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竜人族の櫛名

勿論、この名前は櫛名田姫から取りました。

安直ですいません。


一応イメージしやすい様に

容姿なんかは、簡単に説明してるんですが

キチンと伝わっているでしょうか?

「ミミ、その申請をするのに

 身分を証明するようなものは、必要ないのか?」


今、身分証明出来る様なものを持っていない一樹は

その辺りが、心配になったのだ。

まあ、この街で店を持つという名目で税を納め

住居権を買うことが出来れば、それが身分証明になるのだ。

すると、ミミは


「住民権が無くても、問題はないと思うわよ。

 私達だって、住居権なんて持ってないけど

 森の使用権は、得ることが出来たんだし。

 使用権も、土地の貸し借りも同じようなものだって聞いたしね」


ミミの話を聞いて、少し考えた一樹は


「一応、詳しく知っておきたいから

 ミミに教えてくれた人に、直接聞きに行きたいんだけどいいかな?」


このまま、又聞きのような状態よりは

自分で、直接聞いたほうがいいだろうと思った一樹は

ミミに、案内と頼んだのだった。


「ああそれなら、大丈夫よ

 もう暫くすれば、ここに来るから

 準備が出来次第、こっちに家に来るって言ってたから

 膝の治療も一緒に出来て、一石二鳥でしょ」


「膝の治療?」


一樹は、どうやらすっかり忘れているようだ。

自分の、膝の治療を頼んだことを

ミミは、ため息をついて


「一樹は、忘れっぽいのね。

 一樹の膝を、治療するのを竜人に頼んだじゃない。

 その治療の為に、今からここに来るのよ。

 土地の話は、そのついでよ、ついで」


どうやら、一樹は思い出したようだ。

確かに、膝の治療を頼んでいた。

元々、治るとは期待していなかったし

色々な事が、立て続けに遭ってすっかり頭から消去されていた。


「ごめん、ごめん

 なんか、色々あってすっかり忘れてたよ」


すっかり、忘れていた一樹だが

ミミの話を聞いて、冷静を装っているが

実際にはかなり興奮している。

この世界の薬の効果は、父親で実証済みだ。

治癒魔法の効果が、どのくらいのものなのかわからないが

治癒魔法の効果がなくても

あの父親の、腎不全を治した薬よりも

高い効果を持つ薬を使うのだ。

自分の膝も、きっと治るとわくわくしているようだ。


(膝が治ったら、もう一度サッカーをやるんだ♪

 この世界の事が落ち着いたら

 もう一度、プロを目指してみようかな。

 草サッカーが、出来るくらいに治れば、儲け物くらいに考えてたけど。

 父さんの回復振りを見たら、膝のほうも完治しそうだし。

 膝が治るなら、プロの世界に飛び込んでみたいよな。

 大学卒業までに、一度体を鍛え直して

 セレクションを受けてみるかな)


一樹が、これからの事を妄想していと

ミミが、外を見て


「来たみたいね、行きましょう」


と声を掛けてきた。

一樹とミミが、出迎えに玄関まで行くと

綺麗な女性が立っていた。

年は、20過ぎといったところで

片メガネを掛け、長い髪を一つに結び

髪の色は、薄い水色をしている。

他の亜人とは違い、とても知的な雰囲気を持つ女性だ。(とても失礼です)


「どうも、初めまして

 私は、今回一樹様の治療をさせて頂きます。

 櫛名と申します。

 どうぞ、よろしくお願いします」


「こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。

 あと、一樹様っていうのは、勘弁してください。

 俺は、様付けで呼ばれるような

 ご大層な、人間じゃないですから」


「ですが、一樹様は

 私達を、服従の契約から救ってくださった、救世主なのですから。

 一樹様とお呼びするのは、当然なのですよ?」


(やっぱり、服従の契約ってのは

 亜人に取って、致命的なものだったんだな。

 奴隷の扱いなんて、想像するしかないから

 あんまり、実感がわかないんだよな)


日本では、奴隷制度なんて、勿論ない。

しかも、比較的裕福な家庭で育った一樹は

知識としては知っていても

奴隷が、どのようなものなのか

どのような扱いを受けているのか

いまいち、ピンとこないのである。

そんな状態で、自分が、それを救った救世主だと言われても

ただ、むず痒いだけなのだ。


「取り合えず、様付けだけは止めてもらえないかな?」


「分かりました。

 そこまで仰られるなら、一樹さんと呼ばせてもらいますね」


櫛名は、あまり納得がいかないようだが

このまま続けても、一樹を困らせるだけだと判断したようで

一樹の言い分に、素直に応じた。


「それでは、さっそく治療に当たります。

 一樹さん、ミミさん、中へよろしいですか?」


そう言って、治療の為に家の中へ移動する。


「一樹さん、椅子に座って

 膝を出して貰ってよろしいでしょうか?」


一樹は、櫛名に言われた通りに椅子に座り。

ズボンを捲って、膝を出した。


「初めは、治癒魔法による治療を行いますね

 それでも、膝が完治しない場合は

 薬を使用して、膝の治療をします」


どうやら、最初は治癒の魔法を試すようだ。


(確かに、死んでさえいなければ

 どんな、怪我や病気でも治すような

 貴重な薬を、最初に使うわけにはいかないよな。

 もし、治癒魔法で膝が治ったら、勿体無いし)


「わかりました。

 処で、ミミと櫛名さんだと

 どれくらい、治癒魔法の効果が変わるんですか?」


ふと、疑問に思ったので、聞いてみることにした。

竜人族の魔力は、他の亜人よりも高いとは聞いてはいたが

どの程度、変わるものなのか、興味があったからだ。


「櫛名と私じゃ、全然違うわよ」


ミミが、そう答える。


「櫛名なら、腕が切断されても、繋げることが出来るわ。

 私じゃそんな事、不可能だからね。

 というより、私だとそこまで魔力がもたないって事なんだけど」


「もたないってどういう事なんだミミ?」


「言ったでしょ、龍人族は、他の種族に比べて魔力が高いの

 この場合、使える魔力量が多いって言ったほうが正確ね。

 竜人族も、私達も、治癒魔法の効果は一緒なのよ。

 ただ、魔力量が少ないから

 もし、切断された腕を私が治療したら

 腕がくっつく前に、魔力切れを起こしちゃうの」


つまり、竜人族は、ゲームで言うMPが多いようだ。

なので、治癒魔法を長時間使うことが出来る。


「唯でさえ、人は亜人よりも、治癒魔法が効果が薄いのよ。

 一樹には、しっかりと膝を治して欲しいから

 今回の治療には、櫛名を呼んだのよ」


(確かに、亜人は

 強化魔法も、使用できるくらいだからな。

 治癒魔法の効果が高いのも当然だな)


「一樹さん、そろそろ治療に入りますので

 よろしいでしょうか?」


「すいませんでした。

 よろしくお願いしますね」


一樹が答えると、櫛名は治療を開始した。


一樹ハーレム第2号です。


次はミミと櫛名でバチバチがあるかも

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