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ボンネットに静かに血だまりが広がり、隣に座っていた妻であろう女性の、引きつったような悲鳴が、マイクに乗って広場全体に響き渡る。


……音楽が、不協和音を最後に途切れ、歓声が止まった。


降り注ぐ花の雨の余韻だけが、まるで何事もなかったかのように、静かに、静かに、その惨劇の舞台を飾り続けている。


やがて、誰かの絶叫を皮切りに、熱狂は、一瞬にしてパニックという名の津波に変わった。悲鳴、怒号、泣き声。人々は、何から逃げるでもなく、ただ恐怖に駆られて無秩序に走り出す。祝福の紙吹雪は、今や、逃げ惑う人々の足に踏みつけられ、無残に汚れ、散っていく。


鐘楼の屋根の上で、セダスタたちは、その予期せぬ凶行に、ただ立ち尽くすしかなかった。


「なんだ?いったい、何が起きている……?」


ダヒシールの呆然とした声が、混乱の始まった街に、虚しく響いた。彼らが切り拓こうとしていた、

たったひとつの活路。その舞台は、彼ら以外の、見えざる誰かの手によって、血塗られた混沌の渦へと突き落とされたのだ。


眼下で、祝福の祭典が、一瞬にして阿鼻叫喚の地獄へと変わる。だが、その混沌は、彼らにとってふたたび訪れた好機でもあっ

た。


「……この機を逃す手はない!」

メゼキラカフの切迫した声が、通信機から響く。


「とにかく行くぞッ!」


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https://x.com/piku2dgod


本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24843658

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25490740

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