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異世界の魔法

ところでこの小説なんでにじファンに搭載されてるんですかね?

私的には小説家になろうに投稿したつもりだったんですが・・・

一応ミミの信頼を勝ち取った一樹は、

食事をしながら、ミミの持っている情報を話してもらった。

この国のこと、この村のこと、この指輪のこと、

ちなみに、お勧め定食は牛肉と思われる焼肉定食だった。

肉は柔らかく、味付けは塩味だけだったが十分に美味しかった。


まず、この国フランク王国

昔からの身分制度があり、王族>貴族>平民>亜人とあり窮屈な国らしい。

まぁ、近頃はそれもかなりゆるくなってきたらしいが。

その理由だが、王族、貴族が見栄を為に、かなりのお金を使い

借金だらけになってしまったからだ。

借金だらけの王家と貴族は

王家は、貴族の位をお金で売り、貴族は自分の領地や位を売り

なんとか凌いでいるそうだ。

お金さえあれば、今では簡単に貴族なれてしまうそうなので

貴族と平民の差もあいまいになってしまったようだ。

江戸時代の御家人株みたいなものなのかもしれない。

それでも、平民と亜人の差はいまだに健在らしい。

実際さっきから、ミミを見る目線が厳しいこんなに可愛い子なのにだ。


「ミミ、貴族になったり、領地を買うにはどうしたらいいんだい」


「確か、王宮近くにある、

 なんとか院に申し込んでお金を払えば大丈夫だった気がするんだけど

 ごめんなさい。

 私は、詳しくは知らないのよ。

 今までそんなこと、考えたこともなかったから」


(まぁ確かにそうだろうなぁ、しかたない次だ次)


次に、このハイネだ

このハイネは現在芸術都市として、有名になりつつあるらしい。

故に街の景観をよくする為に、6割の税を取り、

無役で平民に工事をさせていたらしい。

その所為で、街の中心部は美しいが

少し離れれば貧民街が立ち並んでいるらしい。

よく一揆を起さなかったものだ。

人口は約5万人でフランク王国最大の街らしい。

ただこの人口も推定でしかなく

戸籍など人口を計るものがなく、あいまいらしい。


そして、問題の指輪だが

やっぱり、この世界には魔法があるらしい。

流石だぜ!異世界

ただし、RPGなんかによくある

攻撃魔法は存在しないらしい。

この世界にある魔法は、RPGでいうところ強化魔法といったところだ。

物に魔力をこめることで

通常よりも高い効果を発揮できるようにする魔法らしい。

魔力を込める際には、物に名前を与える方法が一般的で

名前は適当でいいらしい。

しかし、同じものでも与える名前によって効果が違うので

適当な名前を付けても、あまり効果が見込めないそうだ。

剣に魔力を込め名前を与える。

それにより、普通の剣が良く切れる剣になるというわけだ。

この魔力、みな大なり小なり持っているものらしい。


そして、この魔法の所為で亜人が最低の身分になってしまったのだそうだ。

通常この魔法は、人には効果がない。

人に魔力を込め、名前を与えても意味がないらしい。

魔力を込めることにより、多少の回復効果はあるそうだが。

だが、亜人には違うようだ。

亜人に強化魔法を使うと、普通に身体強化されてしまうそうだ。

ただでさえ、高い身体能力を持つ亜人がさらに強化されてしまう。

困った人間が対抗策として作りだしたのが、この服従の契約だそうだ。

亜人に、仮初の名と魔力を与え、その名を何か物に封印する。

指輪や腕輪、ネックレスなんかを使うのが主流らしい。

それにより、名前を封じられた亜人を服従させることが出来るそうだ。

それにより、この国にいる亜人達は人に隠れて生きている。


「じゃあ、今誰かがミミに服従の契約をしたら

 俺じゃなくて、そいつに服従することになるのか?」


「その心配はないわよ。

 この契約は一度破棄されない限り再度契約を結ぶとこは出来ないから」


ここで、一樹は疑問に思った。

それなら、簡単に回避できるのでないかと


「だったら、親か誰かに契約をしてもらって

 その契約の証を自分で持っていればいいんじゃないのか?

 そしたら、人に服従の契約をされても回避できるし

 問題もなくなると思うんだが」


ミミはその話聞いて愕然としてた。


(その発想は無かったって顔してるよ大丈夫なのか亜人・・・少しは考えろよ)


「でも、それにより人と亜人が争うようになるなら

 ミミを、開放してあげることは出来ないよ」


そう、これにより亜人と人間の戦争が起こるようなら

一樹は、このままミミを解放することが出来なくなる。

それについて、ミミはこう答えた。


「一樹心配しないで。

 元々亜人達は、争いを好まず

 自然の中で自由に暮らしていく事を望んでいるのよ。

 人から争いを仕掛けてこない限り

 こちらから仕掛けるようなことはまずあり得と思うわ」


それを聞いて安心する一樹

やはり、そこは日本人の一樹

自分の所為で戦争なんて起きたら寝覚めが悪い。


「後はそうだな、この2600イェンってどれくらいの価値があるか分かるかな?」


「そうね、一般平民が一年で稼ぐ金額が大体240~300イェンくらいよ」


それを聞いて、かなり驚く一樹。


(つまり10年遊んで暮らせる金額をさっき手にいれたのか

 日本円に直すと1イェン=約1万円ってことか

 ミミは400万で俺に買われたのか・・・安いな。

 人一人の値段が400万って日本では考えられない。

 倫理的にありえないけど、もし日本でミミみたいな可愛い子が

 売られることになったら馬鹿売れになるな。

 空気嫁なんて誰も買わなくなるぞ)


「つまり、かなりの大金ってことか」


「そうね、一樹は私に対して、平民の約2年の年収を報酬に出すと言ったのよ。

 これで私が、驚いた訳も分かってくれたと思うんだけどね」


「いや、妥当な報酬だと思うよ。

 俺にとって、これらの情報はお金に変えられない価値があるからね」


「やっぱり、一樹は変わってるのね」


そう言って微笑んでいるミミ


「この手形って何処でお金に変えられるかわかる?」


「手形なら、商業ギルドに行けば簡単に現金にしてくれるわ

 商業ギルドは、大きな街なら大抵あるものだから」


「そうか、そいつは助かる」


一樹は、一息ついてコップに入っている水を飲みほした。

ちなみに、この水は日本とは違って有料で

1杯1セェンもするから驚きだ。

まあ、日本と違って蛇口を捻れば水がでてくる環境ではないので

それは、仕方の無いことかもしれないが。


「本当に、一樹の村は外の情報がまったくといっていいほど

 入ってこない場所だったのね」


「そう言ったじゃないか」


何を今更といった感じで一樹は答える。

しかし、ミミは


「そんな王家からも、貴族からも、商人達にさえも

 見つからない場所なんてあり得ないと思ってたのよ」


「あり得ないなんて事は無いって誰かが言ってたよ」


「そっか、そうだよね

 私達亜人も、人から隠れて生きていかなきゃいけないと思っ」


「シー、その先は言っちゃダメだよ

 誰が聞いてるかわからないんだからね

 これが、誰かに知られたら俺もミミもただじゃ済まない」


一樹は小さな声でミミのその先の言葉を封じた。

この秘密を、誰かに聞かれてしまったら

一樹もミミも消されてしまうだろう。

この方法により、亜人が人の手から離れ自由になってしまう。

きっと、人間はそれを良しはしないだろう。


「そうね、ごめんなさい一樹」


すまなそうな顔をしてるミミ

とりあえず話題を変えようと一樹は先ほどの食事について

話題を振ってみた。


「そういえば、さっきのお勧め定食に使われていたのは牛肉だよね

 昼のお勧め定食で牛の焼肉定食がでてくるとは思わなかったよ

 しかも、柔らかくて美味しかったし」


しかし、またミミはおかしな事を言う人といった感じでこう答えた。


「何言ってるのよ、肉と言えば牛に決まってるでしょ。

 こんな店で、鳥や豚なんて高価な肉が出せるわけないじゃない」


その発言により、たまたま通りかかったお店の人が、ミミを睨みつけている。


(まぁ当然だ。

 自分の店を、こんな店呼ばわりされたんだから)


「ミミ、あの店の人に謝れ。

 そんな事言われたら、店の人は、気分がいいもんじゃないだろ。

 それに、ここの定食は美味しかった。

 美味しいものを、手軽な値段で提供するこのお店を

 こんな店呼ばわりは、俺も感心しない」


そういうと、ミミはすぐさま素直に店の人に頭を下げた。

店の人はちょっと困った顔をしていたが、素直に謝罪を受け入れた。

そして、一樹には店を褒めて頂いてありがとうございます

と頭を下げた。

しかし、あんまりにも素直に頭をさげたミミに対して一樹は不安に思った。

これが、この指輪の効果なのかもしれないと思ったからだ。


「ミミ、素直に謝ってくれてありがとう」


「いいのよ、確かに私が悪かったんだから」


「そうかよかったよ

 実はこれがこの指輪の効果なのかなって思って心配したんだよ」


「何言ってるの一樹は

 その指輪には、魔力をこめて命令しないと意味はないのよ。

 それに、自分の意思とは関係なしに行動させることが出来るから

 私が悪かったなんていう訳ないでしょ」


「そうなのかよかったよ」


「ところで、鶏や豚が高価ってどういう訳なんだ」


「一樹の村では違うの?」


日本で牛には結構高価だ。

豚肉と牛肉では、値段が倍ほど違ったりする。


「ああ、どちらかというと、牛の肉が一番高価で

 次に豚、一番安い肉が鳥肉になってるね」


「そうなの、そんなところまで違っているのね。

 この国では、牛は農作業に使われるのが普通なの

 そして、もう農作業に使えなくなった牛を食べる。

 だから、安く手にいれられるの。

 鳥肉は、飼育期間が比較的に短くて、

 卵を取る目的で飼育される場合があるから

 牛よりは高いのだけれど、平民が口にできない値段じゃないわ。

 豚は昔から、食べるために飼育がされていたのよ。

 牛の飼育もあったらしいけど、

 牛は飼育期間がとても長くて、

 農作業に使われるからって失敗したらしいけど。

 豚は飼育期間が牛よりも短くすむし、農作業には向かないので、

 高価な肉として国に広がったのよ」


それを聞き、もしかして、この世界で

安価な肉でも、美味しく作れる牛丼を作れば、

一儲けできるかもしれないと思った一樹だった。


感想とかもらえると

作者は狂喜乱舞します


1月24日に修正しました。

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