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常識のすゝめ  作者: 保東珈琲
3/4

其の三

かんぜんーねんしょうー♪

ポケ〇ンっていくつになっても楽しいよね

8月某日。

全国一斉夏休みデイ。

この日、俺は、部活があった。

そう、

あれは去年の事。

夏休みの部活実施日40日中27日。

俺の部活に行った回数、5日。

だぁってしかたないじゃないかぁ!

こんな夏の暑い中でほぼ毎日3時間炎天下でランニングと体幹トレーニング、筋トレって、

こんなんじゃ大好きだったバスケも嫌いになるわ!

 * * *

「いや~、コーちゃん去年と違って今年は毎日部活来てるねー」

「なんで来た俺・・・」

来ちゃったよーん。

「よーし全員そろったから始めるぞー。

 せーれつー!」

 * * *

「あ゛~~…」

夏の夕暮れ。

普通ならば隣には幼馴染とかがいて、

『今度の日曜、どっかいく?』

とかさぁー。

それが現実リアルだとさー。

「きょーもれんしゅーきつかったすねー」

「あっそうだ。このへんにーうまいラーメン屋の屋台来てるらしいんすけどー」

「おーじゃー…」

「やめろ。このままじゃこのお話がR‐18指定されちゃうだろが」

部活帰り。

今日一日の地獄を生き延びた戦士に与えられた唯一の安らぎ。

そう、まさしくそれは賢者タイムに等しい快感。

それを学年一の身長を誇る小泉と帰るなんてな。

「あっそうだコーちゃん。今からコンビニで買い食いしよーぜ」

「わかったよー」

 * * *

「らっしゃっせー」

「なんにすっかなー」

「せやな」

さて何を買うか。

「コーちゃん見てこれ!

 ポテチの新味のキャベツ味!」

「うまそーやねー」

ふ、ばかめ。

買い食いに求められるのは

『いかに安く、うまく、量が多く、手が汚れず、そして…

      ゴミが出ないか』

であると今までの経験で実証済みである。

それがポテチの新味だぁ?

甘い甘い。

いくらかの好奇心はあったとしても、ここは保守的に行かなくてはいけない。

それが求められている!

そもそも買い食いとは退屈でつらい下校時間を彩るための、いわば絵の具!

下校時間という真っ新なキャンバスに美しく楽しい記憶を作り出すための絵の具である。

絵の具が汚いとできる絵も汚くなってしまう!

故にいかに楽しい下校時間にできるかはこの判断にゆだねられるのだ!!

「ここは、王道メニューのフェット〇ーネグミとゴマせんべい、

 小っちゃい頃よく食べた爪楊枝で食べる変なグミみたいなヤツ、この三つでいくか」

「お買い上げありあとしたー」

 * * *

俺はこの下校時間を有意義にするために王道メニューでいったぞ!

さーて小泉はっと…

はっ!

ま、まさかコイツ!

「いやーうめーなー

 かりんとう」

「ば、バカな――――――――――――――――――――――――――!!」

負けた…

まさかこいつ、一つのお菓子で満足しちゃうタイプなのか…

完敗だ、それに比べ俺は3種類で違う味を楽しむというへたれ行為っ!

「コーちゃんもかりんとう食う?」

「さ、サンキュー」

その時食べたかりんとうは、

過剰な黒糖と油っぽさはあるけど、

とても暖かかった…。

どうでした?

今回は買い食いがテーマという

学生のたしなみのような話でしたが、

私、リアルでは買い食い王と呼ばれていましたのよ!

とは言いませんが、楽しいですよね買い食い。

ではまた次回~

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