第零話 滅ぼしてしまった世界
初投稿作品です。
よろしくお願いいたします。
「また、やってしまった」
今、真っ暗な部屋にいる一人の男ふ。
男の名はジール、名字はない。
部屋は部屋と言うには広い空間、実際には一つの世界だった
その世界には夜と言う訳ではなく、光一つない。
そして、何もいない。そう、何もないのだ。生物どころか、土、水、空気などのあらゆるものが無くなった。
それは星一つが消えたのではなく、宇宙を含めた一つの世界が消えたのだ。
ジールはその中で唯一のものとして存在として世界が無くなった空間にいる。
「仕方ない、別の世界に行くか」
ジールはこのような事を何回もやっていた。
毎回滅ぼしては別の世界へ飛んではいつしかまた世界を滅ぼしてしまっていた。別に罪悪感はない訳ではないが、慣れてしまった。
何回も移動した上で気づいたのは神の存在である。
どの世界に行っても神はいなく、それどころか多くの世界を束れる神すら存在していないと思っている。
ジールが何回も世界を滅ぼしていたのに何も反応しない。
見捨てたという事もあるけど、何も反応しないのはおかしい。
ジールに対して恐怖感を覚えている可能性がある。
ジール自身も自分がどんな存在かは分かっていない。
なので、手出ししないという事にしているとも思ったが、数多くいるのであれば一柱くらいは反応しそう。
一柱だけなら分からないが、ジールの見当ではいないと結論付けた。
ジールの世界間の移動は『闇移動』と呼んでいる暗い所ならどこでも移動できるという能力だ。
そもそもジールの能力は『闇』である。
黒、影、混沌、死などの暗く、不気味な闇。
あらゆる『闇』を持った能力。
世界を滅ぼす能力はある意味暴走で起きているのだが、別に任意で使えて、『ザ・オール・ダークネス』や『ダークネス・オブ・エンド』と呼んでいる。
ただ、これが最強で最高の『闇』の能力ではない。
それは『闇』すら滅ぼしてしまう程の能力となってしまう。
そしてジールは『闇移動』を使い、新しい世界にやって来た。
不定期投稿になってしまうと思いますが、なるべく早く投稿できるように努力いたします。