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首都ケドヤーヘンのメインストリートは、ひとつの巨大な生命体と化していた。


ヒト型の諸種族、鱗を持つ爬虫類系、屈強な獣人、あるいは身体の全部ないし一部を換装した義体化者――多種多様な種族が、肌の色も、文化も、生まれた星の違いさえも越えて、この日だけは心をひとつにしていた。惑星ホリハックの民として、

そして、新たなる指導者「ビエノ・アフ・オグダリエ」の名のもとに、彼らは希望と熱狂で舗道を埋め尽くす。


やがて、正午を告げる鐘の音と共に、空から無数の花びらが、まるで祝福の雨のように降り注いだ。歓声が、地鳴りのように湧き上がる。道路の両側にそびえる石造りの壮麗な建物という建物は、その窓という窓が、この歴史的瞬間を見届けようとする人の影で、黒々と埋まらないものなど、ほとんどない。


その花吹雪の向こうから、いよいよパレードの先頭が姿を現した。


目にも鮮やかな真紅の礼服に身を包んだマーチングバンドが、高らかに、そして勇壮に、新しい時代の到来を告げるファンファーレを奏でる。続くのは、磨き上げられた白銀の甲冑が光を反射させる、一糸乱れぬ儀仗隊。


そして、万雷の拍手と歓声に迎えられ、主役である総督を乗せた、クラシカルなデザインのオープンカーが、ゆっくりとその後ろを流れてきた。


すべての視線と声援に応えるかのように、新総督ビエノ・アフ・オグダリエは、穏やかな笑みを浮かべて、絶え間なく手を振り続ける。爬虫類人のその姿は、まさしく民衆が待ち望んだ、若く、カリスマ性に満ちた、理想の指導者そのものであった。

熱狂は最高潮に達し、ケドヤーヘンの空に、いつまでも、いつまでも響き渡っていた。


パレードの喧騒が遠くに聞こえる、終着点付近の雑踏に紛れ、旅服を装ったメゼキラカフとリャチは息を潜めていた。

彼らの視線の先には、式典のクライマックスのために特設された、豪奢な雛壇がそびえている。

やがて、国の要人たちが、護衛に守られながら貴賓席へと上がっていく。その中に、彼らはいた。憎むべきカドロー、その周囲を固める黒鉄の騎士団、


そして――やはり、あの無表情な少女の姿も。


高評価やブックマーク、本作のご紹介、Xのフォローなどで応援いただけますと幸いです。制作の大きな力になります。


https://x.com/piku2dgod


本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24843658

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25490740

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