(◯マス計算表は使える。あれは計算が早くなる」
・引き算表
・九九
書くための道具はどうする。
確か、石板を使っていた。石板とチョークか?鉛筆や紙よりは石板とチョークの方が何度でも書いては消せる。効率的よね。
学校に、黒板、チョーク、黒板消し。
椅子と机もだ必要。
何人くるかわからないけど、教室の椅子、机。食堂の椅子とテーブル。
配置も考えていかないと。
私は、そういえばこの世界に転生してから学校に行ったことがない。えっ,そうよ、学校に行ったことがないのよ。
幼少期から両親が亡くなるまで、両親にマナーや読み書き計算を教わり、その後ルルーナ師匠に薬学を教わりながら、ポーションを作っていた。公国では、カイルの子育て。
この世界の学校ってどんな感じなの?今考えているのは前世の学校のイメージよ。
いつもリリの頭の中を見てみたいと言われているが、かなりかけ離れているのかな。カイに学校のことを一応聞いてみよう。この世界の学校方式を取り入れるかどうかは聞いてから考えよう。
私、学校に行っていなかった。