表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

カオス系

雲の上を散歩してたら酷い目に遭った

作者: 七宝

 ちょっとだけグロいのがあります。なのでR15になってます。キーワードを見て合わなそうでしたらお帰りください。

 3時間くらい前からずっとお腹が痛いので、雲の上を散歩することにした。また、今日は手の誕生日であるから、明太子を持参しての散歩となる。


 雲の上は汚い。飛行機に乗ったことがある者は分かると思うが、そこらじゅうにマックのゴミやジュースの缶が落ちているのだ。私はゴミ拾いをして回った。


 相変わらずお腹が痛い。地上にいた頃は3時間で6回トイレに(こも)ったが、それでもまだ足りない。腹痛の原因は人それぞれ、またその時の状況などで変わってくるが、今回は恐らく早食いが原因だろう。


 朝から夜9時まで何も食べておらず、いきなり夜ご飯を食べた。咀嚼回数も全然足りていなかったため下痢になったのだろう。下痢便を垂れ流しながらゴミ拾いをしていると、いつしか雲は茶色に染まっていた。この光景を見るといつぞやのダジャレを思い出す。


『空をたゆたう巨大な茶色の絵の具、その姿はまるで巨大な野グソ。それで雨を凌ぐその人の肩は茶色い雨に濡れていた』


 野グソが3回も出てきている。野グソ好きである私だから出来たことだ。当然雲の上にも野グソはたくさん落ちているので手づかみで拾う。


 70リットルのゴミ袋が2つ満タンになったところで休憩だ。ほとんど野グソで袋を使ってしまった。やはり雲の上は人に見られる心配がほとんどないので野グソをしやすいのだろう。犬の散歩でしたうんこを処理しないヤツらも多いようだ。けっこう落ちていた。人と犬の違いが分かるのかって? 分かるだろ、味で。


 いやちょっと待てよ? 形のある野グソだからこうやって拾って集めてるけど、私がずっと垂れ流している下痢便はどうなるんだ? 雨になるのか?


 私は休憩がてらコンビニに入り、鬼ころしとたまごサラダを買った。持参した明太子をチビチビつまみながら、鬼ころしもチビチビ飲む。まったく、どいつもこいつも雲の上にものを捨てやがって。全員死ぬべきだ。


 たまごサラダの袋と鬼ころしの紙パックをその辺に捨て、私はまた歩き始めた。しばらく歩くと、またゴミが落ちていた。


 バナナの皮が3つとスーパードライのロング缶が3本。ゴリラの飲み会か? つまみ少なすぎるだろ。隣にうんこも3本落ちていた。ゴリラの野グソかよ。いや、野グソの飲み会か? 私は手づかみでゴミ袋に入れた。


 またしばらく歩くと、眩しく輝く黄金の屋敷があった。私はなんの迷いもなく屋敷に入った。金目のものがあると踏んだからである。


 家中を物色していると、仏間の方から何かの声が聞こえてきた。


「おぎゃあ、おんぎゃあ」


 赤ん坊の声のように聞こえる。それも1人ではなく、複数の赤ん坊の泣き声だ。気になるので私は入ってみることにした。


 仏間の襖を開けた私は珍しいものを目にした。仏間にある仏壇の扉にS字フックがいくつも取り付けられており、その全てに赤ん坊がぶら下がっている。全員右目をくり抜かれており、そこにS字が引っ掛かっていたのだ。


 やはりここには金持ちが住んでいるようだ。赤ん坊はだいたい3kg前後なので、それくらいの重さのものを長い間引っ掛けておくと、100均のS字であれば割れたり折れたりしてしまうのだ。1つも折れていないということは、100均のものではないS字フックを使っているということになる。つまり金持ちだ。


 仏壇の中にヘソクリでも無いかと物色していると、線香やロウソク立てが置いてある台が動くことに気がついた。そっとどけてみるとそこにはポテトチップスのり塩味が隠してあった。


 定番の味の中で1番食べない味である。のり塩味が好きだという人にも会ったことがない。某漫画の主人公以外にいるのだろうか。


 といってもわざわざ買うほどではないというだけで、どちらかといえば好きなので食べながら物色を続けることにした。この間もずっと赤ん坊が泣いているので、耳がおかしくなりそうだった。


 仏間から出ると、耳がポーンという感覚になり、耳鳴りが始まった。やはりうるさかったからだろうか。そう思っていると、背後から声がした。


「雲の上だからじゃない? ここに来た人はみんな耳鳴りがするって言うよ」


 振り向くとそこにはケツアゴの生首が浮いていた。私が思っていたことに返答するなんて、心の声が漏れていたのだろうか。それともこいつは人の心が読めるのか?


「不思議そうな顔をしているね。無理はない、ケツアゴの生首が浮いてるのなんて地上じゃほとんど見ないもんねぇ」


 あ、忘れてた。こいつケツアゴの生首で、しかも浮いてるんだった。心を読まれたことを気にしすぎてて忘れてたよ。ほとんど見ないもんねぇ、じゃねぇよ。1匹もいねぇんだよ。


 私はケツアゴ生首を捕まえ、無理やり右目を開かせ、そこにポテチの残りカスをお見舞いしてやった。


「うぐうわああああああああああ」


 うるさかったので、左目には私のフケをお見舞いしてやった。


「うぎゃあああああ染みるううううう」


 染みるってなんだよ。なんか傷つくな。


 それにしてもこんなケツアゴ浮遊生首が金持ちだなんて世も末だな。早く金目のもの見つけてズラからないとな。手の誕生日だし。


 居間の引き出しには預金通帳が3つ隠してあった。しかしこれだけではどうにもならないので、金目のもの探すことに専念した。金とか銀とか宝石とかないのかな⋯⋯


 そんなことを考えていると、突然目の前に金の玉が現れた。いや、よく見るとこれは金の玉ではなく金玉だ。私は突然の出来事に一瞬固まってしまった。


 目の前に金玉が現れる理由は何がある? 1番当たり前な理由が今頭に浮かんでいるが、それはさすがに怖すぎるので他の説を考えている。


 浮かばないな。やはり1番当たり前な理由で今目の前に金玉が現れたのだろうか。私の前に裸の男性が立っている。そういうことなのだろうか。


 顔を上げると、予想通り全裸の男性が立っていた。⋯⋯いや、男性なのか? よく見ると首から上がない。でも金玉はある。ちんちんはない。なんだこいつ。3メートルくらいあるぞ。


 そこで私は思い出した。さっきボコボコにした奴は確か生首だったな、と。私はその全裸の体に「ちょっと待ってて」と言い、生首の元へ向かった。


 生首を連れて居間に戻ってきた私は、生首に全裸の首なし男(?)を見せてやった。


「え、なにこれ!? 首なし死体!? こわ! 怖すぎるんですけどちょっと! まだ目も痛いし、うちにこんなのいるなんて怖すぎるから見間違いであってくれえええええ」


 とぼけるなよ。生首と首なしが同じ建物内にいて、それが別人なんて有り得ないだろうが。ケツアゴ浮遊生首だからって何言っても許されると思うなよ。


「怖いよおおおおおおお目が痛いようううううううううなんで毎日泥棒が来るんだよもうやだよおおおおおおおおお」


 あまりに騒ぐので両目を無理やり開けさせて下痢便を注いでやった。多分泣いてたけど下痢便のせいでよく分からなかった。


「お待たせ」


 首なし男(?)に私が言うと、そいつは動き出した。「ちょっと待ってて」も「お待たせ」も聞こえているとなると、本当にケツアゴ浮遊生首とは別人なのかもしれないな。どの器官で聞いてるんだろ。


 私が腕時計で時間を確認していると、首なし全裸が殴りかかってきた。私はムカついたのでそいつの両腕と両足の骨をバキバキに折り、近くにあった大きめのツボに詰めてシッコをたんまりと注いでやった。ついでにさっきの生首も入れて蓋をしておいた。へっ、ざまぁ見やがれ。ちなみにこいつらはまだ生かしてあるぞ。殺すと捕まっちまうからな。


 結局金目のものは何も無かったので、私は屋敷を出た。そろそろ地上に帰ろうかと思い来た道を戻っていると、通り道にある屋台に人だかりが出来ているのが目に入った。屋台には「スカタン」と書いてある。


「何食べてるの?」


 何が売っているのか気になった私は、白い綿菓子のようなものを食べている中年女性に聞いてみた。


「これ? スカタンだよ」


 スカタンってなんだよ。白いけど、何なんだろう。タンって言うくらいだし、なにかの動物の舌なのかな?


「スカタン1つください」


 買い食いをするとママに叱られるので本当はダメなのだが、気になったので買ってみることにした。


「あいよ、いちおくまんえんね!」


 あ、そういうタイプの店主か。100万円とかだったら100円だけど、こういう場合いくら払えばいいんだ? 万円を無視するのであれば、どうなる⋯⋯ん? 1億? 1億円なのか?


「すみません、いくら払えばいいですか?」


「あ、初めてのお客さん? ごめんね、分かりにくい冗談言っちまって。えー、スカタン1個で1億円になります」


 1億円で合ってたのか。聞かなきゃよかったな。頭の固いやつだと思われたかな。


 私は1億円を店主に渡し、スカタンを手に入れた。すごい、ふわっふわだ。まるで雲のようだ。綿菓子なのか? 甘い匂いはしないな。近づいて匂ってみるか。


 ん、なんか黄色い臭いがする。いや、臭いに色なんてないんだけど、これを色で例えるとしたら黄色になるんだよな。おっさんの口みたいな臭いがするんだよ。


 でもみんな食べてるし、味は美味しいのかもしれない。いただきます。


 うん、ふわっふわだ。食感はメレンゲに近いな。というか完全にメレンゲだなこれ。卵白を限界まで泡立てた丸いお菓子かなこれ。でもほのかにおっさんの口の臭いがするんだよな。なにこれ。


「すみません、スカタンってなんなんですか?」


「空気を含んでスッカスカになった俺の痰だよ(^ω^)」


「あ、そうなんですね(^ω^)」


 私はこの顔のまま帰宅した。それからもずっとこの顔だった。スカタンを食べると一生この顔になると思われるので、街でスカタンを見かけても絶対に食べないように! 1億円ドブに捨てるどころか、自分ごとドブに落ちることになるぞ!


「ごめんください」


 玄関から覗くと、サングラスをかけた黒服の男が3人立っているのが見えた。なんだろう。宗教の勧誘か何かか?


「なんでしょうか」


 玄関を開け、話をする。


「あなた、スカタンの悪評を流しましたね」


「え、あ、その、知りませんよ〜」


「やれやれ⋯⋯連れてくぞ」


 私は黒服に連れられ、見知らぬ土地で裁判にかけられた。裁判の結果、無期懲役という判決が下った。

 感想めっちゃ欲しいです! 感想ないとモチベーション持たない! でもつまらなかったら無理に書いてくれなくてもいいです! つまらなかったという意思表示として受け取りますので。


 ってこんな書き方はずるいか。そう、ボクはずるいんだ。いつもジャイアンの影に隠れて某メガネのダメダメ少年をいじめているんだ。ずるくてなにが悪い。映画でも腰抜けだけどなにが悪い!


 ということです! 感想待ってるよよ!


 よが2つあるのはわざとだよよ!


 なわけないよね! 誤字だよ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 今日いろんな嫌なことあったんですけど全部どうでも良くなりました。本当にありがとう!!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ