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職業リア充の異世界無双。  作者: すみを。
第四章 魔物襲撃編
41/66

俺にとっての眷属。

いつも読んでいただきありがとうございますm(__)m


日間ランキングを確認したら、243位にランクインしていました!


皆様のおかげです!

本当にありがとうございます(><)


これからも頑張っていきたいと思います!


よければ評価感想ブクマよろしくお願いします|ω・)



未だに、進化の定義についてはよく分かっていない。


俺のジョブに『リア充』が発現し、ステータスが一気に上がったタイミングでカリンとライムは進化した。


ということは、経験を積む以外に、その進化後のランクを魔物使い本人が達していることが条件なのかもしれない。


仮にそうであると仮定すると、俺の今のステータスの平均ランクはSなので、ライムとカリンは進化出来るが、アマルーナはまだ進化できないということになる。


だが、それでもまだ疑問は残る。


ライムとカリンの進化後のランクはSランクだ。


Aランクの相手と戦うだけで、果たしてSランクになるための経験を積めるのか、ということだ。


それも含め、俺は疑問を解消するためにサイクロプスをライムとカリンに相手をさせることにした。



『まずは私が行きます』

『こくり』


念が届き、カリンがサイクロプスの足元に走っていく。


それに反応したサイクロプスは手に持った棍棒を振り下ろしたが、カリンはそれをなんとか回避しサイクロプスの足へ噛み付いた。


しかし、サイクロプスにダメージを負った様子はない。


サイクロプスはそのまま足を振り上げてカリンを空中に吹き飛ばした。


俺は慌てて受け止めようとしたが、落下地点にライムがいるのを見て足を止める。


ライムはその柔らかい体を使ってカリンを落下の勢いを吸収するようにキャッチすることに成功した。


『ごめんなさい、ありがとうございます』

『ぶんぶん』


カリンがライムにお礼を言って、ライムが照れくさそうにしている。


俺はそれを見て安心しながらカリンに質問する。


『どうだ?力が出てきた感じはあるか?』


『はい、ちょっとずつ力が湧いてくる感じがします』


『こくり』


どうやらAランクが相手でも、自分より強い相手なら関係なく経験を積めるようだ。


それに、カリンを受け止めることしかしていないライムも経験を積めているのは大きい。


『よし、ならそのままサイクロプスと戦い続けてくれ。ただし、絶対に死なないようにしてくれよ』


『了解しました、私もご主人様の傍を離れたくはないので』


『こくり』


カリンとライムからそんな念が届く。


俺は「可愛いやつめ」と心の中で思いながら、戦闘を傍観することに決める。


もちろん、危なかったらその時は手を出すつもりだ。


幸いなのは、サイクロプスに俺への怯えがまだ残っていることだろう。


全力を出し切れていない。



カリンが再びサイクロプスに向かって走っていく。


サイクロプスが棍棒を振り下ろしたが、カリンはそれを回避し、今度は噛み付かずに背後へと回った。


それに気付いて振り返ったサイクロプスの背中に、突然衝撃が走る。


こっそりと近づいていたライムによる体当たりだ。


流石に体勢を崩したサイクロプスの、今度は右腕、つまり棍棒を持っている腕にカリンが飛びつく。


そして尻尾で棍棒を弾き飛ばし、俺の前へと戻ってきた。


まさに、ナイスコンビネーションといったところだろう。


「いい連携だな」


『あ、ありがとうございます』


『こくり』


俺が称賛すると、カリンとライムは照れたように顔を伏せる。


そんな二人(二匹?)を撫でていると、カリンが何か言いたそうにしているのに気がついた。


「どうした?カリン」


『あ、えっと、その……実は……』


そう言って切り出したことは、最初に感じていた力の沸き上がりが何故か感じられなくなってしまった、ということだった。


それに関して、自分の実力不足だと感じて申し訳なくなっているという。


「多分、それは違うと思うぞ?」


『ご、ご主人様?』


俺は自分の意見を言ってみる。


「アマルーナとの戦いで、カリンもライムも既にある程度の経験を積んでいた。それに、今回の戦いも合わせて、もうサイクロプスと戦って上がる上限に達してしまったんじゃないか?」


これが俺の感じた結論だ。


要は、Aランクの魔物と戦って積める経験は、やはりAランク相当の経験値であるということ。


つまり、Sランクに上がりたければ、Sランク以上の相手と戦わなくてはいけないのではないか、ということだ。


「だから、そんなに落ち込む必要はないぞ」


『そ、そうですか…』


「それに、例え実力不足だったとしても、俺はお前らを見捨てたりはしないからな」


この時、俺はカリン達が何を心配しているかに正確に気づいていた。


それは、ただの魔物だった者が、突然自我を持ったことによって感じる不安。


今までは特に何も感じていなかったのに、一人になった時のことを想像して感じる寂しさ。


そして、主である俺に見限られるのではないかという恐怖だ。


戦うための眷属なのに、主の足を引っ張っているのではないかという、当然の疑問だ。


でも、その考えは根本的に間違っている。


「俺は、お前らに、目に見えないたくさんのものを貰ってるんだ。だから、お前らを捨てるなんてことは絶対にしない」


そう、俺はカリン達を、戦うための眷属だなんて思ってはいない。


一緒にいると楽しい、和む、それでいいじゃないか。


俺にとっての眷属とは、奴隷のようなものではなく、家族のようなものなのだから。


「それに、カリン達には俺がそんなことでお前らを捨てるような非情なやつに見えるのか?」


『い、いえ、決してそんなことは…!』


『ぶんぶんぶんぶん!』


必死に否定する二人に俺はふっと笑いかける。


「だったらそれでいいじゃないか。カリン達より強い相手なら、今は俺やアマルーナに任せていればいい。強くなりたいのなら、必死に努力すればいい。そうだろ?」


『……はい』


『こくり』


頷く二人の頭をもう一度ポンポンと撫でてから、俺はサイクロプスに目を向ける。


「というわけで、こいつは俺がやるよ。もう経験積みも終わったみたいだからな」


サイクロプスにも次の相手は俺だと分かったのだろう。


サイクロプスの体が本能により恐怖で震えだす。


そして、いつの間にか拾い直していた棍棒を持って、雄叫びを上げながら俺に走ってきた。


俺はその棍棒が振り下ろされる直前に行動を開始する。


まあ、行動といっても、右手に魔力を纏わせて身体強化をするだけだが。


だが、そうして強化した右腕は攻撃値Sランクと合わさって、逆に向かってくる棍棒をあっさりと砕くことに成功する。


そして、驚愕に目を開くサイクロプスのお腹を、そのままぶち抜いてやった。


まるで大砲のように飛んでいくサイクロプスを眺めていると、俺の頭に再び念が流れ込む。


[・Aランク サイクロプスを眷属にしますか?]


俺が迷わず『はい』と念じると、遠くの方で飛んでいたサイクロプスの姿がぱっと消えるのが目に入った。




こうして俺は、この戦いで二体の魔物を眷属にすることに成功したのだった。


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