第7章 謎解きの始まり
次の日、私はISAMUさんのことをもっと知りたくて、彼のSNSアカウントを探してみることにした。
「ISAMU30」で検索すると、いくつかアカウントが出てくるけど、どれが本人のものか分からない。でも、その中に一つ、ウェブデザイナーの仕事を投稿しているアカウントがあった。
投稿された作品を見ると、確かにセンスがいい。これがISAMUさんの仕事かもしれない。
そのアカウントをよく見ると、時々、ゲームのスクリーンショットも投稿されている。「ファンタジークエスト」のものもあった。
「娘のために頑張って勉強中」というコメント付きで。
やっぱり、このアカウントがISAMUさんのものだと思う。
でも、そのアカウントの投稿を遡って見ていくと、不思議なことに気づいた。
ゲームの投稿が始まったのは、私が配信を始めたのとほぼ同じ時期。しかも、投稿されているスクリーンショットの場面が、私が配信でプレイした場面とすごく似ている。
偶然…なのかな?
さらに気になったのは、このアカウントの他の投稿。時々、「高校生の娘を持つお父さんの気持ち」みたいなことを書いている。
「娘の成長を見るのは嬉しいけど、同時に寂しくもある」
「離れて暮らす娘のことを思うと、胸が痛い」
「いつか娘に許してもらえるだろうか」
離れて暮らす娘?
私は心臓がドキドキしてきた。これって、もしかして…
でも、まさかそんな偶然があるはずない。世界は広いし、離婚して娘と離れて暮らしているお父さんなんて、たくさんいるはず。
でも、でも…
匿名の贈り物のこと。私の好みを完璧に把握していること。私のSNSを細かくチェックしていること。私が体調を崩した時の心配の仕方。
そして、「リアルでは会えない」と言った時の、あの悲しそうな声。
「複雑な事情がある」という言葉。
まさか、ISAMUさんって…
私の手が震え始めた。




