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流石は異世界だぜ

やっと魔法が出ました

次回は魔法の詳細をお届けします。

(さて、すげぇぇ睨んでるこの子をどうしよう・・・

 取りあえず話を聞いてみることにするかな

 この世界での貴重な情報源だしな)


「初めまして、俺は斉藤一樹だ。

 君の名前を教えてもらえるかな?」


フンっとそっぽを向いて何も話してくれない彼女。


(こりゃダメっぽいな、まずは信用を得ないといけないってとこか)


一樹は取りあえず窮屈そうな首輪を外してあげることにした。

まあ、このまま逃げ出しても構わないと思っていたからだ。


「まずその首輪を外そうか

 そんなものを付けている必要はないからね。」


カチャカチャっと一樹は首輪を外していく


(なんだ、鍵でも付いてるのかと思ったら簡単に外せるじゃないか。

 これならあの男から逃げることも出来たんじゃないのか?

 なんで、この子は逃げ出さなかったんだろう)


「ところで、君はなんで逃げなかったんだい?

 こんな首輪なんてすぐに外せるだろう。

 そんな視線を出すんだから、借金の形でこうなったわけじゃないんだろう?」


彼女はキ~っと睨みつけてこう言った。


(そんなに睨みつけないでくれよ)


少しビビってる一樹に女の子はこう答えた。


「お前その指輪持っててよくそんなことがいえる。

 それがある限り、逃げるなんて出来るわけがないのに」


「はい・・・こんな指輪の所為で君は逃げられないのかい?」


「よくもぬけぬけと

 その指輪には服従の契約が交わされていて

 指輪を持つものには逆らえないと知ってて馬鹿にしてるのか!」


一樹は首を捻って考える。


(服従の契約?もしかして、異世界にありがちな魔法とかなのか

 それなんてチート・・・

 やばい、こりゃ早急に情報を収集しないと命取りになりそうだ)


「すまないが、少し話しを聞かせてもらいたい。

 その代わりに、君には報酬を出すから

 この手形で500イェンを渡そう。

 それに、この指輪も君に渡す。

 話を聞いてくれるだけで、君は自由になれるしお金も手に入る。

 悪くないと思うんだけどね」


彼女はこいつ何言ってんだって顔をしている。


(ハァ~、この世界に来てからこの顔をよくされてるな)


そんな一樹に対して彼女は


「お前は何を言ってるのか分かっているのか!」


「もちろん、指輪を先に渡すことはできないけど

 お金のほうなら先に渡してもかまわないよ

 どうする、先に貰っておく?」


「結構だ。

 話をした後で指輪の力を使われれば、返す嵌めになるのだからな。

 ぬか喜びはしたくない

 それに私は、お前の買われた奴隷だ。

 結局従うしかないんだよ」


諦めた口調で話す彼女に一樹は


(別に奴隷にしたいから買った訳じゃないんだけどな・・・

 可哀想だったから助ける為と

 情報を貰う為だったんだけどな・・・)


可愛い女の子に結構言われてさらに凹んだ一樹だが

いい加減、ここで騒いでる訳にはいかないし

お腹も減ってきたので移動しようと考えた。


「取りあえず、移動しようここじゃ目立ってしょうがない。

 それに、お腹も減ってきたしね。

 そういえば、君はお腹すいてないかい?

 もう、いい時間だし。

 飯でも食べながら話をしようじゃないか。

 君はこの辺りの美味しい店知らない?」


「知るわけないだろ!」


「それは悪かった。

 取りあえず付いてきてよ。

 適当に飯屋を探すから」


そう言って店屋を探して歩き出す一樹

不機嫌な彼女は渋々一樹に付いて行った。


(やっぱり、そんなもんだよなぁ~可愛い従順な奴隷なんて

 所詮は漢の夢だよなぁ~orz

 奴隷ケモミミプレイかぁ~雪に試してみるべきだったな失敗した。

 雪に何度かメイド服を着せてご主人様ぁ~って

 言わせたことあったけど、そっちは気がつかなかったぜ。

 でもあればすごくよかった。

 ものすごく萌えた。

 いつもの3割増しで頑張れた。

 って何考えてんだ俺はぁぁぁぁぁああああ

 でも、あの子すごく可愛いよなぁ、ちょっと気が強そうだけど

 綺麗な薄緑色の腰まであるロングの髪で

 全体的にほっそりしてる。

 でも、しっかり主張する場所は主張してるし

 あの子がレイヤーだったら、フラッシュが止まらないだろなぁ)


なんて考えるうちにめしやと書かれた看板を発見した。

一樹が店に入ろうとしても、彼女は店に入ろうとはせず


「私はここで待っている。

 食事が済んだら、呼んで欲しい。」


「いやいや、別に中に入って一緒に食べればいいじゃん」


「お前は、奴隷の私に

 主人であるお前と、一緒に食事をしろといっているのか?

 さっきからお前はおかしな事ばかり言う。

 それに、奴隷の私が食事を払うお金を持ってる訳ないだろ」


「いいよ、俺が出すから入ろう。

 可愛い女の子に食事代ださせるなんて

 漢のすることじゃないからね」


「本当に変わってるんだなお前は」


「俺の故郷では、これが普通なんだけどな」


一樹と彼女は店に入る。

お昼時を過ぎているのか、お客はポツポツとしかいない。

なので、簡単に席を確保して座ることが出来た。

一樹は取りあえず、本日のお勧めを2人前注文した。

ちなみに、本日のお勧めは一人前20セェンだった。


「さっきも自己紹介したんだけど、俺は斉藤一樹だ

 君の名前を教えてくれないかな?」


「私の名はミミだ」


(人が近くにいないので質問しても大丈夫だろう)


そう考え、一樹はミミに質問しだした。


「ミミか、いい名前だね

 ズバリ聞くけど、この指輪って何なんだい?」


「だからそれは、服従の指輪だとさっきから言っているだろ」


一樹は辺りを見まわして、これだけ騒がしければ

問題ないだろうと思い、ミミに話しかける。


「ミミ、驚かないで聞いて欲しいんだけど

 俺の故郷では、こんなもの無かったんだ。

 俺の故郷は、まったく外の情報が入ってこないような場所で

 隠れ里って言ってわかるかな?そんな村だったんだよ。

 この大陸が、オストレリア大陸、

 この国がフランク王国

 名前くらいしか村では教えて貰えなかった。

 だからこの国がどんな国で、この街がどんな街かまったくわからん。

 この指輪のこともわからないんだ」


(ミミ嘘ついてごめん、まだ真実は話せない

 ちなみに、大陸と街の名前は門番のハルクに教えてもらいました)


「そんな場所があるのか!」


「あるんだからしょうがないだろ~」


「そうなのか、私はそんな村があるなんて思わなかった。

 あの胡椒と砂糖も、もしかしてその村から」


「そう、村では普通に手に入るものなんだ

 こっちの世界では高価なものなんだろ

 それは、村で教わることが出来たから

 村から持ってきたんだよ」


「なんで、お前は村を出たんだ。

 そんなものが普通に手に入るような村ならば

 街に出ずとも暮らしていけただろうに」


「外の世界を見てみたかったからだよ。

 それに黙ってでてきた訳じゃない。

 ちゃんと許可を貰って村を出たんだ」


(嘘で~~~~す。

 確かに傷心旅行に行く際親に許可はもらったけど

 異世界にいく許可は貰ってない)


「実際、ここの食事代が高いのか、それとも安いのか。

 それすら、俺にはわからないんだ。

 だから、この世界についてミミが知ってる事を教えて欲しい。

 さっきも言ったけど、勿論報酬は払うよ。

 500イェンと、この指輪をミミに渡すよ」


「随分と気前のいい男だな」


「一樹だ。

 一樹と名前で呼んでくれないかな?」


「わかったわ。

 一樹は随分と気前がいいのね」


「そうかな?俺は安いくらいだと思うけど

 情報は、命の次くらいに大事なことだからね。

 それと、その口調のほうが話しやすいね」


「ありがとう

 一応信頼の証みたいなものかな?

 一樹はいい人そうだからね。

 奴隷になっても、絶対に屈しないって思ってたから

 ずっとあの口調で喋ってたのよ。

 ちなみに、ここの食事代は、良心的な値段よ。

 一樹はいい店を選んだのね」


そう言ってミミは初めて笑顔を見せたのだった。

ミミのその笑顔をみて、一樹は思った。


(やべぇ超可愛い~)


丁度その時、お勧め定食が運ばれてきたのだった。



1月24日に修正しました

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