プロローグという名のエンディング
こんばんは。懲りずに乙女ゲーム系始めます。でもあまり見ないタイプだと思うので楽しんでいただけたらなと思います。作者的に攻略者が幸せならそれでいいです。令嬢には生け贄になっていただきましょう。
「クリスティーナ、君は私のものだ。もう離れられると思わないことだ」
にっこりと愛しげに私を見つめる婚約者の王子バルトロス。
「クリスティーナ、俺がお前を守ってやる。だから大人しく鎖に繋がれるんだ」
ふざけたことを本気で言っているのは義理の兄のメリオロス。
「ティーナは僕が好きだよね?大丈夫、君が怖がるものは全部僕が壊しちゃうから」
天使の顔で残虐なことを平気で宣うのは幼馴染みのロクサス。
「君の瞳に写していいのは俺の姿だけだ。もし他の男を写すなら・・・その綺麗な瞳をくりぬいて俺達の寝室に閉じ込めてしまおう」
殺害予告に近いことを言ったのは聖騎士隊長のアーダルベルト。
「我とそなたの結婚式は盛大に祝おうぞ。この細い首に我の伴侶の証である百花を刻めばさぞ美しい花嫁となるだろう」
乙女の柔肌に刺青をしようとするのは魔王ガイナリアス。
この5人は乙女ゲーム『漆黒の愛に囚われて』の攻略者で私はただの当て馬(死亡フラグあり)だったはずだ。ちゃんと正規のヒロインがいてそっちと愛憎劇を繰り広げるはずなのだ。なのに・・・
「なぜこうなった!!!」
最初だからちょっと軽めで。ここから個別ルートに入ります。プロローグは所謂逆ハーエンドに近いものです。近いだけであって逆ハーにはなっていない。なぜなら彼等は共有する気はないからね!!