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冒険者ゴートの一生  作者: ケバブ
四章
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リンの街と冒険者3

リンの街到着してから三日目、俺は冒険者組合に訪れていた。この街に到着してから支出続きなのが流石に気になり何か依頼を受けようと思ったからだ。


手持ち的にはまだ余裕が有るのだが精神的に不安になるとは我ながら何とも小市民らしい。


早速依頼を吟味しようと依頼書が有る棚へ向かうと以前は気付かなかったがセカの街と比べ依頼が少ない気がする。積込の作業補助や護衛依頼、指導といった依頼は有るものの討伐系や採取依頼がほとんどない。四方に道があり護衛を着けた商会が行き来している影響が大きいのだろうか。

また先日見つけた武器の開発協力だが指名依頼の形をとっているらしく受けることが出来なかった。よくよく考えればかなりの秘匿性が有るのだから当然といえば当然だ。


取り敢えず階級指定のない積込の作業補助の依頼書をとり受付で手続きをする。


明日の午後一番で南門近くの倉庫に集合か、少し時間が空いてしまったな。昨日から基本的な鍛練しか出来てない事だし、冒険者組合で鍛練に励むのも良いかもしれない。



職員に訓練場の場所を聞くと隣に併設してある施設がそうらしく他も街に比べ土地が確保できなくてやや小さめらしい。


訓練場に入ると先客が二人いる。セカの街で指導していたヘイルと同い年位の少年と指導者らしき老人の二名。老人といっても体つきは老人のそれでは無いが。


荷を下ろし二人の訓練の様子を見つつ時間をかけてしっかりと身体を解す。槍の訓練をしているようだが、素振り中心のためまだまだ基礎訓練なのかもしれない。 


「今日はここまで!これからも鍛練を怠らぬように」


「あ、ありがとうございました」


少しすると訓練が終わったようで少年の息も絶え絶えだ。全く関係の無い赤の他人だがヘイルの事もあり、何となく応援したくなる。頑張れ少年。


ぼちぼち身体も温まってきたのでこちらも鍛練を始めよう。突き、払い、切り上げ、振り下ろしといった基本的な動作から、対魔狼を意識した動きへと移行し最後はアクロバティックを動作を絡めつつ締める。


「…ふう」


一連の流れを終え一息。

体の切れは悪くない。この調子で鍛練を続けようと思ったその時である。


「中々の動きだ。いっちょ手合わせでもどうだい?」


先ほど少年の指導をしていた老人が手合わせを申し込んで来たのだ。


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