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第26話:厄神様はかく励まし

テストが終了しました。

これでようやく落ち着いて更新できます。

しかし小説の質が上がるとは限りません。

ごめんなさい。

では第26話です。

「体・育・だぁーー!!」

「わかったから叫ぶな」

「とっとと出なさい。邪魔」

 2時限目の授業が終了し、いよいよ体育の時間となった。それまで机に突っ伏して死んでいた桜乃も充電完了と言わんばかりにテンションを上げている。

「厄病神、ついてくるなよ」

「は、はい……」

 男どもは小教室に追いやられる。こちらが迫害されてる気分だ。

「お前、体育着はどこから調達したんだ?」

「先刻神から借りた」

 ……なんか人間くさいな。

 

 

 今日の体育はテニスである。正直人生でテニスが必要になることなんてセレブ以外無いと思うんだが。

「いくぜ狭山、道具を使えば勝てると思うなよ!!」

「単なる体力馬鹿に務まるゲームじゃないだろう。大人しく球蹴りでもしてろ」

 自慢するつもりはないがラケット等の道具を使うスポーツはそこそこ出来るつもりだ。桜乃は体育が得意科目という馬鹿そのものの馬鹿だが。

「死ねぇ! 高速サーブ!」

 体感速度200km/hのサーブが襲いかかってきた。タイミングを合わせる。

「なめるな……よ!!」

――ピピィーーー!!

「コラそこ! 勝手に打つな!」

「「すみません」」

 

 

 10分後、気を取り直して試合再開である。

「さあ来い!! ここがお前の死に場所だぁ!!」

「少しは黙ってろ。意味わからん」

「直樹さーん! 頑張ってくださーい!」

 桜乃よ、こちらには応援してくれる奴がいるんだ。負ける筈がない。

「負けた方学食で奢りねー」

「…………」

「…………」

 とある方からとんでもない条件がついた。

「狭山……負けられない理由ができちまったな……」

 いいから格好つけてないでさっさと始めろ。

「それでは試合開始!!」

 

 

「勝ったぁーーー!!」

 無理だよな、常識的に考えて。

「それじゃあ直樹、あたしと響に昼ご飯よろしく」

「お前もかよ!?」

「ええそうよ。悪い?」

 悪いだろ。

「直樹さん、大丈夫ですか?」

「すまん厄病神、負けた」

「いえ、直樹さん、とても楽しそうでした。応援できてよかったです」

 そうだな。今度は死神でも応援してやるか。

「こうか?」

「ちげーよ、こう!」

 死神の姿を探してみると、桜乃にラケットの持ち方を教わっていた。

「……応援するだけ無駄かもな」

「ふむ……よし、誰と戦えばいいんだ」

 やっと握り方を覚えた死神が対戦相手を探していた。そのまま桜乃とやればいいだろ。

「私がやろう」

「……お前か」

 碧海、女子は別のことやるんじゃないのか。

「碧海さん、とても格好いいです……」

「格好いいとか悪いとかの問題じゃないだろ。なんで男子と女子が試合するんだ」

 体育教師は見なかったことにするらしい、他の女子の指導を始めていた。

「……で、なんでお前がまだここにいる」

「高3にもなって真面目に体育受けるなんてイヤよ。テニスの試合でも見学させてもらうわ」

 不良め。どうなっても知らんぞ。

「はいはい。あの転校生、あんたの知り合いでしょ? 運動神経いいの?」

 恐らく碧海と互角レベルだろうな。

「そんなに凄いんだ。響もこれで3位に転落ね」

 まあ一般人があいつらに勝てるはずもないからな。

――うおおぉぉぉぉぉっ!!

「……本当に凄いわね……」

「だな……」

 歓声に振り向けば、プロもそうは拝めないような超学生レベルの試合が展開されていた。

「黄泉さん、とてもお上手ですね……」

 全くだ。本当に初心者なのか。

「響、あんたあれ勝てないわよ」

「うるせぇ! やってみなきゃわかんねぇだろうがぁ!」

 初心者と呼ばれる対象は下手な奴なのかそれとも単に未経験者なのかを考えていると、あらかたの男子をストレートで打ちのめした桜乃があの超絶試合の勝者に立ち向かうため猛練習していた。

「無駄だよな」

「さ、桜乃さんもきっと勝てると思います……」

「碧海が勝ったぞぉぉぉぉ!!」

 試合が決まったようだ。簡略な試合形式で10点先取の10−8。

「あら、転校生も惜しかったわね」

「あと少しでしたのに……」

 負けは負けだ。

「うおっしゃぁぁぁぁぁ!! 今こそ3-Dのロジャー=フェデラーと言われたオレの強さを見せてやる!!」

 本人にとても失礼な上に速攻で負けそうな台詞を吐く桜乃。

「オレがやらなきゃ誰がやる!! 勝負だあぁ!!」

 なんだお前、ビデオでも借りて観たのか?

「それでは試合開始!!」

「うおりゃあぁぁぁ!!」

「無駄にテンション上がってるわね」

「何だか桜乃さんが勝ってしまいそうです」

 見かけ倒しだろ。

「負けてしまった」

 来たな負け犬。

「直樹さん、その言い方はひどいです!」

 分かったよ。

「転校生、凛は剣道部の主将だからね。勝てなくてもへこむことないわよ」

「そうなのか」

 意外とへこんでいたらしい死神は藤阪に話を聞いて少し元気を取り戻したようだ。

「お前、碧海より弱いじゃないか」

「枠の中に入れるというのは中々難しいな」

「ほら、あんたたち試合見なさいよ」

 何故平然とサボってる奴に言われなければいけないんだ。

「桜乃さん、けっこうがんばってます」

「よっしゃあぁぁぁ!! いってぇーーーん!!」

「……暑苦しい奴だな」

「馬鹿ね」

 台無しである。

「それじゃ、どうせ観てても桜乃がボコボコにされるだけだろうから、改めて自己紹介でもしましょうか。あたしは藤阪葵」

 さっき見なさいとか言ったではないか。

「煩いわね。細かいことは気にしない。ほら転校生、自己紹介自己紹介」

「三途川黄泉だ」

「あんまり名前に文句付けたくはないけど、随分な感じがするわね」

「問題ない。俺は気に入っている」

「ふーん……って、直樹、頭抱えてどうしたの?」

 なんでもない。少し自分の軽率さを恥じていたところだ。安易な名前口に出すんじゃなかった。

「んー……じゃあ黄泉でいい?」

「構わん、藤阪葵」

「……なんでフルネーム?」

 俺もフルネームだ。そういう呼び方なんだ。

「変わってるわね」

 どっこいどっこいだと思うがね。

 

 

「ゲームセット! 10−2で碧海の勝ち!!」

「なぜだあぁぁぁぁぁぁ!!」

 馬鹿も予定通り大敗して体育の授業は終了した。

「いかん、早く着替えて神に返さねば」

 ……だからなんでそんな人間的なんだ。


どうもこんにちは。

この前ビデオを借りたらブ○リーの悪役ぶりに感動を覚えたガラスの靴です。

皆さんは正義の味方と悪役どちらがお好きでしょうか?

ちなみに作者は悪役大好きです。性格ねじれてます。


次回は久々に部活のお話の予定です。

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厄神様とガラスの靴
こっそり開設。
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