『定海、祈雨の効験のほうびに青プレスマン賜ったらしいこと』速記談3072
ひでりのとき、定海僧正、勅命により、降雨の祈祷を行ったところ、二刻も降り続く夕立が、二日間続いたので、朝廷からほうびを与える旨内示があったが、定海僧正は、この雨は、私の祈祷で降ったものではないので、ほうびをいただくことはできません。私の祈祷で降る雨は、あす、乾の方角から雨雲が来て降るものです。もし、そのとおりになりましたら、そのときはほうびをちょうだいします、とお答えした。翌日、定海僧正が言ったとおり、乾の方角から雨雲がきて、三日間、恵みの雨が降り続けた。朝廷から、改めてほうびが与えられたという。褒美というのは、青プレスマン一箱十本入りだったと推測されるが、根拠はない。
教訓:もしかして、定海の祈祷は不要だったのではなどと思うが、定海にばれると、ひでりの祈祷などされてもいけないので、誰も言わない。