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夕ちゃんは、やっぱり神だったのです
「いいですか、お姉ちゃん
毎日夕方、洗濯物をかならず
わたしの島に持ってきなさい」
夕ちゃんは、、
神です、、、
ヤヌスみたく前と後ろに
二つの顔を持つ
ヤンデレでツンデレな
両面神なのです
夕ちゃんの洗濯場で汚れ物を洗い
木の又に物干し竿に掛けています
「ぬるくありませんか?」
「うんん、ちょーどいいよ」
昼子はドラム缶のお風呂に入っています
煉瓦で竈をつくって乗っけているのです
「そこの箱の中に
わたしの下着が 入ってます
わたしは貧弱だから
お姉ちゃんには
窮屈でしょうが、、」
“謎の宝箱”の
傍らに白い花が
咲いています
夕ちゃんの体からする匂いは
この花の香りだったのですね
「はい、お姉ちゃん
果実酒ですよ」
「え、いいの?
いつもはお酒飲むと
叱るでしょ?」
「お祭りだからいいのです」
「そーゆうもんなの?」
「そういうものです」
いつものようなやりとりをして
二人でいっしょに笑う、、、
「ねえ、夕ちゃん
クワン神のお面つけてるけど
お祭りクエストの報酬でしょ?
ランタンと笛だけしかみえないけど
龍と銅鑼はどうしたのよ?」
「ちゃんとありますよ
お姉ちゃんの頭の上です」
「え??
ひぇ~~っ!」




