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【完結】おかん転移 残念でした私が聖女です〜娘を癒すために異世界で食堂をはじめたら、娘に一途なイケメンが釣れました〜  作者: 黒砂 無糖
第1章 母と娘のリスタート

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盗聴とリサイクル活動

明日投稿出来なかったらごめんなさい。頑張ってみます

 夕食の支度ついでに、王宮内部を案内してくれると言うので、オカンメイドは、ケルナーについて行く事にした。

 瑠璃が自分も魔法で何か作りたいと言うから、

材料になる物を、幾つか置いて行く事にした。


 瑠璃は薬品メーカーで開発の仕事をしているので、材料さえあれば何とかするだろう。

 昔から私があれこれ自作したり、仕事柄薬剤に囲まれて居たのを見ていたから、少し影響されたと言っていた。


 戻る頃には何か作っているかもしれない。


 先を歩くケルナーを見ると、歩きながら作業をしている。何をしているのかを覗き込むと、何枚も書類を確認している様だった


「放置してしまい申し訳ありません、此方の書類だけは早急に送らねばならなくて」

 忙しい中、急遽私の指導を引き受けたのだろう。申し訳なく感じる。


「私の事は気にしないでください。お手数お掛けします」

 給湯室よりかは幾分か歩き、廊下を曲がった先には洗濯場があった。何人かの侍女が行き来している。


「此方が洗濯場です。ここには王宮の全ての洗い物がここに集まります。使用済みのリネン類は全て此方にお持ちください。このラックはリネン室の棚と同じ並びになっているので、トーコはこの棚の籠を使って下さい」


 言われた棚を見ると大きな籠が2つ重なっている。1つポケットにしまう。洗濯物が出たら空の籠と交換するのだろう。


「洗濯は下働きが、洗濯済みの物はランドリーメイドが綺麗に整えて各棚に納めてくれます」

 ケルナーによるとランドリーメイドの噂話は給仕係以上の情報が集まるらしい。


 私は前もって、シュラーフとケルナーに情報を集める事を告げた。バカ王子が何するかわからないのだ。情報は出来る限り集めたい。ケルナーは私に情報の集め方を教えてくれた。


「先ほど教えた魔法、使ってみますか?」

 シュラーフとケルナーから寧ろしっかり集めて教えてくれと言われたので、私は盗聴魔法を発動する。


「…ケルナー様と一緒の方、誰かしら?」

「さあ、あの服は新しい侍女さんよね?」

「そう言えば、召喚の儀式の噂今日じゃなかった?」

「あ、ならその為の侍女かもね?でも、今って召喚禁止されてなかった?」

「また、アイツがやらかしたんじゃ無い?ああーぁシュラーフ様可哀想」

「お慰めして差し上げたいわぁ」

「ちょっと、貴女じゃ無理よ」

「分かっているわよ!」


 うん、大体合ってるね。どこだって女性の噂話には情報が潜んでいるって事ね?周知してない情報すら、彼女達には会話の種なんだ。


 これは、仲良くなってより詳しく聞けた方がいいわね?


「トーコ、次に行きましょう」

 ケルナーに言われついて行く前に噂をしていたランドリーメイドの1人と目が合った。私は軽く会釈してその場を去った。


「本当に色々知っていますよね?びっくりしました。ケルナーはいつも盗聴魔法を使っているのですか?」

 発動しっぱなしかしら?


「いや、流石に魔力が持ちませんよ?人数が集まっていたりする時に都度発動はしていますが、2.3人の時は見逃してますね」

 どのくらい魔力が減るのかこのまま発動した状態でいる事にした。


「トーコ、此方が厨房になります」

 洗濯場から更に奥に進むとかなり大きな厨房があった。


「此方も会食時以外は各部屋の棚に食事が準備されています。トーコはこの棚から運びます。棚は管理者しか開けられない仕組みになっています。ここに魔力を流してください」

 私は棚のドアノブに魔力をながした。ドアノブは黒から金色に変化した。


「最大5名登録出来ますがシュラーフ様の管理するエリアの登録は管理権限がある私にしか登録出来ないので基本的には安心してください。ただ、厨房内部から施されたら意味はなくなりますが」

 毒とかかしら?怖いわね?


「やだ、怖い事言わないでくれる?」

 食欲無くなるじゃない


「トーコがいれば毒の浄化くらいなら簡単では?」

 ケルナーは問題無いと言うが、問題しか無いと感じるのは気のせいかしら?


「今回は、私が直接料理長から受け取って来ます。隣に食糧庫が、あるのでそちらでも見ていて下さい。必要な物があれば持参して構いませんよ」

 そう言い残しケルナーは厨房の中に入って行った。私は言われるまま隣の食糧庫に来た。


 食糧庫の中にはありとあらゆる食材や調味料にハーブ類、お酒などもある。ちょっとしたスーパーマーケットだ。私は棚を見ながら使えそうな素材を遠慮なく幾つかポケットに入れて行った。中には面白そうな素材もいくつかあった。


「トーコ、お待たせしました」

 ケルナーが呼びに来たので、又着いて行く。


「この後、医務室と薬剤庫を見たら戻りましょう」

 ケルナーが向かう先には薬剤庫があるらしい。娘が見たがるだろうな、と思い


「ケルナー、薬剤庫にある物も少しずつでいいから貰っていい?娘が薬品に精通しているから、見せてあげたいの。あの子をあまり部屋から出す訳にはいかないでしょう?」

 せめて素材があれば、時間を潰せるはずだわ。何もしないでいると色々考えちゃうだろうし。


「構いませんよ?根こそぎ持っていかなければ半分位なら減っても誰も気づかないと思います」

 管理そんな杜撰なの?


「もしかして余り使われて無いの?」

 効果が無いのかしら?


「ほとんど使いません。大概癒しの魔法で治すので。庶民は使いますが。使うとして調合済みを買うことが基本なので王宮の薬剤庫はポーションの原料がメインですかね。それすら購入することが多いです」

 自分で作るより買う方が早いか


「なら、何の為にあるの?倉庫なんて要らないじゃない?」

 棚で充分では?


「冒険者ギルドから定期的に購入する事になっているんです。初心者向けのクエストで買い取りするので。それをストックする為の倉庫なんです。ギルドからはもっと買ってくれと言われるけど、こちらとしても不用ですし、減った方が助かるくらいです」

 ケルナーは困った顔で首を振った


「それならお言葉に甘えて頂きますね?」


 倉庫に着いたので私は張り切って薬草をもらう事にした。





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