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慰謝料は?

あなたの誠意、みせて貰えるかしら?

ザンフト王が口出しすると、

教育だけで無く全てにおいてあまり良く無いだろう。


つい、シュラーフに実権を握らせてしまった


シュラーフ本人も、

その方が返って楽だと気付いたのか、それとも諦めたのか?


何の反論もなかった。


「聖女様、私が口を出さなければ息子は助かるのでしょうか?」


命だけはね?


「廃嫡の上、強制労働は免れません。ザンフト王が、本人との関わりをとる事も、刑罰中はおやめください」

周りが迷惑になるわ


「またアレが勘違いして、王の力を我が物に!とバカな事やりますよ?愛した方の忘形見にしては、程度が低すぎます」

良い所が全く無いわ


「今頃奥様は、バカ息子に育った姿を見て、

嘆き悲しんでいるでしょうね?」

私なら残した事、絶対後悔するわ


「母親として言わせて貰うけど、アレほどのバカに育てたザンフト王を、恨んでいると思いますよ?」


あり得ない程のバカだもの、

亡くなった奥様には同情するわ


「そんなに、あの子は酷いのか?私の前ではずっといい子だった。可愛い子だったんだ」


へぇ、バカなりにちゃんと使い分けていたんだ?


それ位の知能はあるのね?


「シュラーフ、現実を見せてあげたいんだけど、あれ、使ってもいいかしら?」


私はザンフト王を透明化して

バカ息子の普段の姿を見せたかった。


「・・・そうだね?僕に対する態度も見て貰おうかな」

そうね、それがいいわ


「ザンフト王、今から貴方を透明化します。バカ息子の牢に行けば彼の本質がわかるでしょう」

そう誘えば


「透明化?いや、今はいい。お願いするよ」

ザンフト王はシュラーフの元へ来た。


ザンフト王を透明化して、

私は見た目を魔法で瑠璃に変えた。


「何?変化出来るのか?」

シュラーフは驚き、ザンフト王は無言だった


「見た目だけです。娘だから元々骨格が似てるので何とかなりますが、全くの別人は難しいです」


私は、魔法で髪型やメイク、服装などをトレースした。


魔力をがっつり使ったのは、

35歳を過ぎた頃から、しっかり溜め込んだ


お肉を圧縮する事だ。


今の私は、強力なボディースーツに身を包まれている状態だ。


実際の瑠璃よりも、

胸が2割り増しなのは私のお肉のせいだ。


顔のたるみや、目尻のしわも魔法で引っ張ってある。


リフト効果だ!


因みに普段からやる気は全く無い。


ただ、この力、元の世界で使えたら

儲かっただろうな?なんて考えていたら


「パッと見は全くわからないけど、よく見たらトーコだね?本当に凄いな?」


シュラーフは・・・


何で私と判断しているのかしら?


「とりあえず行きましょう」

私達はバカのいる牢屋に向かった。


牢屋に入った瞬間


ガチャン!


とシュラーフの横の壁に

カップが、投げつけられた。


「貴様!よくもやってくれたな!たかが女一人、性奴隷に落としたっていいじゃ無いか!僕は第一王子だそ!そのくらい見逃せよ!」


バカは勝手に良く吠える


「そもそも、それ自体犯罪ですし、相手は聖女の・・・」


シュラーフは、本当の事を言うつもりだったのだろうが、遮られてしまった。


「聖女だろうが関係ない!アレは僕のだ!バカ魔導師には、そんな事も理解できない様だな?僕の言う事が聞けないなら、お前なんかクビだ!」


理解して無いのは貴方よ・・・


「父上に、僕のやった事は、全てお前のせいにして、一族の女は、全て性奴隷に落とすぞ!男は赤子から年寄りまで、全て打首だ!魔物のエサにしてやる!」


うわぁ脅すにしても最低ね?

私は、スッとシュラーフの横に来た。


「貴様!よくも僕から逃げたな?早くこっちに来いよ!今なら飽きるまでは、お前を可愛がってやるよ!飽きられない様に、せいぜい努力するんだな。来ないなら・・・」


これ以上汚い話を聞きたくは無かった私は

バカを眠らせ、


ザンフト王の透明化を解いた


「ザンフト王、見ての通りです。いかがですか?」


ザンフト王はショックで固まっている


「嘘だ、あんな非道で醜い男が、私の息子だなんて、きっと誰かに操られて・・・」


まだ言うのか?このおっさん


「うちの子に限ってって奴ですか?あなたがそんなんだから、子供が歪んだんだわ。ぶっちゃけ、こちらとしては、未遂とは言え襲われて"従属の首輪"まで付けられたの、今すぐここで"アレの人生"を終わらせたいくらいだわ」


いっそ、一思いに潰したいわよ


「それを同じ親として、子供を思う気持ちに考慮して、引いてやってるんのよ?それなのにその態度なら、王宮ごと潰すわよ!!」


———バリバリバリッ———


と雷があちこちに落ちる


外は暗く、雨と風が

窓を激しく叩く音がする


「ま、待ってくれ!済まなかった!認める。認めるから潰さないでくれ!」


ちっ愚王め。


私は、風雨と雷を制御したが、まだ外には雷雲が待機している。


ゴロゴロと不穏な音だけ響いてくる。


「罪としては、愚王ザンフトの名は残して、実権をシュラーフへ、バカは廃嫡で強制労働は決定です。で?こちらへの慰謝料は?」


ザンフト王はえ?何の事?


とでも言いたそうな顔だ。


「まさか、罪を償う意味がわかりませんか?あなた方が苦労しても、私達にはマイナスしかありませんよ?」


想像力なさすぎよ


「私、自分の店あるのに勝手に呼ばれて、帰った所で、店立て直すのに、どれだけの苦労があると思います?もう、今更戻ってもあちらで生活する事は難しいわよ?」


今まで支えてくれたお客様達、

本当にごめんなさい


「私達の生活壊した上に、娘にトラウマになる様な事して、刑罰受けたら許される、と思ったんですか?」


あり得ないわよ


「シュラーフ、こちらの金銭価値教えてくれる?土地の値段とか、生活水準によって違うけど、生活の上でかかる金額とか、そうね?貴方が育つ上で、かかった金額もお願い」


私は一人で娘を育てて来た。


1人で、大学資金を貯めるのは大変だった。


娘がやりたい事は、応援したかった、

ピアノも習わせたし、化学教室も通わせた。


薬学部へ行くと言われた時は、

貯金が足りなくて顔面蒼白になったのよ


足りなくて借りた分は

少し前に払い切ったばかりだ。


これから楽になる筈だった。


私と娘、2人分の生涯年収は最低でも貰わなければ気が済まない。


迷惑料はさらに上乗せしてやる。


なめんなよ?


取れるだけ取ってやるからな?


オカンはバカ王子以上に、

愚王ザンフトにムカついて居ます。

子供の責任は親にあると思っている人です。

理不尽は嫌いだから

筋が通らない事はしませんが。

娘の幸せの為なら悪い顔もします。


次回は、かつて闇落ちした聖女 です


もう少しで1部が終わる予定です。

皆さんお気に入りのキャラ出来ましたか?

いたら教えて下さい!


★評価、ブクマ、ありがとうございます。

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>皆さんお気に入りのキャラ出来ましたか?いたら教えて下さい! 実質的に「オカン一択」じゃないかな? 他のキャラは、娘以外はことごとくが・・・だし、娘は娘で影薄いしw
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