詩 箱と箱の争い
箱と箱は争いあう
右の箱と左の箱が争いあう
どっちが優れた箱なのか
どっちが素晴らしい箱なのか
使われるべき箱は自分だと
一生懸命 争いあう
丈夫になって争いあう
軽くなって争いあう
カラフルになって争いあう
色々な面で争いあう
そうしているうちに
時代が変わって
そうこうしているうちに
ニーズが変わって
箱のいらない時代がやってきた
争いあって便利になったけれど
もう箱は求められていない
だからどちらが勝って負けたのかなんて
人々はすぐに忘れ去っていった