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98_新たな予知夢……の前に、新たな出会い?

大変遅くなりましたが、第3部開始します~!

少しでも楽しんでもらえますように!よろしくお願いします♡

 


 フェリクス様やレーウェンフック、そしてエリオスの呪いが解けて数か月。

 あれから私は時々エドガー殿下から依頼されて、大賢者として小さな呪いを解いたり、ランじいと野菜を育てたり、猫ちゃんたちと昼寝をしたり、マオウルドットの相手をしてあげたりしながら平和に過ごしていた。


 の、だけど。


「──っ!ハアッ、はあ、今のって……新しい予知夢だわ!!」


 ある朝、あまりにもびっくりして飛び起きた私は、思わずそう叫んでいた。


 予知夢は、その時によってその長さも内容の鮮明さも違う。フェリクス様やエルヴィラに関する予知夢は結構長い期間の出来事を鮮明に見たのだけれど……今回のはわりかし曖昧だったわね。

 それには理由があり、自分の視点でみる印象深い出来事である場合と、他者視点で見る出来事の場合で変わってくるのだ。


 今日見た予知夢は──


「……ん?」


 夢の内容をじっくり思い出そうとして、ふと違和感に気が付いた。

 そばで何か寝ている……?



 いいえ、そもそも私のそばにはいつも誰かが寝ているのだけど。

 寝台の上をよく見てみる。


 一人目、ジャック。猫ちゃんの姿で丸くなっている。

 二人目、マーズ。まあ、お腹を上に向けてごろにゃんとしているわよ。

 三人目、ミシェル。人型の姿でぴったり私の腰にくっついているわね。


 三人(三匹?)は元々普通の猫ちゃんだったけれど、私が名前を付けたことで半精霊化して、おまけに悪魔の魔力を変換してばらまいたときにその多くを取り込んで、自由自在に人化できるようになっているのだ。


 ミシェルは自分が一番小さいからと、少しでも大きくなれる人型の姿になっていることが多いわね。

 猫ちゃん姿も人型姿もいとかわゆし!


 そして、私の上で大の字になって、マオウルドットもいびきをかいている。自由だわ……。

 ついでにエリオスもいつの間にか一緒に寝ている。

 エリオスってば、自分の寝室で寝ているはずなのに、朝にはこうして私の部屋にいることがほとんどなのよね。

 今まで長い時間魔塔で一人ぼっちだったわけだし、寂しいのかもしれない。


 ちなみに、マオウルドットが大きくなって壊れてしまったので、ここは本邸にフェリクス様が新たに用意してくれた私のお部屋だ。魔法を使えば修繕するのもそんなに時間もお金もかからないと思ったのだけれど、フェリクス様が「せっかく呪いが解けたのだから、庭園を広げよう」と言ってくれたのでお言葉に甘えることにした。今、離れのあった場所は毎日少しずつ手を入れて、ランじいと一緒に開拓中よ!



 さて、話がそれたけれど……ここまではいつもの顔ぶれ、いつもの光景だ。

 ただ、やっぱり違和感の正体はそこにいた。


 体を起こして振り向くと、私の枕の傍らに、ちょこんとフワフワの毛玉の塊みたいなのがのっている……。


「誰?というか、何?」


 ツン、と指で軽く突いてみる。ゆらっと揺れたけれど、それだけだ。

 いや、よく見るとフワフワの体が微かに上下していて、寝息が聞こえている。つまり、生き物であることは間違いなさそうよね。


 起こしてみようかしら?とも思うけれど、丸い毛玉の塊にしか見えないそれは、どこが顔なのか?そもそもどういう生物なのか?全く分からなくて、どういう風に起こせばいいのかもわからない。


「うーん?」


 そもそも、私も寝起きで、あまり考えがまとまらないのだ。

 そう思って見つめていると、突然その毛玉が吹っ飛んだ。


 いや、よく見ると、いつの間にか目覚めたマーズが鋭い猫パンチを繰り出して、吹っ飛ばしてしまった!


「わっ!こら、マーズ!これはボールじゃないのよ!生き物です!」

「うにゃん?」


 どうみても毛玉ボールでしょ?って首を傾げているけれど、違います!息をしているから生き物です!!


 全然悪びれずにふさふさの尻尾をゆったりと揺らして首を傾げるマーズに言い聞かせるのは一旦諦めて、吹っ飛ばされてしまった毛玉を探す──ハッ!しまった!つい毛玉って言っちゃったわ!ま、まあ今は毛玉でいいか。


 毛玉(仮)は寝台から落ちて、絨毯の上に転がっていた。ころ……ころ……と揺れているのを見てホッと息をついていたけれど、よく見ると様子がおかしい。


 プルプルと震えている、のはまあ、分かる。突然吹き飛ばされて怖かっただろうし、衝撃ですっかり目も覚めてしまったに違いない。

 だけど……


「ひ、光ってる?」


 震えにあわせて、ピカッと光って、おさまってを繰り返しながら点滅している。


 どうしたものかとそれを見つめていると、むくりとマオウルドットが体を起こし、きょろきょろと視線をさまよわせ、転がる毛玉(仮)を見つけるとじっと見つめた。


「なんだ、妖精か……」


 寝ぼけているのか、それだけ呟くと、マオウルドットはまた私の上にパタリと倒れて寝息を立て始めた。


 ちょ、ちょっと待って!

 あの毛玉(仮)は妖精なの!?


 私が()()()()()妖精とちょっと様子が違うんだけれど!?




書籍1巻発売中です♡

超絶可愛い表紙が目印な上、中のデザインまで猫ちゃんたっぷりでとんでもなくときめく1冊になっているのでぜひよろしくお願いします~!(*^^*)


挿絵(By みてみん)

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パワー型つよつよ聖女の新連載もよろしくお願いします(*^▽^*)!

【異世界から勇者召喚するくらいなら、私(ダメ聖女)が世界を救います!】
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