第一話 新しい世界に上陸
ジールは新しい世界にやって来た。
転移先は森の中、昼間のようだけど森の中なので薄暗い。
「とりあえず地形把握かな」
『ダークネス・カーテン・クリア』
『ダークネス・アイ』
・『ダークネス・カーテン・クリア』
これは『ダークネス・カーテン』と呼ばれる闇のカーテンをジール以外の生物に対して透明に見えるようにする能力である。
・『ダークネス・アイ』
これは暗い所限定でどこでも目を設置できる。視力距離の限界はなく、どこまでも見える。
二つの能力を使い、『ダークネス・カーテン・クリア』でジールの目には周りが暗くなり、『ダークネス・アイ』で空に目が現れた。
元々、ジールは夜目があり、暗くなっても見える。
暗くなったと認識できれば『ダークネス・アイ』は発動する。
「地形は四角で端があり、海の水は端に行くと水蒸気になって空に行き、雨となる。太陽は熱を持っていなく、光だけで空にある。比較的に陸が多く、海が少ない、対比が3対7。街は中央に多く、端は森が多い。空は映像に近いと思われる。誰かの作り出した世界か?」
次に来た世界は四角で箱に入っているような世界だ。
宇宙というのは無く、一つの星?がある感じで太陽が豆電球のように透明で丸くなっている。
「現在地は世界の北東の森で100km先に街があると、そこで情報収集かな」
『闇移動』
ジールは『闇移動』で木の影に潜り、街に向かう。
100kmという距離なのにジールの『闇移動』を使えば5分で着く。
「街に着いたが、市ではなく、町だったかな」
ジールの経験上では市が城壁に囲まれた街、簡単に言えば都市になる。町が門が石で、周りが木の壁で囲まれており、木の壁は防御壁ではなくて侵入禁止用にして門で税金取るためにある。村は門も壁もない街。
市と町は住む街だけでなく、商業や工業などあらゆる仕事の人がいる街。村は住む街だけで農業や防衛、村での決まり事ぐらいである。
これ以外にも街はあるが、大まかにはこのようになっている。
でも気になるのは門に繋がっているのは石壁で街を囲んでいる訳ではない。果てまでと言っていい程長い。
さっき、『ダークネス・アイ』で見たところこの石壁は人界と未開の森の境になっていた。
「町だと困るなぁ。多分、お金取られるだろうから」
この世界に初めて来たんだからお金なんて一銭も持っていない。
なら何故、ここに来たのかは入れる方法がある。
「とりあえず行きますか」
ジールは門番のいる門へと向かう。