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選択って大事だよね

好感度大事。死なないために頑張れクリスティーナ!!

「まあ綺麗だわ・・・」

「ふふっ、王家自慢の薔薇園だからね。いずれ君のものになるものだよ」


色とりどりの薔薇が犇めく楽園で私の髪の毛を一房摘まみその麗しい唇を落とす姿はひとつの絵画のようだ。なにも知らなければ、私はただの婚約者クリスティーナ・ミハエルとして彼を好きになれたんだろうけれど、彼の顔はこれだけではないから素直に喜べないところだ。



「もうすぐクリスティーナも16歳か・・・これでやっとただの婚約者ではなく本当に私のものにできるんだね」


うっとりと頬を弛め欲情に染まる彼の顔を、ついに来たかという表情で見つめる。これがバルトロスルートの分岐だった気がする(ヒロインの)。



ここで「嬉しいです。早くバルトロス様だけのものになりたいです」を選べばおめでとう監禁コースで、「私は、まだ婚約という期間を楽しみたいですわ」と答えればまたさらに分岐が増える。まず1つは王子ルートのバットエンド。上手く言葉を選べば回避は可能だけど私は悉く失敗している。もう1つは他攻略者ルートだ。王子を受け入れなかったことで彼等にも可能性が生まれ、自分だけのものにしようとあの手この手で(ヒロイン)に迫るのだ。そして最後は逆ハールート。全員で(ヒロイン)を愛するという・・・聞こえはいいがヤンデレ5人に愛されるなんて無理ではないか?奴等は他に眼が向くだけで嫉妬するのに共有なんて不可能だ。そのうち殺しあいが始まる気がしてならない。








さて、私はなにを選択すれば良いのだろうか。私はどう行動するべきかばかり考えて肝心なことを忘れていた。そう、これはゲームなんかではなく間違いなく現実だということを。

やっと個別ルートに行ける気がする。

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