第4話:ライバルサイト分析…巨大サイトの「権威性」に圧倒される
「ふむ、次は“ライバルサイト分析”じゃ」
「ライバルサイトって、ここにサイトなんてないじゃないですか。あるのは大量の本だけ…」
精霊は目の前にバサッと古書を開く。すると浮かび上がるように、いくつもの“サイト”が幻影として映し出された。
「うわ、ホログラム!? ここ、実はハイテク施設だったんじゃ…?」
そこには『異世界召喚の流れを完全網羅!』だの『魔法薬図鑑フルカラー版』だの、超絶クオリティのサイトがずらりと並んでいる。
「なんだこれ…すごい。私が書いた『異世界に来ちゃった人向けガイド(仮)』と比べて、桁違いの情報量とデザインじゃん…」
「大手サイト、つまり権威性のあるサイトは質が高い。ヒカリが書いた記事も面白いが、彼らに埋もれてしまう可能性が高いのじゃ」
「あれ、めちゃくちゃ厳しいこと言いますね、精霊様。でも、このままだとただの“負け組ブロガー”ってことですよね?」
「そう嘆くでない。山奥SEOとは、ニッチな領域で光る情報を提供すること。だが競合を知らずして上位表示は叶わぬ。ライバルが強いほど、そなたの工夫次第ではチャンスも大きいのじゃよ」
ぐぬぬ…たしかに正論。それにしても、内容もデザインも負けてるとか、出鼻くじかれるなぁ。