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第53話:厄神様はかく隠れり

どうもこんにちは。

段々チキンレースみたいになってきました毎日更新。


もはや今日の豆知識に意味があるとは思えませんが一応。

本日1月7日は七草粥。

七草を入れた粥で正月の間酷使した胃を休める日です。

また、七草を浸した水で柔らかくした爪を切るとその年は風邪をひかないとも言われています。


ちなみに明日は元号が昭和から平成に変わった日です。

昭和64年の硬貨がプレミア物になったのもこれによってですね。


では第53話をどうぞ。


「直樹さん、お出かけしませんか?」

「……何しに」

「……な、何かをしに」

 今は日曜日の午後2時。昼食を食べ終わって食休みも済んで、さあ何をしようというときに厄病神がそんな提案をしてきた。

「なんでせっかくの日曜日にそんな非生産的な事をしなければならないんだ。俺は寝る」

「寝ちゃう方が非生産的だと思います……」

「わらわもでかけるより家にいたほうが楽じゃ」

「た、玉藻さんまで……」

 はい決定。死神も今日帰ってくるって言ってるし、のんびり――。

――ピンポーン。

 

「あ、お客さんだ。誰でしょう?」

 どうせ宅配便か新聞の集金だろ。俺が出る。

「はい、どちらさ……」

「あろーはー」

「遊びに来たわよ」

 出掛けていればよかった。

 

 

「あ、あろーはーってお前、面白いなぁ!?」

「え? マジ? 吉本行けるかなぁ?」

「マジマジ! お前ならいけるよ!」

「あんた、なんかおかしくない?」

 おかしいのは構わないが家に上がられるのはまずい。厄病神、こんだけ大声出してるんだから気付け。

「直樹さん、どうかしたんですか?」

 よしきた。

「あれ? 藤阪さんに桜乃さん……大変です!」

 厄病神、お前と心が通じ合ったみたいで嬉しいよ。

「お茶の用意をしなくちゃ! 玉藻さん、湯飲みを出して下さい!」

 ……片想いだった。

「何やってるんだ狭山。早く入れてくれよ」

「あ、ああ! そうだな! それじゃあ中におっといけないお茶っ葉が切れてるんだった悪いが買い物に付き合ってくれないか」

「お邪魔しまーす」

「久し振りね」

「せめて話を聞けーーー!!」

 と言ったところで悪魔2人が止まる筈もなく。

 こちらが引き止める前にリビングへ行ってしまった。

「ん?」

「なにこれ」

 もう駄目だ。流石に現場を押さえられては言い逃れも出来まい。

「実はそいつは神楽から預かった奴でな、暫くうちにいることになってるんだ」

 無駄だと思いながらも神楽に責任を押し付ける形で答弁を。

「変な笛ね。どこの国の楽器?」

「は?」

「何となく和風チックだけどな」

「い?」

 藤阪達が持っていたのは玉藻の笛。さっき見つけたのはこれだけのようだ。

「直樹さん、直樹さん」

 厄病神がやって来る。玉藻はどうしたんだ。

「小さくなってもらって私の服の中に入ってます。藤阪さんたちに見つかるとまずいと思うので」

 でかした。そのまま部屋にでも行ってろ。

「わかりました。おかまいもできずに申し訳ありません」

 やれやれ。なんとかなったかな。

「さて、俺の家に来てどうするつもりだったんだ?」

「ま、中間試験も終わって暇だしな。のんびりTVゲームでも――」

――ガチャ。

「――しようかな……と……」

――バタン。

「……お、おも、おも……」

 あちゃー。

「ドア……勝手に動いた?」

 ……見間違いじゃないか?

「んなわけあるかー! なんだ今のは! ガチャって開いてバタンって閉まったぞ!」

「か、風とか」

「風で開け閉め出来るかー! お前の家にはいつから騒霊が住み着いた!?」

「素直にポルターガイストって言わんかいコラァーーー!!」

「んげばらっ!?」

 いい加減やかましい桜乃を黙らせる。素直に風だと思っとけ。

「……」

「おーい? 藤阪ー?」

「……あっ、うん、な、なに?」

 なにって。

「それじゃあゲーム持って来て。とりあえず響が起きたら始められるようにしときましょ」

「あ、ああ……」

「……何よ」

 いや、ドアのことについては一切触れてないから少し驚いただけだ。

「……風、でしょ?」

「ああ。そうだ。風だ」

「……ならさっさと持って来なさい」

 人遣いの荒い奴だ。2階の俺の部屋にあるTVゲーム機を取りにいく。

「あ、ちょっと。待ちなさい」

「今度はなんだよ」

「やっぱりあたしも一緒に行くわ。その、どのソフトやるか決めるのに」

 お前、いつもは俺と桜乃に選ばせてるじゃないか。

「気分よ気分! いいからさっさといく!」

「背中を叩くなバカ!」

 

 

「あれ……オレ、なんかすっげえ不思議な夢を見てた気がする……」

「そいつはよかった。さ、夢の事は忘れてゲームをしよう」

「それもそうだな」

 桜乃にも無事インプリンティング完了し、俺もようやく落ち着くことが出来た。

 

 

「じゃーな」

「それじゃあね」

「お前ら、家に来るのは構わないから、今度は事前に連絡しろよ?」

「事前に決まっていればね」

 どうやら藤阪と桜乃で街へ繰り出したものの、特に面白い事もなかったので急遽俺の家に突撃することになったらしい。なんと迷惑な。

「それじゃ、今度は三途川がいるときに遊びに来るか」

 いらん。帰れ。

 

 

「ふぅ……」

「藤阪さんと桜乃さん、お帰りになられたんですか?」

 見送りを済ませて家に戻ると厄病神が階段から顔を出した。

「ああ。遊びに遊んで4時間半。暇人め」

「でも、声を聞いていたら直樹さんも楽しそうでしたよ?」

 ……気のせいだ。

「ふふ、そうなんですか。ごめんなさい」

 そういえば玉藻はどうしたんだ。

「ここにおるぞ」

「あ、いた」

 玉藻は厄病神の服のポケットから這い出てきた。スモールサイズを見るのも久し振りな気がするな。

「お主! なぜあんなに楽しそうなものを隠しておいたのじゃ!?」

「何の話だ?」

「げーむじゃげーむ! わらわもやりたいぞ!」

 駄目だ。そんなもん渡したらますますひきこもる。

「むぅー……」

「まあまあ、玉藻さん。そうだ、黄泉さんを迎えにいきませんか?」

「死神を?」

「はい! 神楽さんの家に行けばまだいらっしゃると思います!」

 そうだな。夕食の買い物ついでに行ってやってもいいか。

「わらわも行くのか?」

「無理にとは言いませんけど、一緒なら楽しいですよ」

「……よし、行くか!」

 ほんと、厄病神に対してだけは素直になったな。

 

 

「あー! 直樹さん、まあるいお月さまが!」

 丁度満月の頃らしい。東の地平線の近くに丸い月がぽっかりと浮かんでいる。

「まだ満月ではないの。明日がちょうどじゃな」

「お前、分かるのか」

「わらわを誰じゃと思っておるか! 月の満ち欠けは妖力に大きな影響を与えるのじゃぞ!」

 はいはい、そいつは知りませんで。

「なんじゃその態度は! だいたいお主は……」

 どうしたんだ。

「……な……なにか、おかしな匂いが……」

「匂い、ですか?」

「……いかん! お主ら、逃げるのじゃ!」

 なんだなんだ。

「分からぬ! じゃが不吉な予感が――」

「流石は妖狐だな。私の事を察知出来るとは、その五感は伊達じゃないってことか」

 ……後ろから。

 すぐ後ろから、声がした。

「え……」

「貴様に用がある。なに、すぐに終わるさ」

 聞き覚えのある、声だった。

「……ネー、ベル……?」


桜「すいません、オレの扱いおかしくないですか?」

辻「桜乃センパイはむしろ優遇されすぎですね。少し引っ込んでて下さい」

藤「そうね。なんだかんだで結構出てるし」

舞「最低です」

桜「…………」

厄「桜乃さん、なんだかかわいそうです…………」

直「果たして誰が一番可哀想なのやら」



どうもこんにちは。

ガラスの靴です。


実はですね、今日は本気で何も書けなかったんですよ。

ちょっと色々なことを意識してしまったせいか、何にも出てこない。

休日の話をやるというのはスケジュール的に確定なのですっとばす訳にもいかない。

もうしょうがないから登場人物と舞台だけ決めて、あとは脳内で繰り広げられるキャラクターの会話に任せるという暴挙。

ほぼ100%グダグダになるので最後の手段です。

のわりに結構な頻度で最後の手段使っているのは秘密。


てことでつなぎ感バリバリですが勘弁して下さい。

ではそろそろ本気で日付変わりそうなので失礼します。

すみませんでしたー!

見捨てないで下さいー!

さようならー!


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